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業界ニュース 2018.10.8

クルマの維持費はいくら? 若者のクルマ離れの原因は… リアルな声も聞いてみた

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■車両代金以外に税金、保険、燃料代、整備費などがかかる

 クルマを持ちたいとなったとき、かかるお金は車両代金だけではありません。買うとき、持ち続けるとき、走るとき、の3段階に渡ってお金はかかります。クルマメーカーの業界団体、日本自動車工業会が税制の簡素化や負担軽減の提言を行なっていることから、税負担ばかりが大きいようにも思いますが、じつは税金以外の費用もばかになりません。

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 2年ごとの車検にかかる整備費用をはじめ、燃料費の他、とくに若い年齢ほど負担の大きい任意保険の存在も大きなものとなっています。

 クルマを買おうとなったときにかかる税金は、消費税はもちろんのこと、新車や比較的新しい中古車なら自動車取得税がかかります。新車にはリサイクル料もかかります。

 さらに、自動車税(軽自動車は軽自動車税)、重量税、いわゆる強制保険である自賠責保険が、買ったタイミングで変動しますが一定期間分かかります。

 これらは通常、クルマを買うときにお店にまとめて払うため「諸費用」のなかに含まれてしまうことが多いです。諸費用の中にはこのほかにナンバープレートを付けて乗れるようにしてくれる、登録のための費用や登録手続きを代行する販売店の手数料も含まれます。

 なお、自動車取得税については新車でエコカー減税対象車なら、免税か減免で負担が軽くなることがあるほか、年数の経った中古車では取得税がかからない場合もあります。

 ここで一例として、販売台数でトップの日産「ノート」の「e-POWER」ではなく、ガソリンエンジンの廉価グレード「S」(2WD)で、新車を買った場合の費用をシミュレーションしようと思います。

「ノート S」の車両本体価格は消費税込142万1280円で、フロアマットやバイザーなどまとめたオプションのベーシックパック5万631円を加えた『147万1911円』が「商品」の値段となります。

それに加えて、必ずかかる費用は以下のとおりです。

・自動車取得税 (エコカー減税含あり) 2万8400円・自動車重量税(エコカー減税あり) 1万6800円・自賠責保険 3万6780円・自動車税(10月登録の場合) 1万4300円・リサイクル費用 8480円

 合計『10万4760円』さらに販売店の手数料等として、

・登録の登録諸費用(日産のウェブサイトによる参考価格、消費税込) 『4万9299円』

 これらと車両本体価格とオプションを足した合計が『162万5970円』となります。実際にはもう少しオプションを追加したり、逆に値引きがあったりして金額は上下します。

 また、販売台数を「ノート」と競っているトヨタ「アクア」はハイブリッドカーのため、車両本体価格は178万5240円からと高くなりますが、エコカー減税の幅が広がるため、諸費用が若干安くなります。

 100万円台のベーシックカーでは車両本体価格にプラス15万円から20万円がかかると思っているとよいでしょう。

■任意保険は絶対必要、しかし若年層は高額に

 自動車にはふたつの保険があります。ひとつは強制保険とも呼ばれる『自賠責保険』。これはクルマを買うときや車検時に入るので、個別に払っている意識は薄いです。そしてもうひとつは『任意保険』です。その名のとおり任意ですが、自賠責保険ではカバーできない範囲を受け持ち、絶対に加入は必要と言い切れるほど重要です。

 自賠責保険は事故相手に対して傷害が120万円、死亡が3000万円まで払ってくれるのですが、実際には不十分です。物を壊しても保険金が出ないため、相手のクルマや信号機などの設備を壊した場合、修理代を払うには任意保険が必要です。

 任意保険の保険料は運転者の年齢、車種、車両保険の有無などで大きく変わってきます。30歳代の人なら初めて保険に入る場合でもそれほど負担が大きくないですが、20歳以下の若年者の保険料は非常に高いです。ネット申込みの自動車保険でも年間20万円近くかかることもあります。

■保有し続けるだけでお金がかかる

 携帯電話でいうところの基本料金のようなものが自動車税です。例えば前述の日産「ノート S」の場合、年間3万4500円で毎年5月に徴収されます。

 さらに、車検のたびに2年分の重量税と自賠責保険がかかります。重量税はエコカーなので1万5000円。自賠責保険は2万5830円です。車検にはこのほか車検整備代や検査料がかかり、全く部品交換がない状態で、かつ安い車検業者を選んでも2万5000円程度はかかり、消耗品をしっかりと交換したり、修理が必要なところを直せばもっとお金がかかります。それで車検時の支払い額は重量税や自賠責保険を含めて10万円や20万円などと言われるのです。

 ちなみに軽自動車の場合、軽乗用車の軽自動車税は年額1万800円、車検時の重量税はエコカーで5000円、それ以外は6600円。自賠責保険は2万5070円となっています。軽自動車の維持費が安いといわれるのは自動車税、車検時の重量税が大幅に安いことがあげられます。

■実際に走るとガソリン代や道路代がかかる

 そして当然といえば当然なのですが、走った分だけガソリン代がかかります。ディーゼル車なら軽油代、電気自動車なら電気代です。レギュラーガソリンは現在1リッターあたり150円前後で、15km/L走行するクルマなら、約1500円で150km程度走れることになります。

 近所の走行ならガソリン代だけですが、遠くまで短時間で快適に行くとなると高速道路を使うことになり有料道路代もかかります。また、目的地では駐車場代がかかることもあります。

 なお、電気自動車については充電スポットの利用料が定額になるサービスもあります。日産の電気自動車の場合、月額2000円で急速充電スポットが使い放題となるサービスも用意され、うまく使えば維持費が抑えられます。

 こうしてクルマにかかるお金を羅列していくと、非常にお金がかかり、うんざりしてしまう人もいるかと思います。このほかにも置き場所がなければ月極駐車場代がかかり、都心部では非常に高額です。

 維持費のうち税金の比率も大きく、ガソリン代に至っては約半分が税金ですが、仮に自動車メーカーなどの働きかけで自動車に関わる税金が下がったとしても、若年層には高額な任意保険や都市部での駐車場代などでクルマが持ちやすくなるというほど総額が安くなった印象はないと思われます。

 では、実際にクルマを持たない若年層はどう思っているのでしょうか。費用を説明したあとに話を聞くと、東京都在住の25歳男性は、このように答えてくれました。

「クルマ自体は好きだけれど、今すぐに買うのは難しいなと感じます。どうせ維持費で継続的にお金がかかるのであれば、自分の気に入ったクルマを買いたいと思うけれど、そうすると、初期費用で200万程度はかかってしまいます。もし、クルマが必要になったなら両親から譲ってもらえれば理想かなと。いずれにせよローンを組んでまで新車を買うのは難しいので中古車を探すと思います」

 また、一方で所有を否定している人もいます。埼玉県在住の24歳男性は、最初からレンタカーなど別の方法を模索しています。

「持ちたいとは思わない。関東圏にいれば移動に不自由はなく、たまに遠出するならレンタカーが便利。駐車場もなく、ガソリン代や税金がこんなにかかるとなると“あったらかっこいい”くらいの気持ちで買うには負担が大きすぎます。もし地方へ転勤などであれば、駐車場代が安く、交通手段確保のためにも買うとは思いますが、中古を選ぶと思いますね。維持費だけで毎年数十万円もかかると思うと、同じ値段の家電やパソコンを買う方がよっぽど生活が豊かになるんじゃないでしょうか」

※ ※ ※

 維持費が高額でクルマの購入を断念してしまう人がいるのは残念ですが、それでもクルマを運転することまで否定していないのが救いといえます。どうしても持てないというのであれば、カーシェアやレンタカーなど、かわりの選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

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(くるまのニュース くるまのニュースライター 正田拓也)

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