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業界ニュース 2018.9.12

国内自動車市場にインパクトを与えた!? 90年代後半の名車5選

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バブル経済崩壊後の1990年代後半は、景気低迷と就職氷河期に加えて、大きな災害や事件が重なるなど、社会不安が日本を覆う一方、インターネット社会の始まりともいえる時代でした。経済・社会・文化の多方面で大きな変化を日本が経験したころ、どんなクルマが人気となっていたのでしょうか?文・立花義人

ホンダステップワゴン(初代)

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1990年代初頭、ホンダはFF小型車や、スポーツカー、スペシャリティといった車種をラインナップの主力に据えていました。しかし当時市場は、レジャービークル(RV)やSUVというジャンルが人気で、そのジャンルを持たないホンダは販売に苦しむことになります。
業績回復には、背の高いクルマやSUVを投入することが最重要課題となったわけですが、新ジャンルのクルマを開発・生産することが資金的に難しかったホンダは、既存車種をベースとして他のジャンルのクルマを開発します。
それらは、「クリエイティブ・ムーバー」という名称を使い、新しいジャンルのシリーズとして市場に投入されることになります。
その第3弾として1996年に発売されたのが、ミニバン「ステップワゴン」です。エンジンは2.0LDOHC、トランスミッションはコラム式4速ATのみ。
FFベースの低床プラットフォームのステップワゴンは、運転がしやすく、広い室内空間を確保。後部スライドドアは左側のみで、さらに後部ウインドウをポップアップ式にするなど、コストと重量削減のための工夫が随所になされています。
『子供といっしょにどこいこう』というキャッチコピーのCMで人気爆発。“家族の遠出や普段使いにも便利なんだ”と印象づけると同時に、手に入れやすい価格と実用面のバランスが功を奏し、大ヒットとなりました。


マツダデミオ(初代)

バブル期の多チャンネル化にともなう過剰投資が失敗し、90年代前半に経営不振に陥ってしまったマツダが、既存のコンポーネントをベースにしてミニバン市場に投入したのがデミオです。
オートザムレビューが用いていたプラットフォームをベースに、短期間・低予算で開発されましたが、全高をできるだけ高くして広々とした室内空間を確保しつつも、機械式駐車場に入れるよう1,550mmに設定して利便性を高めています。
またフルフラットにできるシートや、シンプルでボクシーなデザインが、道具としてのクルマの価値を高め、幅広いユーザーの支持を獲得しました。
世相を反映した無機質な内装と、基本設計の古さを感じる動力系は、普通ならデメリットになるポイントですが、デミオの場合は「クルマはこれでいいんだよね」と妙に納得させてしまう、バランスの良さを持っていました。


トヨタハリアー(初代)

1997年にトヨタが発売したクロスオーバーSUVです。カムリをベースとしたプラットフォームで開発されており、オンロード性能と高級セダンの快適性を追求した高級クロスオーバーSUVという新ジャンルを開拓したモデルです。
3ナンバーのボディサイズに、2.2L直4DOHCと3.0LV6DOHCのエンジンラインナップと駆動方式はFFと4WDを用意。パワーシートや革巻きステアリング、HIDヘッドライトやJBLオーディオといった高級車としての装備を選ぶことができました。
このハリアーの成功は、それまでSUVを作らなかった高級車メーカーがクロスオーバーモデルを開発するようになるきっかけを与えたと言われるほどのものとなりました。


日産キューブ(初代)

※写真は東京モーターショー1997出品車
1998年、マーチをベースにしたコンパクトなハイトワゴン、キューブが発売されました。キューブ(立方体)という名前の通り、角ばったボディデザインが特徴です。
当初はFFのみのラインナップでしたが、マイナーチェンジで4WDモデルを追加、トランスミッションの刷新により燃費も向上しています。
インテリアはマーチとは異なる専用のデザインを採用、高い居住性と積載能力で人気を誇り、初期モデルは月に10,000台以上を販売する大ヒットモデルとなりました。


トヨタヴィッツ(初代)

スターレットの事実上の後継車として1999年に発売されたコンパクトカーです。
「世界のコンパクトカー市場を牽引する存在」を目指して、設計・開発された世界戦略車であり、ギリシャ人デザイナーによるスタイリッシュなエクステリア、センターメーター採用により広々とした印象を与える明るいインテリア、燃費が良く衝突安全性が高い、といった品質の良さで大ヒットしました。
欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどヨーロッパでも高い評価を得ており、コンパクトカー市場に大きな影響を与えた一台でもあります。



生活におけるクルマのあり方に変化が見られた1990年代後半は、いまでも人気の車種が誕生した時代でもありました。時代が目まぐるしく変化するなか、どんなクルマに人気が集まるのか今後も注目していきましょう。


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文・立花義人
フリーライター。5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。

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(CarMe カーミー)

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