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自動車買取専門店が「査定時のマル秘チェックポイント」を公開

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自動車買取専門店が「査定時のマル秘チェックポイント」を公開

GT-Rの専門店「クラフトスポーツ」が実演安心できる中古車の見極め方とポイントは?

世界最大級と言われるGT-Rの祭典「R’s Meeting2018」の会場では、GT-R専門店『クラフトスポーツ』による、買取査定実演会が行なわれた。これは『クラフトスポーツ』の買取責任者である木暮氏が、中古車としてGT-Rを買取する際の査定の流れとポイントを、来場者の前で解説していくという実にユニークな企画。普段は聞くことのできない内容とあって、多くの来場者が耳を傾けた。今回は、R34スカイラインGT-RのMspecをモデルに紹介。GT-Rを知り尽くす専門店が教える、査定時のチェックポイントとは?

昭和のGT-Rを先頭に歴代モデル200台がパレードラン

事故歴は室内からでもわかる

まずはドアを開けて内装をチェック。メーターで走行距離をチェックするのは基本だが、ピラー部分やグローブボックスなど、GT-Rのウィークポイントといえる内装の浮きを確認。もちろん、エアコンの効き具合も重要なポイントとのこと。

そしてドアまわりは、ゴムモールのカバーを外して溶接をチェック。スポット溶接跡の裏側までをしっかりとチェックするのだが、溶接跡が新車時と違う個体は、事故などでクオーターパネルを交換した可能性が大とのこと。フロントピラーなども同様に確認するようだ。また、ドアステップも外して塗装の状態を確認。ドアの開閉時の滑らかさも気になるところで、ドアヒンジの取り付けネジを回した跡があるかどうかも入念にチェックする。

“再塗装か否か”は指先で感じ取る

修理などで再塗装したかどうかは、ボンネット、ドア、その他の縁の部分を指で触って確認する方法も。新車時の塗装のままなら、縁はツルツルしているが、再塗装しているとザラザラしていることが多いらしい。また、塗装面に細かいゴミがついていたりすれば、再塗装した可能性が大きいとのこと。他にも外装では、アルミホイールの傷も査定に影響しやすいパート。ブレーキの焼け具合や錆びなど、スポーツ走行の頻度をチェックするのもGT-Rならではと言える。

フレーム修正の跡が出やすいジャッキアップポイント

車体底面にあるジャッキアップポイントは、通常のジャッキアップによるものと、フレーム修正によるもので異なる。フレーム修正時は、このジャッキアップポイントを使用されることが多く、その形跡があれば大きな事故歴があると判定されるとか。これはGT-Rに限った話ではなく、具体的には点々あるいは波線がいくつも重なったような跡があれば、修正機が使われた(挟んだ)可能性が大。もちろん、錆の有無なども大事だ。

リア周りの修復歴を見破る重要パート

トランクは内張りを剥がして、溶接部の錆や変形で事故歴の有無をチェック。また、トランクフードの裏側にある穴も調べる。懐中電灯で斜めに光を当てて内部の色を見るのだが、トランクが無交換だとグレー。交換済みのトランクは真っ黒になっていることが多いそうだ。そして雨水の流れるトランクの淵も、修復歴のあるクルマはスポット跡が妙にきれいになっているのでわかるという。触ってみても、新車時のままなら意外にもザラザラで、修復車はツルツルという傾向があるとのこと。

エンジンルームは査定時の要となる

エンジンルームをひと目見れば、マメにメンテナンスしていたのか、どのように乗っていたかが、直感的にわかるという。やはり、エンジンルームはきれいにしておきたいところだ。また、フロント周りは修理歴があるクルマが多いので、アッパーコアサポートとフェンダー部分の溶接部分などを重点的にチェック。ここを溶接している場合は、錆が出ている場合があるとか。また、ウインカーの内側などの変形の有無も見て、骨格の状態はかなり詳しく見て査定するとのことだった。

もちろん、エンジンやミッション、駆動系は動かしての確認となるが、自分がクルマを売るときに、あるいは中古車を購入するときのために、ある程度はこうした知識を仕入れておくと心強いので、なかなか興味深い実演会だった。

R32~R35のGT-R専門店「クラフトスポーツ」は、全国どこでも査定可能とのこと。良質なGT-Rを探している人にも良きアドバイザーとなってくれるだろう。

取材協力;クラフトスポーツhttp://www.craftsports.co.jp/

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