メルセデス・ベンツがMクラスを発表したのは1998年のこと。同社のイメージから少し離れたユルいかんじのデザインなうえ、生産は同社モデルとして初の米国。クオリティの問題はさておき、それまでのお堅いメルセデスからは考えられなかったコンセプトは斬新だったし、使い勝手もよかったので、高い人気を呼んだのは納得がいった。
今回デビューした新型GLEは4代目。なお、Mクラスの名称は2015年よりGLEに変更されている。
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エクステリアの特徴は、最新のCLSやAクラスにも通ずるイメージが、フロントまわりを中心に盛り込まれた。
SUVのラインナップを拡充しているメルセデス・ベンツでは、各モデルのデザインアイディティを大切にする、GLEの場合、太いリアクオーターピラーがそれだ。新型も採用するが、同時に躍動感を強め、従来以上に見た目が軽快になり、フルモデルチェンジしたことがひと目でわかる。
「ファミリーで使う人は広くなった室内スペースに、仕事に使うビジネスマンはコネクティビティ機能に、アウトドアのファンは走行性に満足すると思います」
報道陣を前に、パリサロンの会場でダイムラーのセールスおよびマーケティングを担うブリッタ・ジーガー氏が述べた。
新型GLEは、ホイールベースが80mm延長され2995mmとなった。延長分は室内スペース拡充に充てられているという。もちろん、プレミアムSUVと位置付けているだけあって、サイズばかりでなく、数多くの先進的技を惜しげもなく採用しているのも特徴だ。
そのうちのひとつが、油圧を使ったアクティブサスペンション。スムーズな動作を実現するため、48ボルトバッテリーを使った「Eアクティブ・ボディコントロール」と呼ばれるシステムである。オンロードの快適性とオフロードの走破性の両立をはかる。
4輪駆動システムは「TonD(Torque on Demand)」と呼ぶトルク・オン・デマンドシステムを採用する。走行状況に応じ前後輪に必要なトルク振り分ける。配分はフロント0対リア100から、その逆の100対0まで変化の幅は大きい。
メルセデスが力を入れる運転支援システムでは、新たに「アクティブ テールバック アシスト」を搭載した。これは前方で渋滞が発生していた場合、最後尾に並んだのち、上限60km/h内まででアクセルやブレーキ、ハンドル操作といった運転支援を統合的におこない、半自動運転を可能にする。さらに、後方からの緊急車両接近を検知した場合、自動でステアリング操作をおこない路肩などに寄せ、道を譲るという。
コネクティビティ機能の進化も新型GLEの魅力。“メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス”を意味する「MBUX」システムを新たに搭載した。AI(人工知能)を用いたボイスコントロールによって、インフォテインメントをはじめとするあらゆるシステムを声で操作出来る。まもなく日本にも導入される新型Aクラスに初めて採用されたシステムで、今後、自動車の世界ではひとつの核になっていく技術だ。
新型GLEは、プレミアムSUVの先駆者であるがゆえの“意地”を感じさせるフルモデルチェンジだった。なお、日本市場への導入は来年になるだろう(時期は不明)。
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