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業界ニュース 2018.10.3

秘密の現場が公開? 部品メーカー初の見学会が人気の理由

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■親子で楽しめる工場見学ツアーを開始したデンソー

 自動車工場の見学といえば完成車メーカーの工場をイメージする方が多いと思いますが、2018年7月23日にオープンした自動車部品の製造過程を見学できるツアーが大人気となっています。

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 日本初となる工場見学を開始したのは、世界トップクラスの総合自動車部品メーカー、株式会社デンソーの高棚製作所(愛知県安城市)です。ここではクルマのメーター類が生産されています。

 夏休みの間は連日、予約は定員満席が続き、オープンから8月末までの来場者は約1600名。なかにはアジアを中心に、海外からの中高生の団体の見学もあったそうです。では、どのような見学ツアーなのでしょうか。

 2018年6月末に、デンソー高棚製作所で開催された見学ツアーの開会式に、筆者(加藤久美子)も参加しました。開会式は、見学コースのスタート地点となるスピードメーターとタコメーターを模した、巨大なメーターが設置された場所で行なわれました。

 見学に入る前にまず、衛生管理のため靴を履き替えて2階に上がります。その後、解説スタッフがグループごとに引率して、速度計や回転計などについて丁寧に説明をしてくれます。

 最新の安全技術を体験できるコーナーなども新設されて、子どもから大人まで楽しみながら学べる場が提供されています。コースの途中には、デンソーがこれまで製造してきた歴代のクルマやバイクのメーターも展示されており、ここはかなり懐かしいと感じる方も多いと思います。

 また、コースの途中には随所にモニターが設置されており、モニターを通して現場の作業や部品を製造する様子が、作業者の手元まで詳細に見られるようになっています。

 見学コースのために作った工場ではなく、生産現場そのままの状態なので、リアルなモノづくりの様子が良く分かる内容となっていました。最後は工場見学者限定のお土産も全員にいただけます。

■部品メーカーがなぜ大々的に工場見学コースを設置して一般公開?

 それにしてもなぜ、機密性の高い自動車部品メーカーの製造現場に、このような見学コースが設置されたのでしょうか。

 工場見学が開催されている株式会社デンソー 高棚製作所 所長の吉田氏は次のように話します。

「見学コースには、1900年代初頭からのスピードメーターや、歴代クラウンのメーター、HUD(ヘッドアップディスプレイ)などさまざまなメーターが展示されています。自動車部品の歴史と最新の日本のモノづくりを、多くの方々に近くで見ていただきたいという想いからオープンしました。私たちが子供のころ、モノづくりの現場はとても身近な場所にありました。小学校までの通学路には色々な町工場があって、帰り道に友だちと作業の様子を見に行くこともありました。

 しかし、現代では自動車関連の工場をはじめ、規模が大きくなったこともありますが、そのほとんどがベールに覆われており、気軽に寄り道するなんてことはできません。技術力も生産力も世界トップクラスの日本にいながら、それらの現場を見ることも感じることもできないのは、とてももったいないことだと感じたのです。

 今回、実施したTAKATANAファクトリーツアーでは、小学生から大人の方まで身近にモノづくりの現場をご覧いただきたいと思っています」

※ ※ ※

 日本の基幹産業と言われる自動車製造ですが、近年は“若者のクルマ離れ”や理系離れなどの問題もあり、日本で後継者を育てることが厳しくなってきています。今回の見学ツアーのように“モノづくりの原点”を子どもたちに見せ、まずは興味をもってもらえる施策が増えればよいと思いました。

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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