北米トヨタは2018年10月2日、トヨタおよびレクサスブランドの2018年9月における販売実績を公表した。
堅調な景気回復が続く米国だが、北米トヨタの9月販売実績は米中貿易摩擦の影響もあり、前年比10.4%減の20万3,098台にとどまった。1-9月期トータルでは前年と同水準の182万4,235台となったが、ここに来て販売はやや勢いを落としているようだ。
そうしたなか、絶好調のジャンルもある。米国で根強い人気を誇るピックアップトラックと、世界的にブームとなっているSUVだ。車種別ではトヨタブランドのピックアップ「タコマ(写真:2、19枚目)」とSUV「ハイランダー(写真:12~18枚目)」がそれぞれ過去最高の販売台数を記録したほか、レクサスのSUV「NX(写真:3、20、21枚目)」と「RX」もセールスを大幅に伸ばした。北米で定番的モデルのピックアップや、富裕層にアピールするプレミアムSUVで実績が伸びているのは、幅広い層にブランド認知が定着しているためと分析できるだろう。
また、トヨタの真骨頂であるハイブリッドも堅調なセールスを記録。「カムリ ハイブリッド(写真:4、22、23枚目)」、「アバロン ハイブリッド(写真:5、24~30枚目)」、「プリウス プライム(日本名:プリウスPHV)(写真:31~33枚目)」は前年比2ケタの販売増となった。燃料電池車「MIRAI(写真:34~38枚目)」のセールスも同様の増加を達成し、いわゆるエコカーは米国でも市民権を得ている。
またもうひとつ注目したいのは、9月に米国で販売開始となった新型「レクサスES(写真:1、6~11枚目)」のセールスが前年比23.1%増と好調なスタートを切ったこと。世界初のカメラを使ったデジタルアウターミラーをオプション採用することでも話題となったアッパークラスセダンのES。日本では10月下旬に発売予定だが、一足先に販売が開始された米国ではまずまずのスタートダッシュを切ったようだ。
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