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業界ニュース 2018.9.6

EMC試験は国内でワンストップの時代へ…UL Japan の国際規格対応 EHV Chamber が動き出した

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東名高速 東名三好インターチェンジを出てすぐの小高い丘で、国内唯一のEV・HV向けEMC(電磁的両立性)試験サービスが動き出した。

白い建屋に、赤いULのマーク。ここは米国第三者安全科学機関 ULの日本法人、UL Japan のオートモーティブ テクノロジー センター(ATC)。このATC内で、国際無線障害特別委員会規格 CISPR 25:2016 Edition4 Annex I に対応するEV/HV向け試験設備「EHV Chamber」が稼働し始めた。

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UL Japan のEHV Chamber(Electric & Hybrid Vehicle Chamber)は、固定型ダイナモメーターを併設した国内で唯一の電波暗室。既存の高電圧対応電気試験に加え、EV/HV向け試験をワンストップでサービスを展開する国内初のこの施設で、サービスが本格始動した。

EHV Chamberの最大のトピックスは、最高トルク125Nm、最高回転数1万2000rpm、動力吸収容量170kWまで実負荷を再現できること。さらに、欧州メーカーが電気自動車に要求する電気試験(LV123, LV124, LV148)も提供し、増加傾向にある車載向け高電圧製品にも対応させている点もニュースだ。

◆これまで海外で行っていた試験を国内でワンストップ提供

ATCを案内したのは、UL Japan コンシューマーテクノロジー事業部 西山雅紀氏、田畑裕也氏、中澤崇氏。

建屋に入ってみてまず印象的なのは、清潔で整頓された室内。入口で専用履物に履き替え、上階のミーティングルームやオフィスルーム、1階の電波暗室や固定型ダイナモメーターを見せてくれた。

「EVの駆動用モーターやインバーターを部品単体で、かつワンストップで試験できるのは、現状ここだけ。これまで海外へ持っていって試験していたコストや時間、手間をおさえられるのが、この EHV Chamber の最大のメリット」と西山氏。

「試験して測ってみて、カットアンドトライしながら、製品に手を入れながら、最終製品に近づけていく。これを海外でやると、それだけでも1~2週間はかかってしまう。また、海外でこうした試験を行うと、いったん製品を持ち帰るという事態も出てくる。そういうシーンを想定しても、国内でワンストップで試験が実施できるメリットは、大きい」(西山氏)。

◆昼間の試験枠は、年内ほぼ100%稼働

また「稼働初日から大手自動車メーカーのオーダーが連続して入っている」と中澤氏。受注状況も、想定していた数を大きく上回り、「昼間の試験は、年内はほぼ枠が埋まり、100%稼働」と田畑氏は教えてくれた。

「今後は2交代制で夜も稼働させることも考えている。たとえば、4日間の試験工程を、夜も稼働させて2日間で完了させるなどし、稼働率をあげていきたい」(田畑氏)。

電波暗室に入ると、これといって新しい施設はない。国内唯一の固定型ダイナモメーターは、電波暗室の外にある。建屋に外付けされた固定型ダイナモメーターが、シャフトを介して電波暗室とつながり、駆動用モーターなどと接続して、実負荷試験が行われる。

「実際に激しく走行するシーン以上の、想定以上の過酷な路面状況や走行状況にあわせた試験を行える。固定型ダイナモメーターは、実際にタイヤから伝わってくる負荷と同じイメージで動く。複数の実負荷試験を実施して、モーターから出てくるノイズなどを計測し、波形データで確認する」(中澤氏)。

西山氏は今後について、「モーターやインバーター以外の製品を対象とした試験サービスも展開していきたい。たとえば、バッテリーやコンプレッサーとか。いわゆる、クルマの電源が入ってから関わってくる部品すべてに対して」と話していた。

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(レスポンス 大野雅人)

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