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業界ニュース 2018.9.8

NISMO、TRD、無限、STIなど「ワークス系」の定義とは

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レースの世界で生まれた国産“ワークス”ル・マン24時間で優勝など輝かしい歴史

クルマ好きにとって“ワークス”という言葉に、特別の響きを感じることはないだろうか?ご承知の方も多いと思うが、レースの世界ではメーカー直系のチームを意味している。そして最近は、カスタマイズの世界で国産メーカーの“ワークス”が有力ブランドとして存在感を増し、ディーラーで購入できるのでグッと身近になっている。では、日本メーカーにおけるワークス系と呼ばれるブランドはいくつあるのだろうか? その歴史も含めて紹介しよう。

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まずは、レースの世界からワークスについて。人気のSUPER GTのGT500クラスでいえば、ゼッケン23番の「MOTUL AUTECH GT-R」を走らせるNISMO(ニスモ)チームがまさにそれだ。

対する用語は“プライベート”で、同クラスにGT-Rで参戦しているゼッケン12番のTEAM IMPULや、同じく24番のKONDO RACINGは日産系のプライベートチーム(またはプライベーター)という言い方する。

トヨタ車ならば「TRD」、日産車なら前述の「NISMO」、ホンダ車向けには「無限」、そしてスバル車では「STI」という4社が、ワークスのブランドとして活動中だ。以前はこれに「MAZDA SPEED(マツダスピード)」も加わっていたが、1999年にマツダ本社に吸収されて活動を休止。三菱自動車のワークス的存在だった「RALLIART(ラリーアート)」も2010年に業務を大幅に縮小させた。いずれもブランドを冠したアフターパーツなどは供給されているが、レース出場などの活動を行なっていないために“ワークス”とは認定されていない。

ということで、“ワークス”とは、メーカー直系で実際にモータースポーツ活動もしているブランドのこととなる。現在の4ワークスのうち、無限(M-TEC)だけはホンダとは直接の資本関係はないが、子会社かそうでないかは、ワークスであるかどうかとは別問題。「Modulo」を擁するホンダアクセスがワークスじゃないということの裏返しだ。

SUPER GTの64号車(NSX-GT)や、スーパー耐久に参戦中のシビックの車名にはModuloの名前が入っているが、これは活動資金や技術提供をしているスポンサーだから。実際にレースを戦っているチームは、ナカジマレーシングやDOMEなのだ。冒頭のMOTUL AUTECH GT-Rには、日産系のオーテックジャパンの名前が入っているが、これも同じこと。レース活動の実体が伴っていないと、“ワークス”を名乗ることは許されないのだ。ということで、以下、各ワークスのプロフィールを紹介しよう。

【TRD】

トヨタ系のワークスであるTRDは1954年の創業。社名は何度か変更され、1990年からはトヨタテクノクラフトを名乗っていた。さらにブランド名も当初はTOSCOだったが、1976年からはTRDで展開。そして今年4月、トヨタモデリスタインターナショナルなどと統合され、”トヨタカスタマイジング&ディベロップメント”という社名に変更された。そう、現在ではTRDとモデリスタというトヨタ直系のブランドが、同じ会社から供給されているのだ。統合後も本社は、TRDの本拠になる横浜市港北区に置かれている。

【NISMO】

次にNISMOだが、これは”ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル”という社名を略したもの。母体は日産自動車宣伝部の大森分室と、同じく追浜工場の特殊車両実験課である。当時から大森ワークスと追浜ワークスと呼ばれていた組織が合体して、1984年に誕生したのだ。本社は当初大森だったが、1993年には追浜にも機能を移し、さらに2012年12月には横浜市鶴見区に新本社が落成している。

【無限】

無限は1973年に、本田宗一郎の長男である本田博俊が、のちに本田技研の社長となる川本信彦らと創設。ホンダの2・4輪車のパーツの開発・製造を行なってきた。1992年から2000年まではF1にも参戦し、通算4勝という結果も残している。2004年からはM-TECという会社に業務を譲渡しているが、無限というブランドは維持されている。本田技研との資本関係こそないものの、ビジネスパートナーとして特段の協力関係にあり、新型車発表と同時に無限製のアフターパーツなどもリリースされる。

【STI】

STIは1988年に誕生と、今回の4ワークスの中では最も歴史が新しい。翌年デビューした初代レガシィの「FIA公認10万km世界速度記録への挑戦」が、最初に取り組んだプログラム。さらに1990年からのWRC(世界ラリー選手権)本格参戦を支えたのは、オールドファンなら周知の事実だ。2008年でWRCからは撤退したが、現在はSUBARU BRZでSUPER GTに参戦。また、WRX STIでニュルブルクリンク24時間レースに挑戦している。

各ワークスが展開しているカスタマイズの内容については、また別の機会にご紹介したいと思う。いずれにしても“ワークス”を名乗ることに関して、4社とも誇りを持っていることは確か。そして頂点を知るワークスだからこそ、モータースポーツの裾野を広げる活動の大切さも骨身に沁みている。だから現在も、「ワークスチューニング・サーキットデイ」を共同で開催中。2018年は6月に美浜サーキット(愛知県)とHSR九州(福岡県)、9月にTSタカタサーキット(広島県)、10月に袖ヶ浦フォレストレースウェイ(千葉県)の4カ所で行なわれる。袖ヶ浦はまだ間に合うので、興味のある方はぜひ一度、問い合わせてみてほしい。(文中敬称略)

ワークスチューニング・サーキットデイhttp://www.procrews.co.jp/workstuning/

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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