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業界ニュース 2018.9.1

今年もル・マンに本物と同じ景色が甦った──ル・マン・クラシックの進化ぶり

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かつて名勝負を繰り広げた往年のクルマが集まって、ヒストリックカーレースを行うイベントは、世界各地のサーキットで頻繁に行われている。だが、「世界3大レース」に数えられるビッグ・イベントの開催地で、そのコースを往時のクルマが全開で駆け回るほど再現性の高いイベントは、グランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリックと、ここル・マン・クラシックぐらいしかない。

今年で第9回目を迎えたル・マン・クラシックは、2002年に初めて開催され、隔年で7月初旬の週末に行われる。土曜の夕方から日曜の夕方の24時間を利用して競技が行われる点は、本物の24時間耐久レースと同じ。ただし、こちらは年式ごとに区切った6つのプラトーごとに、40分間1セットの決勝レースを3ヒートこなす形式となっている。

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120分というと短く思えるが、サルト・サーキットは一周13.629kmもの長さで、クルマとドライバーへの負担が大きい世界屈指の高速サーキット。そこで年代物のクルマを走らせるのは、いくら安全対策で何度も改修された現代のコースとはいえ、キツいことなのだ。

ル・マン・クラシックはヒストリックカーショーというだけでなく、本物の24時間耐久レースの再現、もしくは追体験イベントという側面がある。ところが今や従来のプラトー×6だけではなく、金曜と土曜の正午までに完結するクラスが3つ増えている。前回からル・マン・クラシックを年間シリーズの一戦に加えるようになった、別団体の主催によるグループCレーシング、そして通常のプラトーだけでは参加台数を収容しきれない、ジャガーとポルシェのワンメイクによるクラスだ。

前回からジャガーが口火を切り、今年からポルシェにも設けられた「クラシック・チャレンジ」は、ル・マンのフルコースを使った少しライトなヒストリックカーレース。24時間で3ヒートを走り切る6つのプラトーほど肉体的にも資金面でも大きな負担を必要とせず、夜間走行もしないため、ドライバーが一人でエントリーできる気軽さがある。

それにしても、ル・マン・クラシックは、クラブ・ミーティングの場として様々な車種が集まる場でもある。そのなかでもさすが地元フランスだけに、早々に新生アルピーヌA110が20数台も集まって注目を集めていた。ちなみにアルピーヌが初めてA110のプロトタイプを披露したのも、3年前のル・マンだった。

これら自動車クラブのなかで多数派を占めるのがポルシェだ。「耐久の王者」を王者たらしめた聖地だけに、ル・マンでのミーティングは特別な機会とばかりに、クラブ員がこぞって集る。プロトタイプは24時間耐久レースの本戦から撤退したが、GTクラスへの参戦は継続しており、ポルシェがポルシェ・センターをル・マンに建てたことには、それだけの意味があったといわざるをえない。

フランスではバカンス・シーズンの始まりの週末にかかることもあり、観客動員数は回を追うごとに増加。前回開催比で約10%ずつ増しており、今回は何と13万5000人が訪れたという。そして観客席よりも、希少きわまりないヒストリックカーを近くで見ようと、パドックがとにかく混んでいるのが、ル・マン・クラシックの特徴でもある。

いまやヒストリックカーだけでなく、新車をも巧みにとりこみつつ、欧州大陸で最大のサーキット・ミーティングかつクルマ好きの聖地として、その地位を固めているのだ。

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(GQ JAPAN 南陽一浩)

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