現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ ロードスターを普段使いする!

ここから本文です
業界ニュース 2018.10.13

マツダ ロードスターを普段使いする!

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

絶版名車と直接の関係はない、ちょっとした寓話から話を始めることをお許しいただきたい。

守秘義務に触れる部分もあるため詳細はすべてボカすが、昔々、あるところに某企業があった。筆者が関与していたのはそのなかの一事業部で、事業部の人員数は合計数百名といったところだった。

    BMWアルピナ B6 2.8/2を普段使いする!

あるとき、半期だったか年間だったか、あるいはクオーターだったかは忘れたが、とにかくその期の「粗利」がメンバーに発表された。

担当マネージャーによれば、その期のざっくりとした利益は約200万円だったという。もしかしたら約300万円だったかもしれないが、詳細は覚えてない。とにかく、大のオトナが数百人がかりで真剣に取り組んだにしては少なすぎる額だった。

まあその期はたまたま、何らかの特殊な事情があったと記憶している。

だがいずれにせよ200万円というのは、ちょっと気の利いたフリーランサーであれば1人ぼっちでも2カ月で稼げてしまう金額だ。それを、繰り返しになるが大のオトナ数百人がかりでわざわざ稼ぎだすという作業は、当時まだ若かった筆者には「……雁首そろえて何ムダなことやってんだ?」としか思えなかった。

もちろん今は、その事業部がやっていたことを「ムダ」とは思っていない。仕事を回転させて多数の雇用を生み、世の中の経済を回すというのは、それだけで尊い営みである。企業よ、ありがとう。

だがこれに類する「ムダ」を、昨今のクルマからも感じてならないのだ。例えばマツダの「ロードスター」という現行車である。

いや「現行ロードスターの存在がムダである」などと言っているわけではない。あれは本当に素晴らしい1台だ。

マニアは「ND」と呼ぶ4世代目の現行マツダ ロードスターは、2015年5月に登場したFRレイアウト(後輪駆動)の2シーターオープン。前身である3代目は時代の要請等によりロードスターらしからぬ若干の肥大化を見せてしまったが、4代目は初心に戻って歴代最短のタイトな全長を実現。車重もエントリーグレードの「S」に至っては990kgという、現代のクルマにあるまじき軽量っぷりとなった。

それがために4世代目のロードスターは、搭載されるエンジンは排気量わずか1.5リッターで、最高出力もたかが131psであるにもかかわらず、抜群なまでに「操縦が楽しいクルマ」だ。マツダが初代ロードスターからうたってきた「人馬一体」の境地が、そこには確実にある。

すなわち現行マツダ ロードスターとは、「曲がろう」とか「加速しよう」「減速しよう」というドライバーの瞬間的な想念と意志が、そのまま(ほぼ)瞬間的にクルマへと伝わるニュアンスのクルマなのだ。

……以上のとおり、筆者は現行型のマツダ ロードスターのことを素晴らしいクルマだと思っている。各位にも、もしもその気があればご購入を強くおすすめしたいほどだ。

だが同時に、こうも思わざるを得ないのである。

「初代からわざわざ時間をかけてコレを実現させたわけで、それはそれで素晴らしい営みなんだけど、よく考えたら26年前の初代ロードスターでもほとんど同じ快感は得られるじゃないか」

そうなのだ。1989年に登場した初代マツダ ロードスターと2015年に登場した4代目の同ロードスターは、その本質においては「ほぼ同じ」なのだ。

いやもちろん「洗練」や「安全性」といった部分においては、年月なりの雲泥の差はある。人馬一体でありながら洗練もされている現行型と比べてしまえば、初代ロードスターはガタピシいいながら走る「古くさいクルマ」だ。

しかし、現行ロードスターの部分で述べた「曲がろう、加速しよう、減速しようというドライバーの瞬間的な想念と意志が、そのまま(ほぼ)瞬間的にクルマへと伝わる」という、ロードスターにとっての本質的かつ最大の美点においては変わらないというか、大差はないのだ。

もちろん「絶対的な性能」に関しては現行型のほうが明らかに上であることは間違いない。しかし、いろいろな部分の作りがプリミティブな初代ロードスターだからこそ堪能できる「感覚的な性能(というか楽しさ)」というものも、世の中には確実にある。

もしもそこも勘定に入れるのであれば、2015年に生まれた現行マツダ ロードスターと1989年に誕生した初代マツダ ロードスターの勝負は、筆者に言わせれば「イーブン」だ。そこに優劣はなく、ただ好みと美意識、人生観の違いがあるだけなのである。

現行型と初代のどちらを好むか。どちらがある人生を、より美しいと感じるかは人それぞれだ。

しかし昨今は「初代がある人生が美しいのではないか?」と考える人もそこそこ多いようで、初代マツダ ロードスターの中古車相場はけっこうな勢いで上昇している。

その昔は数十万円も出せばそれなりの個体が買えたものだが、筆者が初代ロードスターを購入した2015年2月頃には「良質な個体は100万円ぐらい」という水準にまで上昇し(実際わたしも約100万円で購入した)、直近では「状態の良いフルノーマル車は150万円前後」くらいにまで高騰している。

それでもまぁ150万円だ。「古い国産車を買う」と思えば高いのかもしれないが、「世界に向けても誇れる稀代の名作ジャパニーズスポーツ」を買うと考えれば安いものだろう。良質なフルノーマル車でさえあれば、英国のMGなどにも通じる気品と歴史、そして「ファン」がある。

気になる方は、ぜひ。

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(GQ JAPAN 伊達軍曹)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

  • zoo*****|2018/10/13 22:50

    違反報告

    初代を普段使いって話なら、マツダ ロードスターじゃなくて、ユーノス ロードスターでしょ?
    楽しさはどのモデルも同じだけど、さすがに初代はメンテナンスコストは覚悟すべき。
    フルノーマルで超低走行距離なんてものはまず出ないから。
  • dv6*****|2018/10/14 11:02

    違反報告

    まだいるよ。NAを普段から乗ってる人は。俺だって普段使いしろって言われてコレ渡されたら普通に乗るよ?
    絶対何かしら壊れるけど、そんなに変な作りでもないから部品さえあれば割と簡単に治るし。
  • vod*****|2018/10/13 22:38

    違反報告

    体の小さい人はいいけど、大きな人には狭くて無理。ちょっと運転しただけで疲れる。

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します