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業界ニュース 2018.8.20

ドライバー不足解消のカギは特大車? 見直し進む「特車通行許可」、審査追い付かず

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件数は5年で1.4倍、審査日数は2.2倍に

 公道を走れるクルマは、道路の保全や交通の危険を防止する観点から、大きさや重さなどの上限が法令で決まっています。上限値を越える車両を走らせるには、車両やルートなどをあらかじめ道路管理者に申請し、管理者の審査を経て「特殊車両(特車)通行許可」を得なければなりません。

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 国土交通省によると、この特車通行許可の件数が2013年から2017年にかけて約1.4倍に増加し、約37万件に。これにともない1件あたりの平均審査日数も、同期間で約2.2倍増加し、約50日となっているそうです。

 背景にあるのは、物流ドライバーの不足にともなう車両大型化の進展です。国土交通省は現状について、「審査が追いつかず急な輸送需要に対応できない」「諸外国と比べて基準が厳しく硬直化しているため、生産性の高い新車両や新技術の活用が進まない」といった問題があるとしています。また、許可に時間がかかるため、荷主や事業者が許可を待てず、結果的に違法な過積載車両が通行する要因になっているという声もあるそうです。

 審査の迅速化をひとつの目的として、国土交通省関東地方整備局は2018年8月2日(木)から、レーザースキャナーやカメラを搭載した車両を用い、道路構造の3次元データを収集する取り組みを始めました。データ化が遅れている道路について、その構造などの情報を収集し、自動審査システムへ収録するとしています。

「特に都道府県道や市町村道では、申請を受けて各管理者に『こういうクルマが通れますか』と問い合わせ、協議をしながら許可を出しています。管理者も、紙の図面を引き合わせて構造を確認する必要がありますので、こうした人力による作業に時間を要しているのが現状です」(関東地方整備局 交通対策課)

 高速道路や一般国道、主要地方道は自動審査システムに道路情報データが100%登録されており、国で情報を把握しているので比較的早く許可できる一方、都道府県道ではデータ収録率が66%、市町村道では34%に留まっているそうです。関東地方整備局ではこうした未収録の道路について、国が代行して3次元データを取得していくといいます。

全長25m車運行実験で基準緩和なるか 過積載はどう対応?

 特車通行許可をめぐっては近年、様々な要素で見直しが図られています。国土交通省は審査の自動化、簡素化だけなく、車両制限基準、特車許可基準そのものの緩和も検討中。その一環として2016年から行っているのが、新東名高速を中心とした区間における「ダブル連結トラック」の走行実験です。

 ダブル連結トラックは、大型トラックに同じ大きさのコンテナを連結し、1台で大型トラック2台分の輸送を可能にする車両で、長さは25mにも及びます。現行の特車許可基準で最大の車両長は21mですが、国土交通省は実験を通じてこれを最大25mまで緩和することを検討しており、2018年度の本格導入を予定しています。

 また、国土交通省は一部の道路を「大型車誘導区間」として指定しており、2016年からは、ETC2.0を装着した特殊車両がこの区間を走行する場合、通行経路を自由に選択できるようになりました。通常はひとつひとつの経路ごとに許可が必要で、その個別の経路のみ通行が可能なところ、状況にあわせた迂回が可能になり輸送が効率化されるうえ、違反のない事業者については許可更新時の手続きも簡素化されています。

 このような車両大型化ニーズの高まりにともない、先述したように、最大積載量を超えて荷物を積む過積載車両の増加も問題となっています。過積載車両は道路を傷めるとともに、車両の操作性が悪化するため重大事故の原因にもなりますが、その割合は通行する特殊車両の約3割に上るとのこと。関東地方整備局も現地取り締まりを強化しているそうです。過積載は、荷主からの要求や商習慣による要因が大きい側面があり、2017年からは荷主への罰則付きの勧告制度も始まりました。

 ちなみに、関東地方整備局が取り組んでいる道路構造の3次元データ化は、自治体や高速道路会社などでも行われており、たとえば補修工事のための設計図面の作成なども自動化されるといった効率性のアップをもたらしています。関東地方整備局でも、こうした道路の3次元データをもとに運転支援の高度化や、将来的な自動走行への活用も図るとのことです。

【画像】走行許可が必要な特殊車両の例

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(乗りものニュース 編集部)

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みんなのコメント

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  • pla*****|2018/08/20 16:51

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    賃金が昔みたいにサラリーマンの3倍位に戻ったら運転手も増えるかも?毎日 家に帰れて労働時間が8時間の人より少ない給料では誰もやらないやろ!
  • e50*****|2018/08/20 16:47

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    車を大きくするのはいいけど高速のSAやPAの駐車スペースをしっかり整備してほしい。

    トレーラーのスペースに普通車や2t4tもスペース空いてるのに当たり前の様に止めてるがこれもしっかりと違法行為として定めてほしい。

    そうじゃなくても大型やトレーラーは止めるところ無くて次のSAへ次のSAへと移動しなきゃいけなくなっちゃうんだから。
  • jag*****|2018/08/20 16:44

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    法律で、ドライバーは4時間走行につき30分以上の休息を取る事が義務づけられています。
    平日深夜のパーキングを見た事がある人なら分かると思うけど、様々な時間調整(特に深夜割引待ち)と駐車枠の不足でトラックが溢れています。
    単車のトラックでも駐車場所の確保に難儀しているのに、こんな長いトレーラー何処に停めるの?
    専用枠作っても無駄ですよ、バス専用枠も深夜はトラックで埋まってるんですから。
    警備員や誘導員が24時間体制で立ってるなら話は別ですけど。

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