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フェアレディZの存在価値──過去を振り返り、最新のNISMO仕様に乗って今を考える
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フェアレディZは、米国市場を狙って1969年に誕生した2ドアモデルだ。60年代後半に米国市場で人気を集めたフォード マスタングやシボレー カマロなどと異なり、2人乗りの本格的スポーツカーでありながら、廉価であることが販売を後押しした。その結果、78年まで9年間における初代の総販売台数は55万台に達した。

89年の4世代目までモデルチェンジを繰り返したが、2000年に1度絶版となった。初代から4世代目までの推移は、廉価なスポーツカーから上質さを求めた豪華なスポーツカーへの変遷と言え、スポーツカーとしての純粋な運転の喜びが徐々に薄れていったといえるのではないかと思う。

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