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業界ニュース 2018.10.21

10年前と現在、そして10年後 日本の自動車事情はどう変わりゆくのか?

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はじめまして、長くフリーライター&ノベル作家として活動してきました、糸井賢一と申します。この度、CLCARSライター陣の末席に加えさせていただきました。愛車は1000ccの日産マーチ(K11)から始まり、7台ほど乗り継ぎ、現在はNAエンジンを搭載したシルビア(S15)に落ち着いています。シュッとして、しかし脱いだらスゴいクルマ…。たとえば、ポルシェ928や968のように流麗なスタイルを持ち、ボンネットを開ければフレームが剛健さを主張するクルマに憧れていますが、所有する機会のないまま今にいたっています。

ゆくゆくはクルマへの興味が薄いユーザーに声をかける、水先案内人ポジションにつければと思っております。皆様、どうぞお見知りおきを。

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2008年 エコカーの夜明け前

一台のクルマを長く乗り続けるユーザーにとって、10年前の自動車事情なんて「ちょっと前だよね。そんなに変わっていないんじゃないの?」といった感覚ではないでしょうか。かくいう私もそのくちなのですが、あらためてこの10年を振り返ってみると、思っていた以上にクルマを取り巻く環境への変化がありました。

比較の参考データとして、2008年度と2017年度の乗用車&軽自動車の販売台数。並びに輸入車の新規登録台数を記載します。

2008年度ブランド別乗用車販売台数 ※以下画像参照
(日本自動車販売協会連合会発表)

2008年度ブランド別軽自動車販売台数 ※以下画像参照
(一般社団法人全国軽自動車協会連合会発表)

2008年度(2008年4月~2009年3月)ブランド別輸入車新規登録台数 ※以下画像参照
(日本自動車輸入組合発表)

2017年度ブランド別乗用車販売台数 ※以下画像参照
(日本自動車販売協会連合会発表)

2017年度ブランド別軽自動車販売台数 ※以下画像参照
(一般社団法人全国軽自動車協会連合会発表)

2017年度(2017年4月~2018年3月)ブランド別輸入車新規登録台数 ※以下画像参照
(日本自動車輸入組合発表)

10年前の2008年。当時の日本は不景気の最中にあり、くわえて同年に発生したリーマン・ブラザーズの破綻による金融不安(リーマン・ショック)が追い打ちをかけ、経済は停滞。新車販売台数も落ち込んでいました。わたくしごとですが国産車ディーラーに勤める親類も、あまりの販売不振に頭を抱えており、親類中に「買い換えをしてくれ!」と泣き落とし営業をかけていたのを憶えています。もちろん私にも声はかかりましたが、自身の仕事も減っていたため断らざるを得ませんでした。

そんな青息吐息の自動車メーカーにてこを入れるべく、政府は翌2009年に「エコカー減税」を導入します。これによりプリウスの販売台数が飛躍的に伸び、2009年の1位に躍進。他メーカーのエコカーも販売台数を伸ばしてランキングの上位を席巻しました。

2013年に販売台数1位の座をアクアに明け渡して以降、2017年まで両車は激しい首位争いを演じます。ところが今年(2018年)の上半期販売台数で、ハイブリッドグレードの加わったノートがトップを奪取。下半期の結果次第では、久々にトヨタが首位の座を明け渡すかもしれません。

これからのクルマに求められるもの

今後も当面、販売台数ランキングの顔ぶれは変わらないでしょう。しかしクルマに求められるのはエコ性能だけではなくなりつつあります。

日本はその地理上、地震や台風といった自然災害と折り合いをつけねばなりません。もちろんクルマで災害を防ぐことはできませんが、電気自動車やハイブリッドカーの持つ大型バッテリーは被災時の緊急電源として活用できることが広く知られ、俄然、注目を浴びるようになりました。

この10年、クルマにはエコ(エコロジーとエコノミー)性能が求められました。そしてこれからの10年はエコ性能に加え、被災時の活用性能といったプラスアルファが求められることになりそうです。

趣味性の高いクルマは生き残れるか?

加速する地球温暖化現象を背景に、イギリスやフランス、インドといった世界の各都市は、2030~2040年をメドにガソリン自動車やディーゼル自動車の新規登録、並びに都市部への進入を禁止すると発表しました。これらの国々で登録できるクルマは、電気自動車とプラグインハイブリッド車のみとなります。とはいえバッテリーの素材となるリチウムやコバルトの供給不足と価格の高騰。バッテリーの処分方法を巡る問題。また電気自動車やハイブリッド車の製造過程で発生するCO2の排出問題や、発電施設(発電所)のCO2排出問題が関わってくるため、予定通りに規制が実施されるかわかりません。

気になる我が国の規制ですが、今後10年程度ならば趣味性の高いガソリン自動車を所有し、都市部で走らせることに問題はないと思われます。しかし電気自動車に関わる技術の進歩や将来を見越した法整備の発表により、ガソリン自動車の所有が難しくなる気配を感じるかもしれません。一方でテスラロードスターやリーフニスモのような、趣味性の高い電気自動車も続々と登場し、一般ユーザーでも触れる機会が多くなるでしょう。

大転換期を目前にするこれからの10年間。クルマの移り変わりをおもしろいと感じるか、寂しいと感じるかは、それぞれといったところでしょうか。内燃機関やマニュアルトランスミッションが好きな私としては、やはり寂しさが先にきます。それでも新しい技術に触れることで、それまでの価値観を覆す衝撃を受けることになるのでしょうね。

最新テクノロジーを搭載する電気自動車を購入する一方で、現愛車のS15型のシルビアも手放すことなく維持。それぞれの良さを満喫できる身分になっていられればいいのですが…明日をも知れぬ浮き草稼業、こればかりはわかりませんねぇ。

[ライター・画像/糸井賢一]

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(CL 糸井 賢一)

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みんなのコメント

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  • saw*****|2018/10/21 06:36

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    今の税制が変わらない限り 軽自動車が益々増えると思います。 もっとメーカーが危機感を持って税制改革に取り組むか 日本市場を諦めるかしないと 登録車は売れません。
  • zoo*****|2018/10/21 06:11

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    将来的には現在のような内燃機関だけのスポーツカーと純粋なMTは無くなっていくかもしれませんね。
    MTスポーツカーはこれから貴重な存在になっていくのかな。
  • mb1*****|2018/10/21 07:12

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    若者の車離れの加速。カーシェアの拡大で車は必ずしも個人所有する対象ではなくなるのでは?
    で、経済が縮小し、今以上に軽とミニバンだらけになっている。軽のハイブリッドが闊歩し、プリウスすら販売ベスト10圏外に転落。
    が、最悪のシナリオ。

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