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業界ニュース 2018.9.15

カイエン ターボの上をいく速さと快感──マセラティ レヴァンテに加わったふたつのV8モデル“GTS”と“トロフェオ”

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今までラインナップに設定されていないのが不思議と思っていたマセラティ レヴァンテのV8搭載モデルが、遂に登場だ。しかもGTS、そしてトップパフォーマンスバージョンのトロフェオの一挙2モデルのデビューである。

そのパワーユニットはクアトロポルテGTSに積まれているV型8気筒3.8リッター ツインターボエンジンをベースとする。ただし、レヴァンテはQ4と呼ばれる電子制御式AWDが標準となるため、フロントのドライブシャフトのスペースを確保するためにクランクケースその他、多くのパーツが新たに設計しなおされている。

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同時にレヴァンテ特有のキャラクターに合わせたパフォーマンスの改善も行われた。ピストンやコネクティングロッド、シリンダーヘッドはすべて見直され、ツインスクロールターボチャージャーのブレードデザインも変更。結果としてGTSは最高出力550ps、そして2500~5000rpmの幅広い回転域で発揮される最大トルク730Nmを獲得している。トロフェオでは更に、最高出力を590psにまで引き上げている。

結果としてGTSは0→100km/h加速4.2秒、最高速度292km/h、そしてトロフェオは同3.9秒、304km/hを達成する。参考までにポルシェ カイエン ターボは最高出力550psで、0→100km/h加速は4.1秒、最高速度は286km/hだから、GTSでもそれを大きく凌駕することになる。

トランスミッションは、すでにマセラティではお馴染みの8速AT。Q4システムは通常時は後輪のみを駆動し、必要な時だけ最大で前後50:50の割合まで、わずか150ミリ秒の素早さで前輪にも駆動力を伝達する。リアには機械式LSDも備えるなど、FR(フロントエンジン・リアドライブ)的な特性に躾けられているのが特徴だ。

2トン超なのに軽い

まず乗ったのはGTS。外観は前後バンパーが専用となり、ダブルバーチカルバーを使ったラジエターグリルを採用。タイヤ&ホイールは21インチが標準になるなど、よりスポーティな仕立てだ。ただし試乗車はオプションの22インチを装着していた。インテリアはフルプレミアムレザー。これまでの扱いにくかったシフトレバーが新設計され、より直観的な操作が可能になったのが嬉しい。

低回転域からより一層のトルクを発生しているだけでなく、粒の揃った滑らかな回り方をするおかげで、その走りは市街地を流すような場面でも、実に豊かな気分にさせてくれる。これだけでも十分、満足できてしまいそうだが、もちろん本当の歓びはその先にある。SPORTモードに入れて、右足に力を込めていくと3000rpm前後で排気音が変わり始め、トルクもさらに厚みを増してくる。そのまま回転が高まるにつれて勢いが加速度的に高まっていきハイトーンのサウンドも炸裂。最終的には7000rpmから始まるレッドゾーンを飛び越え、7500rpm近くまで一気に到達するのには本当にシビレてしまった。

しかもフットワークが、また良い。サスペンションは相応に引き締められているとはいえ、決してハードではない。サスペンションにスカイフック理論を用いているのはマセラティの他のモデルも同様だが、率直に言って乗り心地は、他のどのモデルよりもフラットで快適だ。電動パワーステアリングの手応えもいい。切り込むと、直進時の据わり感は好ましいものだし、切り込めば余計なロール感などなく素直にノーズがイン側に引き込まれていくからコーナーも楽しめる。クルマが本当に軽く感じられるのだ。

続いてトロフェオに乗り換える。エクステリアは前後バンパーのインサートはじめ各部がカーボンフィニッシュとされ、ラジエターグリルにはブラッククロームがあしらわれるなど、GTSをベースにさらに精悍で、押し出しの強いものとされている。こちらは22インチが標準となるタイヤは、コンチネンタル社製の専用開発品だ。

“Pieno Fiore”なるプレミアムフルグレーンレザーが使われた内装は、しなやかな感触。資料には「経年に伴う風合いの変化を楽しめる」とあるが、果たして数年後にはどんな表情となっているのだろうか?

日常域の走りは、エンジンについてはほとんど違いはなく、乗り心地はやや引き締まった印象となる。大きな違いは、SPORTモードに加えてスポーツ性を究めたCORSAモードが用意されること。ONにするとエンジンレスポンス、変速スピードが鋭くなり、エアサスペンションの車高ダウンと減衰力のハード化、さらにはQ4システム、ESPやトラクションコントロールの設定もスポーツ寄りに切り替わる。また、エグゾーストのバイパスバルブが全開になりサウンドも重低音が強調されるようになる。

CORSAモードでは、まさにクルマの本性が露わになる。すべてのインプットに対する反応が切れ味鋭く、目線の高さ以外はまるでスポーツカーというフィーリングが得られるのだ。高回転域で一段上のパワーを感じさせるエンジンは快感だし、シャープなハンドリングも刺激的。ついついペースが上がってしまう。

思い切り攻められる環境では、やはりトロフェオの走りに引き寄せられる。しかしながら普段使いの快適性まで考えれば、GTSの好バランスが光る。V8ユニットは回さなくてもとろけるような快感をもたらしてくれるから、日常域でも豊かな気分にさせてくれるのだ。正直、似たようなのをほぼ同時に2台出すなんて……と、最初は思ったのだが、これならしっかり棲み分けできるだろう。2台揃ってレヴァンテのスポーツイメージを大いに高める存在となりそうだ。

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(GQ JAPAN 島下泰久)

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