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業界ニュース 2018.8.12

見た目はチャラい……けど中身は真面目なSUV──BMWの新顔「X2」に試乗

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昨年、日本でもっとも売れた輸入車ブランドといえばメルセデス・ベンツだ。2017年の販売台数のうち、一番多く売れた車型は28%を占めたセダンで、次はなんと22%を占めるSUVだった。メルセデスは7車種41のモデルを擁し、日本で最多のSUVブランドを標榜していた。

メルセデスのあとを追う2番目に売れた輸入車ブランドはBMWだ。SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)やSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)といった造語を生み出したメーカーの沽券にかかわるとしてSUVの拡充を図っており、X1、3、4、5、6に加えてX5 MとX6 Mの2つのMモデルを用意している。そして、今年新たに追加した最新モデルがX2だ。これでBMWも6車種45モデルをラインナップし、メルセデスと双璧をなすSUVブランドになった。

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現在のBMWの車名は、1&2、3&4の関係性のように奇数がベースで、偶数はクーペという法則がある。それはSUVにも当てはまり、奇数がSAV、偶数がSACと棲み分けがなされている。したがって新顔のX2は、X1をベースとしたクーペルックのSACというわけだ。

商品としての具体的な特長をあげるならば、コンパクト(Cセグメント)で、立体駐車場(全高1550mm以下)に入れて、4WDの設定がある、ということだ。輸入車勢でこの条件に合致するのは、VWゴルフオールトラックやボルボV40クロスカントリーだが、いずれもベース車との差異が少なくデザイン面でのオリジナリティが少々足りない。デザインでみればアウディQ2は魅力的だが、残念ながらクワトロ(4WD)モデルが日本には輸入されていない。残るはやはり永遠のライバル、メルセデスのGLAということになるが、モデル末期ゆえ新鮮さではX2が勝る。

X2は、X1と共通のホイールベースながら、オーバーハングを切り詰め、全高を70mmも低めて、サイドのグラスエリアは後ろにいくほどすぼまっていくクーペのようなフォルムだ。そしてCピラーにはBMWのエンブレムを配置する。これは、往年の名車2000CSや3.0CSLといったクーペモデルへのオマージュだという。SUVなのにそれはいささか無理やりでは……と思わなくもないが、BMWはX2を“ブランドを若返らせるための武器”と位置づけているという。

たしかにそうした過去の名車を知らない層へのアプローチだと捉えれば、ラルフローレンのポロシャツのロゴがいつしかビッグポニーになったように、エンブレムをデザインアイテムの一つとして使う手はありかもしれない。またお馴染みのキドニーグリルは台形を上下反転させた末広がりのカタチにしており、これはBMWとして初の試みという。これ以外にも新色のゴールドの外板色、それとコーディネートした内装の黄色いステッチ、スマートフォンとの連動性を高めたコネクテッド機能など、いまどきの巧みな演出がそこここに盛り込まれている。

基本骨格はミニバン系2シリーズやミニと共通のFF用プラットフォームで、わかりやすくスポーティでアジリティ重視の味付けだ。テスト車のBMW X2 xDrive20i M Sport Xのパワートレインは、192ps/280Nmを発揮する直列4気筒2リッターガソリンと8速ATを組み合わせ4輪を駆動する。

Mスポーツサスを標準装備し、オプションの20インチホイールにピレリPゼロのランフラットタイヤを装着している。さすがにそれは硬すぎるのでは? と思ったが、なんとか履きこなしているのには驚いた。前席重視で選ぶなら20インチもありだろう。ただ、後席に人を乗せるのであれば標準サイズ(スタンダードモデルは17インチ、M Sport Xは19インチ)にとどめておいたほうが賢明かもしれない。

試乗する機会に恵まれなかったが、4駆はいらないという人にFFのX2 sDrive18iもラインナップしている。こちらは140ps/220Nmを発揮する直列3気筒1.5リッターガソリンエンジンで、7速DCTの組み合わせとなる。

スタイルの新しさばかりを書き連ねたが、実は後席の広さも十分で窓面積の小ささが気にならなければ170cm超の大人でも問題なく快適に座れる。ラゲッジ容量も通常時は470リッター、後席を倒せば1355リッターと、3シリーズツーリング(495/1500リッター)に迫る。フロアは二重床で床下収納があり、仕切り板は分割可能で使い勝手もよい。4:2:4のシートバックの真ん中を倒せば長尺物の積載もできる。しっかりと真面目に作られているのだ。

それにしても、BMWしかりメルセデスしかり、ドイツプレミアムブランドは守るべき伝統と変えるべき革新のバランスの取り方がうまい。世界に先駆ける商品企画力と、それを猛スピードでカタチにして実戦投入していく実行力は、さすがというほかない。

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(GQ JAPAN 藤野太一)

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