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業界ニュース 2018.9.9

本当にフェラーリなの!? 実用性の高いフェラーリFFとは?

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フェラーリといえば、エンジンをミドシップに搭載した高性能スーパースポーツばかりをラインナップしていると思いがちですが、フロントにエンジンを搭載したGTも数多く手がけています。そんな実用的なフェラーリのなかでも異色の存在といえるのが、2011年にデビューしたFFです。フェラーリFFとは、いったいどんな車だったのでしょうか。文・西山昭智

フェラーリなのに四輪駆動

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2011年のジュネーブモーターショーでデビューしたフェラーリFF。それまでフェラーリといえば、エンジン搭載位置にかかわらず、駆動方式はリアの2WDのみ。ところがFFは、フェラーリ初となる4輪駆動システムを搭載していました。
ボディサイズは、全長4,907mm×全幅1,953mm×全高1,379mm、ホイールベース2,990mm、車両重量1,790kg。欧州ではシューティングブレイクと呼ばれるステーションワゴンのようなスタイリングは、ピニンファリーナが担当しています。
フロントに搭載される6,262ccV型12気筒エンジンは、最高出力485kW(660ps)/8,000rpm、最大トルク683Nm/6,000rpmを発生。トランスミッションは、2ペダルの7速デュアルクラッチを採用しています。
日本では2011年7月から発売を開始。モノグレードで、ハンドル位置は左右を選ぶことが可能。車両価格は3,200万円でした。


最大800リットル近くまで拡大

フェラーリFFの特徴は、なんといっても大きなラゲッジスペースです。
大開口で使いやすいリアゲートを跳ね上げると、そこには450L近くのラゲッジスペースが確保されており、可倒式のリアシートを倒せば、800L近くにまで容量を拡大することができます。
従来の2シーターミドシップ・フェラーリとは雲泥の差となる圧倒的なラゲッジスペースによって、一気に実用性が高まったのがこのFFでした。
またフェラーリFFでは、フロントだけでなくリアにも車高調整システムを採用することでアプローチ&デパーチャーアングルを確保。車高の低さに悩まされることもありません。
さらに、2012年モデルからはアイドリングストップ機能まで用意されており、信号待ちでは自動的に12気筒エンジンが停止します。
3連のエアベントを備えたセンターコンソールには液晶ディスプレイが埋め込まれ、ナビゲーション画面を映し出すことが可能。スパルタンなフェラーリのイメージは一切なく、使い勝手や快適さを追求した上質なインテリアに仕上がっています。


快適さを備えた新世代フェラーリ

大人4名がしっかり乗車できる室内のリアには、ゴルフバッグを余裕で飲み込むほどのラゲッジスペースを確保。フルタイム4WDで雪道でも快適かつ安全に走ることができ、車高の高さも自由に変えられるので、悪路でも困ることがありません。
ステアリング位置は、日本でも走行しやすい右ハンドルが用意され、クラッチペダルレスでパドルによるシフトアップ&ダウンが可能。ウインカーもレバーではなくステアリングについたボタン操作で行え、ナビゲーションは大画面で視認性も良好です。
ここまで書くと本当にフェラーリなの?と思えるかもしれませんが、このフェラーリFFはまさに21世紀のフェラーリの新しい在り方を示した画期的なモデルといえるでしょう。
なおこのフェラーリFFは2016年で生産が終了。現在は、同じ4輪駆動システムを採用したGTC4ルッソへとそのバトンをつないでいます。

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(CarMe カーミー)

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