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業界ニュース 2018.8.31

刺激が強すぎるかもしれない新型ステルヴィオ──アルファ初のSUVは強い個性が魅力!?

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2017年は世界中でおよそ2800万台もSUVが売れたらしい。これは前年比13%に迫る伸びで、いまや自動車販売全体の1/3を占めているそうだ。しかもSUはベース車両に比べてボディが大きくなるので高い値付けにしやすい。平たくいえば、自動車メーカーにとっては儲けの大きな商品になりうるのである。

だから「○○社初のSUV」が続々とデビューするのは当然のこと。最近でいえばジャガーがFペイスで、マセラティがレヴァンテで、ランボルギーニがウルスで、そしてここに紹介するとおりアルファロメオはステルヴィオでSUV市場に参入した。このあと、ロールスロールのカリナンという大型新人も市場に登場する。もっともロールスはカリナンがSUVではなく、ハイ-ボディド・ビークル(背の高いクルマ)だと主張しているが……。

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それにしてもステルヴィオの名をSUVに与えるとは意外だった。イタリアン・アルプスのワインディングロードでも最難関のひとつにかぞえられる峠道の名称こそがステルヴィオだからだ。それをスポーツカーでなくSUVに用いたところに、このモデルに対するアルファロメオの自信があらわれているような気がする。

本国では2.9リッターV6ガソリンツインターボエンジン(510ps)のクアドリフォリオを筆頭に、2.0リッター直4ガソリンターボエンジン(280psと200ps)、2.2リッター直4ディーゼルターボエンジン(210psと180ps)がラインナップされるステルヴィオだが、日本でまず発売されるのは280psの2.0リッター直4ガソリンターボエンジンを積むファーストエディションのみ。こちらは限定400台の販売で価格は689万円だ。

運転席に乗り込んでみると、筆者にはステアリング位置がやや低すぎるように感じた。もちろんチルトやテレスコピックの機構によって調整可能なのだけれど、そもそもステアリングポストの取り付け位置が低い。このため、チルト調整でいちばん上を選んでも、なんだか不自然な角度になってしまう。まあまあ、そんなことは些細なことだと自分に言い聞かせて、エンジンを始動させて街を走り始めた。

最初に感じたのはボディ剛性の高さだった。アルファらしく走りを強く意識したモデルなので、足まわりの設定はそれなりに硬いが、ボディが頑丈なので無粋な振動が残らない点は評価できる。

同様に駆動系の剛性感も高く、発進や加速時の身のこなしには上質感も伴う。これらは、プラットフォームを共用するジュリアに試乗したときにも感じたことだが、後輪駆動ベースのプレミアムブランドに生まれ変わると決めたアルファロメオの決意がよくあらわれているようで興味深い。

そのジュリアのなかでも「ヴェローチェ」に搭載するのと共通の2.0リッター直4ターボエンジンは280psと400Nmを生み出すが、少なくともドライブモードのn(ナチュラル)やa(アドバンスド・エフィシエンシー)を選んでいる限り、さほど活発な印象を受けない。おそらくできるだけ高いギアを使ってエンジン回転数を落とし、燃費を稼ぐのがその目的なのだろう。ただし、d(ダイナミック)を選ぶとギアが1段、場合によっては2段落ち、エンジンはいつでも臨戦態勢に入る。そうしてエンジン回転数が高くなるといきなり元気になるのだから、やはりイタリアの血は争えない。というわけで市街地や高速道路ではnもしくはaを、ワインディングロードを攻めるときはdを選ぶといいだろう。

では、dをセレクトして山道を走るとどうなるのか。SUVにしてはロールをほとんど感じさせないコーナリングフォームは悪くない。ただし、切り始めのステアリング・ゲイン(ステアリングの操作量にたいする転舵量の傾き度合い)がいささか高すぎて、ていねいにターンインしたつもりでも必要以上にイン側に深く切り込んでしまい、煩わしく感じられた。

「いやいや、ゲインが高いとわかっているんだったら、最初からそれなりにステアリングを切ればいいでしょう」とアナタは思うかもしれない。私も職業が職業だからいろいろなクルマに乗っているし、それぞれにあった運転の仕方を学んでいるつもりではいるけれど、ステルヴィオには最後まで馴染めなかった。

ただし、ステアリング・ゲインが高いハンドリングが好きな人だったら、ステルヴィオほど楽しいクルマはないと思うだろう。要は相性の問題であって、ステルヴィオのことを一方的に非難する意図がないことを理解していただければ幸いである。

もっとも、このゲインの高さをぐっと呑み込んでしまえば、ステルヴィオの優れたコーナリング性能を楽しめるはず。荒れた路面にもタイヤは柔軟に追従するほか、かなり攻めたつもりでもアンダーステアは顔を出さない。いずれも、サスペンションの基本性能が優れている証拠だ。

いずれにせよ、新生アルファロメオが挑もうとしているのはメルセデス、BMW、アウディのドイツ3強が居並び、スウェーデンのボルボやイギリスのジャガーがこれを追うプレミアムブランドの世界である。ここにイタリアの伝統を受け継ぐアルファがくわわるのは大賛成だ。どうせだったらランチアも蘇って欲しいと思うくらい。

しかも、ジュリアやステルヴィオに採用されたプラットフォームのポテンシャルはなかなかに高いと見た。あとはこのシャシーに磨きを掛け、既存勢力をかき回すくらいの活躍を見せて欲しいと祈るばかりである。

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(GQ JAPAN 大谷達也)

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