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業界ニュース 2018.9.7

オートバイにも存在した「ロータリー・エンジン搭載車ヒストリー(2輪車・前編)」

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ロータリー・エンジンはロードスポーツだけじゃなく、オフロードモデルにも搭載されていた

【MZモトラッド KKM 175#】

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ロータリー・エンジンを世界で初めて搭載したオートバイは、MZモトラッドの『KKM 175W』とされている。MZモトラッドは、もともとドイツの自動車・二輪車製造メーカー「DKW」の2輪部門で、第二次大戦後からMZモトラッドに社名変更。『KKM 175W』は”Kreis Kolben Motor”(ドイツ語でロータリー・エンジンの意)の頭文字と、175ccの排気量、そしてヴァンケル・エンジン(Wankel Motor)のWを連ねてのネーミングだ。ただし『KKM 175W』は試作車としてテストを重ねたに過ぎず、続いて1965年にはエンジンなどの設計を一新した「KKM 175L」が試作されたが、結局これも市販には至っていない。

【ハーキュレス W2000】

このような時代背景を経て、ロータリー・エンジンを搭載したオートバイとして初めての市販モデルとなったのがハーキュレス(Hercules)製作所が1974年にリリースした『W2000』。ちなみにハーキュレス製作所は1904年に創立された老舗オートバイメーカーだったが、66年にフィテル&ザックス傘下の「DKW」に吸収されていた。この親会社であるフィテル&ザックスは1960年に、ヴァンケル・エンジンの基本特許を持つドイツの自動車メーカー「NSU」および「Wankel」とライセンス契約を交わしていたので、ハーキュレスW2000の登場は、ある意味必然でもあったわけだ。

ハーキュレス『W2000』はロードスポーツ、いわゆるオンロードバイクで、こちらの写真が広く出回っていたことからハーキュレス=オンロードのイメージが定着していたが、実はオフロードバイクやロードレース仕様もリリースしていた。

今回、ドイツはニュルンベルクの北東、チェコとの国境にほど近いフィフティベルクの「ドイツ自動車博物館」で対面した1976年式の『Hercules W 2000 GS Geländesport』がそれだ。2輪に関しては門外漢なので、それをモトクロス仕様と呼ぶのか、エンデューロ仕様と呼ぶのか咄嗟には断定できず、企画の打ち合わせでも「ロータリー・エンジン積んだモトクロッサーがあった!」「そりゃ凄い!」などと盛り上がった。だが、どうやらこれは”Geländesport”という商品名からもエンデューロ仕様と呼ぶべきモデルのようだ。

まぁモトクロッサーにしてもエンデューロ仕様にしても、ブロックタイヤでフェンダーをハイマウントに取り付けているところから、オフロード仕様であることは一目瞭然。いまから半世紀近くも昔の話になるが、「週末になると近くの河原に整備されたモトクロスコースで、こうしたバイクが翔んだり跳ねたりするのを見て楽しんでいたものだった…」という親爺のノスタルジーはさておき、当時主流だった空冷・2ストロークの単気筒エンジンと比べると、シングルローターとはいえロータリー・エンジンのデカさは異様なほど。もっともこれは強制空冷システムを採用していたためで、シュラウドを外してしまえば2ストローク単気筒と大差ないサイズになるはずだ。

Hercules W 2000 Wankel(1974-76)

世界初のロータリー・エンジン搭載バイクとして歴史に名を残すハーキュレスW2000。初めて現車と対面したのは2009年にドイツはアルトゥルスハイムにあるオートヴィジョン博物館を訪れた時。生憎、当日は休館日で、エントランスのガラス戸から中を覗いて発見したのがハーキュレスだった。興味深く覗いていたら、偶々通りかかったオーナーが、東洋からの熱心なエトランゼに感心したのか、特別に、少しだけ中を見せてくれた記憶があった。今回、訪ねた際にオーナーは世代交代していたが、前のオーナーからそんな話を聞いたことがある、と話してくれ感激した次第。もっともここで紹介する個体はドイツのフィフテルベルク(Fichtelberg)にあるフィフテルベルク・ドイツ自動車博物館の収蔵車両。W2000が2台並んでいたことだけでも充分なインパクトがあった。

Hercules W 2000 GS Geländesport(1976)

W2000の2ショット以上にインパクトがあったのが、こちらのハーキュレスW200GS。GSとはGeländesportの略称なのか、いろいろ調べてみたが定かではない。ともかくそのルックスが凄い。ブロックパターンの細いタイヤにアップフェンダー、というのはモトクロッサーの公式通り。筆者が中学生時代に見慣れていたモトクロッサーではクレードルフレームの中央にはシンプルでコンパクトな空冷2ストロークの単気筒エンジンが収まっていたのだが、まるでジェットエンジンのようなロータリー・エンジンは半端ない存在感であたりを圧倒していた。エンジンは、進行方向に向かって横方向にローターが回転するカタチで搭載されている。

なお、これもフィフテルベルク・ドイツ自動車博物館の収蔵車両だ。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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みんなのコメント

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  • oku*****|2018/09/07 18:22

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    1974年に発売されたスズキのRE-5の方が完成度は遥かに上だった。
    国産で市販車を出したのはスズキのみ。その後、オイルショックで燃費の悪いロータリーは消えていった。
  • sup*****|2018/09/07 19:24

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    外国のロータリーエンジンのバイクと言ったら、
    他の人も書いているが、「熱風の虎」に出ていた。
    氷巻明彦のバンビーンOCR1000のイメージが強いですね。
  • osh*****|2018/09/07 18:44

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    ロータリーのバイクと言えばやっぱりバンビーンだなー
    まだ免許も持ってない子供の頃に読んだ漫画にでてた
    実車を見たこともないのに名前の印象が強かったのか、漫画の内容が面白かったのか今でも車名は覚えてる

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