現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2035年まで現役宣言!! タフな人のタフな相棒 新型ジムニーをオフロードで試す

ここから本文です

2035年まで現役宣言!! タフな人のタフな相棒 新型ジムニーをオフロードで試す

掲載 更新
2035年まで現役宣言!! タフな人のタフな相棒 新型ジムニーをオフロードで試す

 納期が1年を超すというジムニー。1年もしたら小変更とかありそうだが、大丈夫なのだろうか、と勝手に心配になっている担当です。

 そんなジムニーにベストカーがオフロードで試乗しました。新型から装備された話題の電子制御や、そのスクエアなボディデザインの使い心地などをレビューします。

乗車定員7人乗りのミニバンは大人1人と子供10人までOK? 【正しい乗車定員教えます】

 頼もしい相棒。そんな言葉がピッタリな新型ジムニーに迫ります。

文:ベストカー編集部

写真:池之平昌信

■「俺のクルマ、ジムニーだよ」の破壊力の強さ

 「クロカン4WD」という言葉はすっかり忘れ去られてしまったが、ジムニーをSUVと呼ぶのはジムニーに失礼だろう。

 ラダーフレームを持つモデルがクロカン4WDという言い方もできるが、プロユースモデルをクロカン4WDと呼んだほうがカッコいい。

 新型ジムニーは林業や建設業、狩猟やレスキューなどさまざまなプロたちが選ぶクルマ、プロが使う本格派だから憧れる。

 50歳を超え、釣りや山を始める人は多いが、HARDY(ハーディー)のロッドよりもTernua(テルヌア)のジャケットを愛用するよりも「愛車はジムニー」のほうがインパクトはありそうだ。

 一見して豪華になったコックピット周りに感心しながら、シフトを1速に入れてスタート。

 ギア比が低いため、スピードを上げるには2速、3速とシフトアップが必要。長いシフトストロークがジムニーの証し。

 旧型に比べて明らかによくなっているのは静粛性。ベストカーの社用車には同じスズキのハスラーがあり、エンジンもR06Aと同じ。

 ラダーフレームを採用し、200kg以上重いジムニーだが、遮音性は変わらないレベル。特に5速、50km/hくらいで走るぶんには遜色ない。

 ジムニーが苦手と思われるコーナリング、3速にシフトダウンし30km/hくらいで緩いコーナーに入る。

 重心高はあるが、しっかり感は旧型とは比べものにならず、これまたハスラーよりもいいくらい。

 新開発のラダーフレームの効果はオンロードでも充分に感じられる。ハスラーもいいクルマだが、50過ぎの親父が感じる"もの足りなさ"をジムニーは受けとめてくれる。

 さらによくなったのが乗り心地。ラダーフレームとボディをつなぐボディマウントゴムを新設計し、振動を軽減。上下方向の動きを柔らかくしながら、水平方向に硬くすることで乗り心地のよさとしっかり感を両立させている。

■ブレーキLSDは非常に有効な武器だ

 高揚した気分のまま特設のオフロードコースへ。「FENEK(かつて存在したアウトドア雑誌でベストカーの姉妹誌)の時はなんでもかんでもオフロードを走らせたものだなあ」と思い出がよぎる。

 そんななか、新型ジムニー最大の特徴であるブレーキLSDを試す。

 ジムニーはパートタイム4WDで、通常の舗装路は2WD(FR)で走行する。オフロードで4WD(4H)に、そして泥濘路やスタックしやすい状況で4Lへ副変速機をチェンジする。

 話題のブレーキLSDは4Lで作動する。

 ブレーキLSDは多くのSUVに標準装備となっているが、アナログ派のジムニーとのマッチングはどうか? 気になるところ。

 意外かもしれないが、ジムニーにデフロックは付いていない。

 軽くて走破性に優れるためといわれるが、いわゆる対角線スタックといって前後の対角線方向の車輪がそれぞれ空転してしまうとジムニーとてスタックは免れない。

 デフの特性として回りやすい車輪に駆動力がいくため、空転し放題になる。その唯一の弱点をカバーするのがブレーキLSDなのだ。

 ブレーキLSDは4Lにした時に作動するが、空転した車輪にブレーキをかけることで、反対側の車輪に駆動力が回され、スタックを防げる。

 タイヤが浮きそうなところを走ったが、トラクションの妖精たちがいい仕事をするのだろう!?  余裕のよしこさんでクリア。

 ヒルホールドコントロール&ヒルディセントコントロールも標準装備となり、滑りやすい上り下りも心理的な余裕が生まれる。

 もう一点キックバックを感じることがなかったのは、ステアリングダンパーが装着されたおかげだろう。疲労軽減という点でも大きい。

 新型ジムニーの性能はクロカン腕自慢たちが拍子抜けすることを心配してしまうほど。ちなみにジムニーの平均耐用年数は約17年というから、今買っても2035年まで現役の計算だ。

 新型ジムニーは、これまでのジムニーと同じく、長く深く付き合えるに違いない。

こんな記事も読まれています

GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
WEB CARTOP
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
AUTOSPORT web
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
AUTOSPORT web
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
WEB CARTOP
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
くるまのニュース
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
motorsport.com 日本版
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

11.8398.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

11.8398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村