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業界ニュース 2018.9.5

確認しておきたい!非常時に牽引する際のルール

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もしも自分のクルマが故障、もしくは故障車に出会ったら、あなたはどうしますか。JAFやロードサービスを呼ぶというのが最善の方法ではありますが、すぐに来てもらうことができない非常時に、故障車を牽引することがあるかもしれません。そんな事態で困らないよう、牽引のルールを確認しておきましょう。文・赤井福

牽引に免許は必要?

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道交法における牽引は、牽引される側の車両の総重量(乗車している人や荷物を含む)が750kgを超える場合には、牽引免許が必要になります。
ただし、故障車を修理工場まで運ばなければならないなど、やむを得ない場合は、牽引免許がなくても車両を牽引することができます。このとき、牽引される側(故障車両)に乗車するのは、その車両を運転できる免許を持った者でなければなりません。


牽引を行うために必要なもの

牽引には、カー用品店などで販売されている「牽引ロープ」などを使います。牽引ロープとして販売されているものは、両端にフックが付いており使用が簡単。車両を牽引するための十分な強度もあり、また牽引車と故障車の距離を適切にとることができます。もちろん専用ロープではなく、頑丈なロープであれば牽引は可能です。
とはいえ、たまたまクルマにロープがあるということは考えにくいので、山道などへ行く機会が多い方は、自分のためにも他車を助けるためにも牽引ロープを準備しておくことをお勧めします。


実際に牽引してみましょう

牽引する車両はリア側、牽引される車両はフロント側に牽引フックを装着して、そこに牽引ロープを引っ掛けます。その際、牽引車と故障車の距離を5m程度にして、ロープに30cm以上の白い布をつける必要があります。
その状態で牽引する側のクルマに乗ってみると、後ろのクルマまでかなり遠いことに気が付きます。牽引する側は、つねに牽引される側を気遣って運転しなければなりません。
急な発進、停止はもちろん厳禁ですし、カーブを曲がる際には、後方の車両が引っ張られているだけなので、内輪差に気を使う必要があります。後続車両がしっかりと曲がりきれるスペースを確保して、曲がりましょう。走行速度は、時速30km以下が理想です。
ちなみに牽引する際には、クルマの前端と牽引されるクルマの後端までは25m以内、普通自動車で引っ張ることができるのは2台までという制限があります。


自分が牽引される場合

牽引される側は、まずエンジンが始動できるかどうかが問題になります。エンジンが動けば、アクセルがそこから開かなくても、通常はハンドルのパワーアシストとブレーキの倍力装置(ブレーキブースター)が働きます。反対に、エンジンがかからないと、ハンドルのアシストが切れ、ブレーキは効きづらくなります。
普段、なにげなく操作しているハンドルですが、現代のクルマはすべてパワーアシストが働いており、操作を簡単にしています。このパワーアシストが切れると、大の大人でも操作に苦労するほどハンドルが重くなります。つまり、急なハンドル操作ができなくなるのです。特に、タイヤの幅が太く、大きく重たい車ほどその傾向は顕著です。
また、ブレーキについては、エンジンの吸入負圧を利用しているブレーキブースターによって、踏力を補助しています。普段は、軽い踏力でもしっかりとブレーキが効きますが、エンジンが止まると補助が切れて、ブレーキが効きにくくなります。
このようにエンジン故障の場合は、曲がりにくく止まりにくいため、牽引の際は、牽引する側もされる側も、運転操作には細心の注意が必要です。また、牽引ロープが伸縮してしまうと切れやすくなるため、車両をつなぐ牽引ロープを弛ませないように運転します。
私がディーラーでの仕事中に、初めて牽引を経験した際にはロープを4回切ってしまいました。できる限りブレーキ操作に集中し、引っ張られているときの距離を一定に保つことが必要となります。
先行車のブレーキランプとロープに視線を集中しましょう。先行車両を運転するドライバーは、急な加減速はせず、走行時は一定速度を維持することが大切です。


故障の際の応急措置となる牽引ですが、ルールや方法を知る人は意外と少ないです。また、普段の運転操作では、さまざまな機能のアシストが入り運転しやすくなっていますが、故障の際にはアシスト機能が停止していることもあります。
しっかりとした知識を持ち、状況判断を行って、故障の際に困らないようにしておきましょう。


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文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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