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業界ニュース 2018.9.8

サイドミラーにワイパーがあった車

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ワイパーは、一般的にはフロントガラス、リアガラスに付いているものだと認識されています。しかし昔は、ブレードでガラスをスッと払うことで、水滴が除去され、視界確保に役立っているワイパーの機能を、ほかにも応用しようと試みた時代がありました。ここでは、そんな試みのひとつであるサイドミラーにワイパーを装備したクルマを紹介します。

なぜサイドミラーにワイパーを取り付けたのか

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現行車で見かけることはありませんが、1980年代頃の高級車に当たる自動車のなかには、いまではちょっと笑ってしまうような装備を持ったモデルがありました。
そのひとつが、サイドミラーの小さなワイパーです。サイドミラーは、運転中に後方の確認をするためのものですが、雨天時に水滴が付いて、後方確認ができないことがあったのです。これは現代でも起こる問題ですが、当時はミラーの形状が単純で、かつ撥水コートなどが普及していなかったため、現在よりもその問題は深刻でした。
その問題を解消するため、サイドミラーにワイパーを取り付けることが提案されました。しかし、期待するほどの効果がなく、さらにワイパーの存在自体がミラーの視野を狭めているということとなり、しばらくして採用されることはなくなりました。
ちなみにトヨタ車は、ミラーではなくサイドウィンドウにワイパーを装備して、同様の効果を狙っていました。
では、サイドミラーにワイパーを装着した車とは、どんな車種だったのでしょうか?


日産シーマ

初代シーマの発売が始まったのは、1988年。当時のセドリック・グロリア(Y31)のシャシーに、専用のボディを架装したモデルで、フェンダーミラーではなくドアミラーが採用されていて、そのドアミラーにはワイパーが搭載されていたのです。
ワイパー付き電動格納式ドアミラーが採用されていたグレードは、シーマのタイプIIおよびタイプIリミテッド。スイッチを押すと、ワイパーが3往復する仕組みでした。


日産レパード

シーマが発売になる以前、日産はフェンダーミラーにもワイパーを装備したモデルを販売していました。
それが、1980年に発売されたレパードです。フェンダーミラーにワイパーを採用した世界で最初の車でもあります。



日中の晴れた日や夜間の運転において事故を起こさない安全な運転には、ドアミラーは無くてはならない部品のひとつです。その点を考慮するとその部分にワイパーを取り付けることは、理にかなったもの思われます。
とはいえ、期待以上の効果を得ることができなかったこと、さらにもっと簡便で効果のある技術が使えるようになったことから、それらの装備は淘汰されました。
しかしながら、斬新な発想が盛り込まれた当時の日産車は、クルマ好きの気分を高揚させるものがあったことも事実。それが、現在でも人気のある理由のひとつなのではないでしょうか。

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