フォルクスワーゲンは、ドイツで9月1日に開催した「GTIカミングホーム」において、ゴルフGTI TCRコンセプトを初公開した。これから一層の盛り上がりが期待される「TCR」レース由来のサブネームが話題を呼んでいる。
TCRレースはFIAの国際規格で行われているもので、世界ツーリングカーレース選手権など人気が高い。まさにゴルフ GTIのように前輪駆動のホットハッチが活躍している。
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ホンダ シビックタイプR TCR、プジョー308 TCR、アウディ RS3 LMS、ヒュンダイi30N TCRなどレースに参戦しているマシンは多い。排ガス触媒をはじめ量産車のものを使用することが義務づけられているなど、身近なクルマがレースをしている感覚が一般的に高く評価されているのだ。
ゴルフ GTIは230馬力(169kW)の最高出力と350Nmの最大トルクを誇るモデルで、2018年6月にアダブティブシャシーコントロール(DCC)やデジタルメーターなどを備えた最新モデルが日本市場に導入されたばかりである。
TCRコンセプトはさらにその上をいく。290馬力の大パワー(最大トルクは同一)を誇る。加えて、7段DCG(ツインクラッチ変速機)とリミテッドディファレンシャルギアが組みこまれている。
欧州では“紳士協定”として最高速が時速250kmになっているが、TCRコンセプトの場合、そこにとどまっていない。速度のリミッターがはずせるオプションが用意されている。車内からダンパー設定を変えられたりするアダブティブシャシーコントロール(DCC)もオプションで選択可能だ。
フロントスポイラーはTCR専用デザイン。ボディサイドにはディフューザーを思わせる空力パネルを持つなど、レースカーに準じたスタイルも大きな魅力である。19インチリム系の専用デザイン大径ホイールは操縦安定性に重要だが、見た目も魅力的。またドアを開けた際にTCRのロゴが路面に投影される“小技”も効いている。
インテリアでは、マイクロファイバーとファブリックで覆われたスポーツシートが目を惹く。マイクロファイバー素材はシフトノブにも使われている。印象的なのは赤色の使用だ。シート中央部分をはじめ、各所のステッチを際立たせているのだ。さらにステアリングホイールの12時方向のマーカーも同様の赤色だ。
現時点ではスタディ(コンセプトモデル)だが、「2018年中には市販したい」とフォクルスワーゲンの責任者は談話を発表している。ゴルフGTIの完成度の高さには定評があるので、その上をいくレーシーなモデルの設定は、じつに楽しみではないか。
電気自動車やハイブリッド車が急激に増加するいま、ガソリンモデルの生き残る道は、このようにレースオリジンなどの個性を追求することかもしれない。
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