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業界ニュース 2018.9.10

タンデムって何か知っていますか? バイクの2人乗りにもルールがあるんです

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■タンデムは甘酸っぱい思い出、今一度タンデムについて考えてみる

 バイクでのタンデムって、なんとなく甘酸っぱい響きでちょっといいな、なんて思ったことはありませんか? 2頭の馬を縦(直列)につないだ馬車という意味を持つタンデムとは、バイクでは2人乗りのことで縦に並んで乗車することから、そのように呼ばれるようになったようです。

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 バイクのタンデムですが、実は誰でもできるわけではなく条件があるのです。その条件は以下の通り。

・タンデムできる排気量は51cc以上。

・一般道の場合は、バイクの免許を取得して免許を交付されてから1年以上経過している(道路交通法71条の4第5項・第6項)。

・高速道路の場合は、免許を取得して免許を交付されてから3年以上経過している、かつ、運転者が20歳以上(道路交通法71条の4第3項・第4項)。

・首都高速では一部区間を除き2人乗り禁止。

 バイクの免許を取得したてでは、1年間はタンデムができません。さらに、高速道路は3年経ってから。以前にクルマの免許を取得していたとしてもNGで、二輪の免許を取得してから(原付を除く排気量問わず)の経過年数が対象となっています。免許を取ったからといって「さっそく彼女(彼氏)をのせるぞー!」という訳にはいかないのです。

 免許取り立ての人にはタンデムはおねだりしないようにしてください。かわいい彼女におねだりされたら、かっこつけて乗せてしまう人がいるかもしれませんから……。

 とはいえ、免許取り立ての人は説明を受けているので、このルールは理解しているはず。もし、このルールを違反したら、排気量に関係なく「大型自動二輪車等乗車方法違反」として、反則金が1万2000円、違反点数2点が課せられることとなります。

 免許を取得して1年以内で違反点数の累積が3点以上になると初心者講習の対象になってしまうので、2点課せられるのは大きな痛手になるはず、同時にスピードがちょっとでも超過(15km/h未満で1点)なんてしてしまっていたらアウトです。

 さらには、事故を起こしてしまった際に、保険が下りない場合も……。解らないだろうと侮るなかれ、タンデムするということは、後ろに乗せる人(パッセンジャー)の命も預かるということ、安易な気持ちでルール違反は行なわないようにしたいものです。

 そして、タンデムが解禁になった後でも気をつけなければならないことがいくつかあります。ふたり乗りが禁止されている区間がいくつかあるので、標識などを見逃さないこと。

 そして、タンデムでは言わずもがな、バイクに2人分の過重がかかっていることを考慮して運転しなければなりません。制動距離が長くなるのでブレーキはいつもより早めに、急発進、急停車は厳禁、ギアチェンジも素早く丁寧に…と。パッセンジャーに不安を与えないような、余裕のある運転を心がける必要があります。

■タンデムのコツは、運転者も同乗者も共に気配りが大事

 そんなタンデムのコツを、マン島TTや鈴鹿8時間耐久レースに出場経験のある『走るモーターサイクルジャーナリスト』の伊丹孝裕さんに聞いてみました。

「タンデムするときは、何事もスムーズにゆっくり余裕をもって動作することを心がけています。パッセンジャーを寝かしつけてしまうような感じに……。というのも、パッセンジャーが緊張してしまうと、身体が硬くなってギクシャクしてしまい、自分で入力するのとは違った動きが働いてしまったりするからです。

 できるだけ緊張させない乗り方、例えば、ブレーキはリアから先に掛けて車体のピッチングが起こらないように停車するとか、ギアチェンジもスロットルの開け閉めも、パッセンジャーが気づかないようにできるだけスムーズにして、車体の挙動を押さえる、レーンチェンジは車体を傾けなくてもできるくらいに余裕をもって行なうなど、ひとりで乗っているときよりもマージンを多くとって運転するようにしています。

 また、乗り降りの時も『乗るよー!』とか『降りていい?』とか必ず声を掛けてもらい、備えておくことも大切です。さらに、バイクに慣れていない人はタンデムステップに足を掛けて乗ると思いますが、これは片方だけにかなりの過重がかかるので、バランスを崩しがち。スタンドを補助代わりに立てておくことをお勧めします。

 乗り降りの時は、ギアを入れたりブレーキを掛けるなど、車体が動かないようにするといった工夫も必要ですね。そして、パッセンジャーには、動くと危ないから動かないで、とお願いすることをお忘れ無く。できれば荷物になったつもりで自然に身体を預けてもらってください。

 バイクに初めて乗る人には簡単にバイクの挙動を説明してあげると、安心するかもしれません。とにかく、タンデムは信頼関係が一番大切かと。バイクを嫌いになって欲しくないからこそ、目一杯気を使って楽しいタンデムライフをお送りください」(伊丹孝裕さん)

 ちなみに筆者(サトウマキ)は女性ということもあり、仕事柄さまざまなバイクや人とタンデムをしてきましたが、伊丹さんの場合「いつギアチェンジしているの?」っていうくらいスムーズで、乗っていても疲れをほとんど感じることなく紳士的な運転です。

 ちなみに「乗りたくないなぁ」と感じるのは、ひとりで乗っているときと同じような、自分本位の運転しかしない人。ライディングのテクニックがあって速くて上手いのですが、見せつけられているようでパッセンジャーには優しくないな、と感じてしまいます。タンデムの時は速く走るのではなく、紳士に走ることが大切なのです。

■高速でのタンデム解禁は最近のこと(一部区間を除く)

 タンデムが高速道路で解禁されたのは2005年の4月のこと。それまでは、高速道路はタンデムで走行ができなかったのです。これによりタンデムで遠出するのも容易になり、タンデマー(タンデムするひと)がどんどん増えてきていますが、必要最低限のルールはお忘れ無いようお願いします。

 さらに、後ろに人を乗せるときは、服装にも気を使ってあげてください。後ろに乗っているだけとはいえ、走行風はびゅんびゅん当たるし、虫の突撃もさけられないものなので、身体がかなり疲れます。ちょっとそこまでなら良いかもしれませんが、遠出するときはライディングジャケットなど、運転者と同じ装備をすることをお薦めします。

 また、あたりまえのことかもしれませんが、パッセンジャーにもヘルメットの装着が義務つけられています。もし、ノーヘルだった場合は「乗車用ヘルメット着用義務違反」として違反点数1点が運転者に課せられます。運転だけではなく、パッセンジャーの命を守ることも運転者の責任となるのです。大切な人なら、なおさらのこと、自分よりも上等なヘルメットを用意することをお薦めします。

 タンデムは、乗せている方も乗っている方も気を使うもの、そして誰でもできるわけではない、というのはおわかりいただけたでしょうか? バイクはクルマと違って身体をむき出しで運転する乗り物だけに、2人乗りにもルールがある、ということなのです。

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(くるまのニュース サトウマキ)

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