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業界ニュース 2018.9.1

渋滞対策で増える「ペースメーカーライト」 なぜか日本初導入の新名神だけが一時停止?

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■日本初のペースメーカーライトが…流れてない?

 2018年3月18日に開通した新名神「神戸~高槻」間の上下線8か所のトンネルに、日本初のトンネル照明型LEDペースメーカーライト(以下:PML)が登場しました。このニュースを見てから、筆者(加藤久美子)は夏休みに実家へ車で帰省する際、「ぜひ新名神の神戸~高槻間を通ってみよう」と楽しみにしていました。

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 8月24日、クルマでこのPMLを確認するため、新名神に入り同区間の最初のトンネルが見えてきました。撮影担当の息子も助手席でカメラを構えています。トンネル突入し、流れる光の……が、渋滞をしているわけでもないのに、ニュースで見たPMLの緑色の光は見えてきません。

 結局、普通に白いLEDの光のままトンネルを出てしまいました。場所を間違えたかと思い、次のトンネルへ。しかしここも白いLEDが光っているだけです。そこでネットで急いで調べた息子から意外なひと言が。「一時的に消灯って、ネクスコ西日本の公式サイトに書いてあるよ」。

『ペースメーカーライトにつきましては、2018年8月21日より一時的に消灯しており、より効果的な点灯方法の検討を行っておりますので再点灯までしばらくお待ちください』と、公式サイトには確かに記載がありました。

 確認のため、ネクスコ西日本に問い合わせてみたところ、「一時消灯を行なっているのは、開通から約半年が経過し、これまでの実績を踏まえてより効果的な点灯方法の検討を行なっているためです」とのこと。

 また、「『緑のライトが車についてきて気になる』や『光の意味がわからなかったためもっと周知すべき』とのご意見をいただいております。これらのご意見も踏まえ改善を行ないたいと考えております」とコメントいただきました。

 そういえば今年6月2日に開通した東京外環自動車道(外環道)「三郷南IC~高谷JCT」にも同様のPMLがあったはず。こちらはどうなのでしょう。

 ネクスコ東日本の広報室に聞いてみましたが、外環道のトンネルでは停止することなく稼動しているとのことでした。アクアラインや首都高のPMLも問題なく稼動しているようです。なぜ、新名神だけが停止しているのでしょうか。

 この新名神のPMLには利用者から「少しペースが遅い流れになっていても、PMLの動きは早いままで違和感がある」「上を流れるPMLに気を取られている間に先行車との車間が詰まって、慌てた」などの声があるといいます。

■そもそも、LEDペースメーカーライトは何のために設置されている?

 PMLが設置されている目的は、簡単に言うと渋滞防止です。ネクスコ西日本の公式サイト「新名神高速道路の先進技術」の冒頭に、日本初の「トンネル照明灯具を用いたペースメーカーライト」として以下のように紹介されています。

・サグ部や長い坂部となるトンネルに設置・緑色点灯の流れにより、速度抑制・速度回復の定速走行を支援

 多くのドライバーは渋滞が発生しやすい「サグ部」(下り坂から上り坂になる場所)や、トンネル内では無意識に速度を落として走行します。PMLには「順調に流れているときは青いライトの動き(速度)に合わせてペースを落とすことなく走ってください」という意味が込められており、その名の通り「ペースメーカー」としての役目を持っているのです。

 また、PMLとしての機能の他に、日本初導入の「トンネル照明灯具を用いたサイン照明」として、

・トンネル内の事象に対応した色表示による情報提供・車両火災発生時に赤色点滅・事故/落下物などの注意喚起時に黄色点滅

と書いてあります。

 それでは、全国各地の高速道路に設置が進んでいるPMLは、いつ頃からあったのでしょうか?製造会社の一つである高木綱業に聞いてみました。

――PMLはいつ頃から採用され始めたのでしょうか?

 当社のPMLは新名神の埋め込み型とは違って、設置が簡単なタイプで7-8年前に、アクアラインをはじめとする高速道路のトンネルに設置しました。渋滞が発生しやすい箇所で、混雑時間帯に青色または緑色のLEDライトの光を進行方向に沿って任意の速度・明るさで点滅させます。流れる光の動きを見て、自車の『速度低下』を意識して速度を上げて交通の流れがよくなり、結果、渋滞が緩和されることを目的としています。

――御社のPMLの特徴は?新名神のタイプと違うのは?

 小型なので高速道路の様々な場所に簡単に設置ができます。また、状況に応じて発光体の点灯サイクルを変化させることが可能です。また、新名神のPMLはトンネルの照明を利用した埋め込み型になっていますが、当社の製品を含め、外環道やアクアラインにつけられたPMLはドライバーの目の高さに合わせた場所に設置しています。

■新名神のPMLだけが他と違うことが、「一時消灯」の理由?

 取材を進めていくうちに、あることに気づきました。写真を見ればお分かりかと思いますが、新名神のPMLと外環道のPMLと比べると設置されている高さが全く違います。新名神のPMLは日本初導入のトンネル照明を用いたPMLなので、位置が高く、ライトの動きに目を奪われると、少々危険かもしれません。

 外環道をはじめ他のPMLは目線の位置に設置されているため、視点の移動が少なくライトの動きは自然に目に入ってきます。

 あくまで筆者の推測ですが、日本初導入を掲げた新名神「神戸~高槻」間のPMLが一時的に消灯しているのは、ここに理由があるのかもしれません。

 まだ新たな点灯方法は検討中とのことですが、全国で渋滞緩和策として次々と増えているPML。これまでと同様、他とは違った点灯方法が採用されるのか、新名神「神戸~高槻」間のトンネルでは次にどんなカタチで再点灯されるか楽しみです。

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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