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業界ニュース 2018.8.7

最近、霊柩車をあまり見かけなくなった理由

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子供のころ「霊柩車を見かけたら親指を隠せ!」と言われて、いまだに霊柩車に出会うと、必死に親指を握りしている方は多いのではないでしょうか。かつては、街中で見かけた霊柩車ですが、最近はあまり見かけなくなりましたよね。その理由は色々あるのですが、じつは私たちが「霊柩車と気づいていない」ということもあるのです。今回は、霊柩車の変化や特徴、その数が減少してきた理由について、お話していきたいと思います。文・吉川賢一

霊柩車とは

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ご存知の通り、「霊柩車」とは葬式の会場から、火葬場まで、ご遺体を運ぶ車のことです。かつて日本では、遺体を納めた棺を輿(こし)に乗せ運んでいましたが、霊柩車はそれを自動車で再現したものだとされています。
霊柩車は、主に4つに分類されます。


霊柩車の種類

皆さんが霊柩車と聞いて、ぱっとイメージされるのが「宮型霊柩車」です。神社や神輿寺院を模した、装飾のある棺室を設置したもので、おもに高級セダンがベースとなっています。
その日本的要素が多く盛り込まれている外観から、海外で人気が高く、霊柩車としての役目を終えると、海外へ輸出されることもあるようです。

別名「リムジン型」とも呼ばれるこのタイプは、大きめなステーションワゴンなどがベースとなっており、宮型霊柩車のような装飾は一切ありません。車体色は圧倒的に黒塗りが多いのですが、なかには白やシルバーなどもあります。
宮型霊柩車が仏教や神道式の会葬でしか用いることができないのに対して、この洋型はどのような宗教の葬儀でも対応できること、また”目立ちにくい”、”価格が安い(装飾が必要ないため)”などの理由で、近年需要が高まっています。

その名の通りバスをベースとした霊柩車です。棺と一緒にご遺族、参列者なども移動できる、という利点があり、斎場から火葬場までの距離が長い地区などで多く利用されているようです。

「寝台車」「搬送車」とも呼ばれるこのタイプは、病院などから納棺することなくご遺体の安置場所や斎場などへと移動する際に使用されるものです。
納棺されていないため、車内にストレッチャーを備えています。厳密には、霊柩車と呼ぶには営業目的である必要があるので、”ストレッチャーを備えていて、緑ナンバーをつけている”ご遺体を運ぶ車をのことを、こう呼びます。


霊柩車が減ってきたワケ

現代では、さまざまな理由から、葬儀をセレモニーホールや斎場で行うことが多くなってきています。そのような施設は、火葬場が隣接していることが多く、そもそも霊柩車が必要なくなってきているという実情があります。
また、昔ながらの宮型霊柩車が減少してきた理由としては、火葬場の存在がその近隣住民から嫌がられるため、火葬場自体が目立ちすぎる宮型霊柩車の乗り入れを拒否している、ということがあります。
国土交通省は自動車の安全基準を厳格化する方針を示しており、突起物の多い宮型は制限される可能性も高くなっていることも理由のひとつです。


あの言い伝えの真相

「葬列を見たら親指を隠せ」という言い伝えは、人力でご遺体を運んでいた江戸時代にはすでにあり、”成仏していない魂の侵入を防ぐため”親指を隠すようになったといわれています。
また人は亡くなって間もない時はまだ成仏しておらず、その魂は親指の爪の間から侵入すると考えられていたため、親指を隠すようになったようです。


死に携わる車両のため、敬遠されがちな霊柩車。特に目立ちすぎる宮型霊柩車は絶滅の危機に瀕しています。葬礼に関する考え方が変化するなか、今後、時代のニーズに合わせた霊柩車がでてくるのでしょうか。

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(CarMe カーミー)

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