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業界ニュース 2018.10.13

車両接近に「ドキッ」 以前のHVやEVの機械的な音は変化? 車両接近通報装置の義務化から半年

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■以前はどの車にも装備されていた「一時停止」ボタンは消滅

 電気自動車(EV)やモーター走行時のハイブリッド車(HV)は低速時、車の接近に気づかない歩行者が多く、接触や衝突の危険性が指摘されていました。2010年頃から自動車メーカーは自主的に「車両接近通報装置」を装備してきましたが、2018年3月7日以降は保安基準の改正によってHVやEVへの装備が義務付けとなりました。

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 保安基準の改正によって通報音はどう変化したのでしょう。また、最初から通報音がついていないEVやHVのドライバーはどのようにして、歩行者に接近を知らせているのでしょうか。

 2018年3月7日以降発売される新型車には、すべて車両接近通報装置が義務付けられるようになりましたが、これは日本だけではなく、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において採択されたもので、当該国際基準の発効に合わせています。国交省の指針により自動車メーカーが自主的に装備していた通報音も、以前は「一時停止」が装備され、一時的に接近通報音が鳴らないよう選択することが可能でした。

 しかし、保安基準(223条の3)以降の新型車には「一時停止」ボタンが無くなっており、時速20km/h以下になると強制的に通報音が鳴る仕組みになっています。

 多くのHV車種を持つトヨタ自動車はどのような取り組みを行っているか聞いてみると、「トヨタでは、プリウスを始め多くのHV車に車両接近通報装置を標準装備してきました。保安基準によって義務付けられた2018年3月7日以降発売の、『センチュリー』『クラウン』『カローラスポーツ』については、音量や音の種類を変えて、より気づかれやすい音になっています。またこれらの車種は一時停止ボタンも装備しておりません」(トヨタ自動車広報部)

■車両接近通報音として許可される音はどんな音?

 車両接近通報音は自動車メーカー各社それぞれで異なっています。国交省のガイドラインでは発音や音量の条件が以下に決まっています。

・発音される音は、車両の走行状態を想起させる連続音で速度に応じて、音量または音程が自動的に変化するなど、車両の動作を認知しやすいようにするものとする。以下のような音は不適当である。

(1)サイレン、チャイム、ベルおよびメロディ音(2)警音器の音(3)鳴き声など動物や昆虫が発する音(4)波、風および川の流れ等の自然現象の音(5)そのほか常識的に車両から発せられることが想定できない音

 ちなみに、車両接近通報音が鳴らないよう、キャンセラーを付けているユーザーもいるようですが、これは今後どうなるのか、国交省に聞いてみました。

「義務化となってからは、一時停止はもちろんキャンセラーの装着も不可(保安基準不適合で車検に通らない)となっています。ですが、義務化以前の車については、キャンセラーを付けても車検には関係ありません。今後も同様です。関係ない、というよりも保安基準の項目にないため、正確には『車検時に見ない』と言った方がいいかもしれません」(国土交通省自動車局)

■車両接近通報装置がついていない車はどうやって?

 保安基準に関わらず近年は輸入車、国産車問わずほとんどのEV、HVには「車両接近通報装置」がつけられています。(装置がついていない車も存在します。義務化以降,不装着車にわざわざ取り付ける必要はありません。)所有するデロリアンを自作で「EV化」し、公道を走れるようナンバーを取得した広島県在住の会社員、藤井智康さんに聞いてみました。

――街中を走っていて、接近に気づかない歩行者がいた場合はどうしていますか?

 私のデロリアンは自作でEVにしているので、当然、車両接近通報装置などはついていません。細い道などで、前を行く歩行者が気付いてくれない場合は、ガルウィングドアをガバッと開けて、「すみません!」と直接声掛けをします。それで困ることはありませんね。

※ ※ ※

 なるほど。クラクションを鳴らすほどではないような場合は、やはり直接声をかけさせてもらうのが最も効果的かもしれませんね。それにしても、「すみません!」と言われて振り返ったらガルウィングドアが開いたデロリアン…歩行者の方は驚くでしょうね。

■日産自動車が将来の車両接近通報音として検討している「カント」とは?

 日産が2017年の東京モーターショーで発表した車両接近通報音「カント」(ラテン語で「歌う」という意味)は、将来の日産製電動車に順次採用される見込みです。各国の規制に合わせて、低速走行時に加速、減速、後退それぞれの状態に合わせて作動するといいます。どんな音なのでしょうか。

「カントは車両接近通報音のコンセプトとして発表しました。市街地走行における日産らしさを聴覚で感じられるように工夫し、歩行者だけでなく、道路周辺の住民、車の乗員にも自然で聞きやすいものになるよう配慮されています。各国の法規要件と照らし合わせた上で、将来生産する電動車に、順次採用していく予定です。なお、日産リーフは初代発売時から発進時で30km/hまで、減速時で25km/h以下になると車両通報接近音が鳴る仕組みで、音は現行のリーフも他のe-POWER車(ノート、セレナ)もすべて同じ音になっています」(日産自動車広報部)

 現在の車両接近通報音は、それが車の接近音だと気づかない歩行者(特に高齢者)も少なくないようです。また、取材を進める中でオーナー自身も(遮音性の高い車の場合は特に)自分の車で通報音が鳴っていることに気づいていないというケースもありました。今後はますます、低速時はほぼ無音の車が増えていくでしょうから、車と歩行者の双方が分かりやすい「車両接近通報音」が定着していくと良いですね。

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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