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業界ニュース 2018.8.23

途方もない“猛牛愛”──日本人がオーダーした唯一無二のランボルギーニ チェンテナリオ ロードスター

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クーペとロードスター、併せて世界限定わずかに40台。そのうち、クーペ1台、ロードスター2台が日本に上陸し、すでに幸運なオーナーのもとにある。ベース価格で軽く2億円超え。ほとんどすべてのカスタマーがランボルギーニの特注部門アドペルソナムで、思い思いのカスタマイズを楽しんだはずだから、結果的に乗り出し3億円前後という個体も多くなったはず。これぞ真に、スーパーカーの世界というべきだろう。

「チェンテナリオ」とは、イタリア語で100周年を意味する単語。フェルッチョ・ランボルギーニ(1916年4月28日生まれ)の生誕100周年にあたる2016年に登場したスペシャルモデルの名称として、これ以上ない選択だった。

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基本的には「アヴェンタドール」のメカニズムを踏襲するものの、エンジンはLP770-4というサイドエンブレムが示す通り、その出力を770psにまで引き上げている。エクステリアは、フロントウィンドウを除き、まったくのニューデザインで、同じく少量限定車だった前作の「ヴェネーノ」に比べて、ずっとロードカーらしいデザインだ。

2016年3月のジュネーブ・モーターショーでクーペが、同年8月のザ・クエイルでロードスターが、それぞれデビューし、その時点ですでにすべての行き先が決まっていたというのも、最近のスーパーカービジネスでは“当たり前”の話。

要するに、この手の限定車を購入できるのは、本社が認識するほどのVIPクライアントに限られており、実車が完成する前に、トップクライアントから順に、購入の意思を確認されるという仕組みになっている。

「チェンテナリオ」の場合、デザインモックアップすら完成していない頃、デザイナーによるスケッチのみという段階で、早くもVIPへの購入意思の打診が始まっていた。何といっても、世界で20+20台である。

争奪戦になることは目にみえているとはいえ、有力な顧客にいち早くそのプロジェクトの存在とおよその価格を知らせておくことで、プロジェクト自体の成功を早めに決定付け、発表時には“ソールドアウト”と言いたい、というわけだ。

逆に言うと、さらっと絵を見せられただけで2億円以上もするクルマの購入を決めなければならないユーザーにも、そうとうな胆力が必要になってくる。そういう意味では、ランボルギーニとしても、顧客がどれだけ早い段階で決めてくれたのか、を知ることによって、ブランドに対するロイヤリティを計っている、ということもできるだろう。信じる者は救われる、というわけだ。

チェンテナリオの場合、正式に購入を決めた顧客は、まず、発表会の場に招待されている。クーペならジュネーブ・モーターショーのプレスデイ、ロードスターではモントレーカーウィークに開催される入場困難なイベント、モータースポーツ・ギャザリングに招かれて初めて、実車との対面となったようだ。

そこから納車までは、ディーラーを介して本社の特注部門とひたすら細かなコンフィギュレーションの打合せになる。オールカーボンボディのチェンテナリオでは、できないということがない。オーダーする側の創造力とセンスが問われるという点で、なかなか決断も難しかったことだろう。そのぶん、出来上がりがとてつもなく楽しみなパーソナライゼーションにはなったはず。

実際、世界中で目撃されているチェンテナリオには、1台として同じ仕様はなく、それぞれがぶっ飛んだ個性に満ちている。“やったもん勝ち”という側面もあるから、同じチェンテナリオオーナーであっても、「え? そんなことまでできたの?」と、驚いた人もなかにはいたことだろう。

今回、ランボルギーニ福岡の協力で、取材撮影に成功したチェンテナリオ・ロードスターは、ランボルギーニにしては珍しく「イタリアンレーシングレッド」(ランボルギーニではロッソマルスと呼ばれている)に塗られていた。

歴代ランボルギーニはすべて“赤”、スーパーカーといえば“赤”しかない、というオーナーのこだわりが、ただでさえ希少なチェンテナリオを、貴重なイタリアのナショナルレーシングカラーにペイントすることになった。カーボン地を生かしたボディカラーが多いなか、フルペイントされたチェンテナリオはかえってレアだと思う。

インテリアは、日本のイメージカラーである白と赤を使って、チェンテナリオのユニークなデザインに併せたコーディネーションとした。ロードスターということもあって、“中を魅せる”仕様にしたかったのだという。

ちなみにこのチェンテナリオ・ロードスターには、屋根がない。緊急用の簡易ルーフの用意すらない。ロードスターであることに割り切ったデザインであるからだ。オーナー曰く、「初めて見たときには、クーペより格好いいと思った。芸術品の領域ですから、実用的であることなんて最初から望んでいません」、ということらしい。

買うことからはじまり、こうして納車され、乗る段になっても途方もない胆力が求められる。そこまでのランボルギーニ愛があって初めて、チェンテナリオを買う権利が与えられ、乗る資格を得るというものなのだろう。

世界に40人、そして、日本に3人。途方もなく“猛牛愛”に満ちたユーザーがいるというわけだった。

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(GQ JAPAN 西川淳)

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