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なぜ減らない「ガス欠」救援依頼 給油ランプ点灯であと何キロ走れる? 高速道は「GS空白区間」拡大

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なぜ減らない「ガス欠」救援依頼 給油ランプ点灯であと何キロ走れる? 高速道は「GS空白区間」拡大

■ランプ点灯しても次のSAまでは走れる、とは限らない!

 燃料が少なくなり給油ランプ(燃料残量警告灯)が点灯しても、しばらくは走ることができます。警告灯はどのようなタイミングで点灯するのでしょうか。

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 このことについてはインターネット上でも多くの記事が見られ、たとえばJAFは、燃料の残りが「通常5L以下程度」になったときとしています。そしてよく言われるのが、高速道路において給油所を備えたSAを設置する間隔の目安とされている「50km程度は走れる」というもの。ただしこの距離は道路公団の時代から存在する一応の目安であり、実際には路線の特徴を考慮してSAの設置が決められ、SAに給油所があるとも限りません。

 実は給油ランプがどのタイミングで点灯するかは、そのクルマの取扱説明書に書いてあることがあります。多くの場合、やはり燃料の残りが一定以下となった場合に点灯しますが、3車種を例に挙げると、その数値は次のようになっています。

・ホンダ「フィット」:約5.3L・トヨタ「シエンタ」:約6.3L・ダイハツ「ミラ トコット」:約4.5L

 燃料タンク容量はそれぞれ、「フィット」が40L、「シエンタ」が42L(2WD車)、「ミラ トコット」が30Lですので、残量がおおよそ15%前後になったときに警告が出るようです。

 なお、インパネのインフォメーションディスプレイなどで、そのクルマがあと何km走れるかという航続可能距離が表示される場合がありますが、少なくとも上の3車種では、燃料残量と最近の走行データから割り出した平均燃費をもとに算出されるので、警告灯とは連動していないことになります。警告灯の点灯も、たとえば坂道などでタンクが傾いていると点灯タイミングがずれることもありますし、航続可能距離も走行状態によって変化するので注意が必要です。

■けっこう走れる? しかし油断は大敵。知っておきたい航続可能距離

 では、警告灯が点灯してから何kmくらい走れるのでしょうか。

 メーカーのウェブサイトなどで紹介されている3車種それぞれの燃費(いずれもJC08モード、2WDガソリン車の場合)は、「フィット」が24.6km/L(1.3Lエンジン車)、「シエンタ」が20.2km/L、「ミラ トコット」が29.8km/Lとされています。

 これをもとに、警告灯が点灯してからの航続可能距離を計算すると、「フィット」は130.38km、「シエンタ」は127.26km、「ミラ トコット」は134.1km。理論上はおよそ130km前後走れるということになります。

 もちろん走り方によっても異なってきますし、実燃費はカタログ数値よりも劣ります。便宜的に、燃費を一律2割減として計算すると、「フィット」は104.3km、「シエンタ」は101.81km、「ミラ トコット」は107.28kmです。

 各車種とも、ガス欠まで比較的余裕のある段階で警告を出しているかもしれませんが、前出のとおり、高速道路では50kmごとにガソリンスタンドがあるわけではありません。むしろ現在はガソリンスタンドのないSA、あるいは撤退してしまったSAも少なくなく、150km以上にもおよぶガソリンスタンドの「空白区間」が全国に存在。JAFのロードサービスでも、「燃料切れ(ガス欠)」は高速道路における救援依頼内容の約1割を占め、第2位となっています。

 NEXCO 3社では、このような150km以上のガソリンスタンド空白区間をゼロにする取り組みを行っており、給油のために高速道路から流出しても通行料金が変わらないよう調整されているICもあります。

 警告灯点灯の基準はメーカーによっても異なり、特に輸入車では日本車よりもタンクが空に近い状態で点灯するケースもあります。低燃費車の増加によりガソリンスタンドは全国的に年々減少。一般道であっても、ガソリンスタンドがここにあったはず…という可能性も。警告灯が点灯する以前から早めの給油を心掛けたいものです。

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