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業界ニュース 2018.8.10

日本のコンパクトは「ノート」「アクア」の2強時代? なぜ「フィット」は加われないのか

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■e-Powerの走りと同じく販売も快走中の「ノート」

 クルマの国内販売は、いまや軽自動車やコンパクトカーがほとんどです。最近の販売台数ランキングを見ても日産「ノート」やトヨタ「アクア」がトップを二分しています。

    「フィット」がデザイン一新 「ホンダセンシング」搭載タイプも ホンダ(画像50枚)

 日産「ノート」は、「e-Power」というシリーズハイブリッドシステムをアピールして販売台数を伸ばしています。このシステムは、エンジンを発電に専念させ、モーターだけで走行するというのが大きな特徴です。

 電気自動車として実績がある日産「リーフ」のシステムからバッテリーを小さくし、代わりに発電機を積んだということをイメージするとわかりやすいです。実際の走行フィーリングも電気自動車そのものです。

 通常のガソリンエンジン車でいうと2.5リッターから3リッタークラスの加速感があり、アクセルペダルを戻すだけでブレーキを踏まずとも停止までできる、独特の運転フィーリングを持ち味にしています。日産「ノート e-Power」は、市街地の走行において低燃費、そして速くて、ブレーキングもほかにはない特徴のクルマとして認識されているため、「ノート」ブランドのイメージアップに貢献し、いまやベストセラーカーとなっています。

■日本の道にジャストサイズ! 好燃費でロングセラーの「アクア」

 日産「ノート」の次に、売れているのがトヨタ「アクア」です。2011年に登場したアクアは、ハイブリッド車の先駆けといえるトヨタ「プリウス」の小型版というイメージもあり、『ちょうど良いサイズ』として人気を博しました。

 トヨタ「アクア」は、発表直後から販売台数を伸ばし、2014年と2015年では2年連続で登録車販売台数のトップを飾っています。

 全高は、1450mm程度と日産「ノート」に比べれば10cmも低いことから居住性に影響するように思えますが、人が座る部分のルーフの膨らませることにより頭上スペースを確保することにより居住性も良く、『ハイブリッドはラゲッジが狭い』という印象も払拭しています。

 また、スポーツグレード「G“GR SPORT”」や、あえて車高を上げてSUVをイメージさせる「Crossover」を追加するなどして、さらなるイメージアップを図っています。

■落ちてしまった「フィット」の名声に、復活の策はあるのか?

 そのアクア登場以前に隆盛を誇っていたのがホンダ「フィット」です。2代目までは常にプリウスの次に売れており、コンパクトクラスでは常に首位となっていました。2013年9月に現在の3代目が発表されますが、発売当初はプリウスを押さえて3ヶ月連続で販売台数首位を走りました。

 しかし、複雑な制御のデュアルクラッチ・トランスミッションや、その他のシステムに不具合が多発して数回のリコールを出すこととなり、フィットのブランドイメージが揺らいでしまいます。また、時代が燃費を軸としているところに新システムのハイブリッドで応えての登場となったのですが、フィットの主力はどうしても1.3リッターのガソリンエンジン車となっており、フィット1車種でアクア、ノート、ヴィッツと戦わなくてはいけない状態となってしまいます。この頃のトヨタはコンパクトクラスでは価格でヴィッツ、燃費でアクアという住み分けを完了していたため、フィットはリコールによるイメージの低下から、価格重視派、燃費重視派、双方の無党派層をトヨタに持っていかれてしまうことなります。

 年次改良やマイナーチェンジを繰り返した現在のフィットの売りはホンダカーズ東京のセールスマンに聞くと、「クラス最高の室内空間の広さとラゲッジスペース、そしてホンダセンシングによる安全性」といいます。

 実際、「フィット」の後席はかなり広く、クラスでは一番の余裕を持っているといえます。また「ホンダセンシング」の機能のひとつ、前車追従型クルーズコントロールを「ノート」に先駆けて装備し、アクセルとブレーキの半自動化は高速道路などでの利便性でのアドバンテージになり得ます。この部分ではアクアは衝突時の被害軽減ブレーキしか備えていません。そしてハイブリッドシステムはクラスが上のジェイドにも搭載されているもので高速性能においても満足のいくものです。

 各車、燃費を訴求力の軸としながらも空間効率と市街地燃費の「ノート e-Power」と、スポーティさと高速燃費の「アクア」では顧客層が少し違うのですが、その空間効率と高速燃費の両方を併せ持つ「フィット」はハイブリッドをもっと強調することが最善かと思います。そのハイブリッド車のベーシックモデルではフィットが一番価格が安いのですから。

 軽自動車を除き、日本の販売台数で一番売れているコンパクトカークラスですから、各メーカーも次々と改良を重ねて商品の魅力をアピールしようとしています。市場の活性化のためにも、さらなる三つ巴の戦いが繰り広げられることを願いたいものです。

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(くるまのニュース 松永和浩)

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