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業界ニュース 2018.8.25

レンタルキャンピングカー本格普及なるか ライト層取り込み拡大 悩みの種は破損?

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レンタルのユーザーはあまりキャンプしない!?

 キャンピングカーの売上が年々伸びています。日本RV協会によると、国内の総保有台数は2011(平成23)年に7万5600台だったのが、2017年には10万6200台に。売上合計額は2014年から過去最高を更新し続け、2017年には約424億7000万円まで増加しています。

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 同様に、キャンピングカーのレンタル業者も増えています。日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2018」によると、あるレンタルキャンピングカーのポータルサイトでは2010(平成22)年7月に72件だった掲載件数が、2018年3月現在で242件に増加。レンタカー企業のほか、IT関連ベンチャーなどもこれに参入しているといいます。

 レンタルキャンピングカーはどのように利用されているのでしょうか。全国で「ジャパンキャンピングカーレンタルセンター」の事業を展開しているファインシード(東京都渋谷区)に話を聞きました。

――レンタルされるのは、おもにどのような車両でしょうか?

「ハイエース」などをベースとした「バンコン」と呼ばれるタイプと、おもに小型トラックなどのシャシーにキャビンを架装した「キャブコン」と呼ばれるタイプです。当社ではこれら普通免許で運転できる車種だけをレンタルしています。

――どのような使われ方をされているのでしょうか?

 本格的にキャンプをしたり、長旅に出たりする方もいらっしゃいますが、2 3泊の利用によるライトな使い方がメインです。「道の駅」でおいしいものを食べたり、日帰り温泉を何か所もめぐったりといった行程で、予定を立てずに借りる方も増えています。その行く先も、たとえば東京都心から2 3時間で行けるところが多いです。「乗っているだけ」ではなく、ゆっくりと観光される方が多いのではないでしょうか。

 また、車中泊の受け入れ施設も増えており、日本RV協会さん認定の「RVパーク」などでは、キャンピングカーで使える外部電源も完備されています(編集部注:有料で外部電源や水道、ゴミ処理などが提供される施設。2018年8月現在、全国で100か所以上)。

レンタルキャンピングカーならではの問題も

――一般的なレンタカーは、クルマを持たない人が多い都会や、観光地の店舗が多いですが、レンタルキャンピングカーの場合はどうでしょうか?

 それは一般的なキャンピングカーと同様で、当社の場合も東京、次いで北海道、大阪のご利用が多いです。なかでも最近特に伸びが顕著なのが、北海道におけるインバウンド需要で、台湾、中国、タイなどアジアの国や地域から来られる方のご利用が増えています。これらの国や地域ではアウトドア人気が高まっており、インバウンド向けの旅行情報サイトなどでも、日本観光を楽しむひとつの選択肢としてレンタルキャンピングカーが紹介されています。

※ ※ ※

 日本語に不慣れな外国人も含めて不特定多数の人が利用し、しかも2 3日の利用が多いというレンタルキャンピングカー。ファインシードによると、レンタル用といえども「購入」向けの仕様が多いこともあり、車両設備の破損が悩みの種だといいます。

「キャンピングカーは、網戸や折り畳みのテーブルなど可動部品が多いのが特徴です。市販車を購入したオーナーさんであればだんだんと使い慣れていきますが、レンタルの場合は、初めてご利用される際には30分以上時間をかけて使い方などを説明しています。しかし、その説明を聞けなかった同乗の方が、無理な力をかけてテーブルの足を壊してしまうといったこともあるのです」(ファインシード)

 この問題を解決すべく、ジャパンキャンピングカーレンタルセンターでは“レンタル専用車種”として、ハイエースをベースとしたキャブコン「ロビンソン 771」を新開発し、2018年8月から貸し出しを始めました。レンタル専用車種として操作性や各部材の耐久性、居住性を向上させているとのこと。

「たとえば、市販車では長期の生活を前提として調味料を置く棚などがありますが、レンタル専用車には不要ですので、棚をカットして居住性を広げています」(ファインシード)。このようにレンタル利用者には過剰になりがちな収納を減らしたり、車内で分散していた装備品のスイッチ類を集中パネルにまとめたりしているそうです。

レンタカー大手も導入 本格普及には課題も

 レンタルキャンピングカーは現在のところ、これに特化した小規模な事業者が多いですが、一般車がメインのレンタカー会社ではどう考えているのでしょうか。

 ニッポンレンタカーでは現在のところ、2017年10月末にオープンしたイオンモール幕張新都心営業所(千葉市美浜区)でのみ、キャンピングカーを取り扱っています。

「イオンモール内の店舗という特性上、マイカーで来られるお客様がほとんどですので、乗用車のニーズはそれほど多くないのではと考え、ご家族で使えるキャンピングカーをラインアップしました。お客様のマイカーを営業所で預かり、キャンピングカーへ乗り換えていただく使い方が基本です」(ニッポンレンタカーサービス)

 ニッポンレンタカーサービスによると、イオンモール幕張新都心営業所では当初2台だったキャンピングカーを4台に増やし、今後も順次台数を増やすといいます。しかし、「需要がどうしても週末に集中するほか、夏と冬とで需要のばらつきがあります」といった課題もあるそうで、現在のところ、他店での展開は未定とのことです。

 大手レンタカー会社のなかには、キャンピングカーを試験的に導入したものの、結局撤退してしまったところもあります。多店舗かつ多様なクルマを展開している大手にとっては、この需要のばらつきという点がひとつの課題なのかもしれません。

 ちなみに、キャンピングカーのレンタル料金は、たとえばジャパンレンタカーキャンピングカーの「ロビンソン771」(就寝人数7人)では24時間2万4000円、以後1日ごと2万円 (週末、ハイシーズンなどは値上げ)。ニッポンレンタカーのキャブコン「アミティ」(就寝人数6人)では、24時間あたり2万1600円(通常期の一般料金)です。

【写真】レンタル専用キャンピングカーの車内

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(乗りものニュース 編集部)

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