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業界ニュース 2018.8.7

ホンダN-BOXターボは峠道だと燃費悪い? 実燃費テストで予想外の結果が!

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■燃費が悪いと思われたターボ車も走る場所によっては好燃費

 ホンダ「N-BOX」は日本で一番売れている軽自動車です。エンジンは自然吸気とターボがあり、販売のうち多くは前者。しかしより力強い動力性能などを考えて後者を購入の有力候補として考えている人も多いでしょう。そこで、N-BOXターボを走らせて燃費をチェックしてみました。

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 参考までに、かつて計測した自然吸気エンジン車の燃費(車両の燃費計表示値)は以下の通りでした。

『N-BOX自然吸気エンジン車の燃費』

・市街地:19.6km/L

・高速道路(クルーズコントロール非使用):20.4km/L

・峠道:20.0km/L

・高速道路(クルーズコントロール使用):23.1km/L

 今回のターボ車も、自然吸気エンジン車と同じコースを同じドライバーが走って燃費を計測。その結果は以下の通りですが、自然吸気車と比べてみると予想を超えた興味深い結果です。

『N-BOXターボエンジン車の燃費』

・市街地:18.7km/L

・高速道路(クルーズコントロール非使用):21.4km/L

・峠道:21.1km/L

・高速道路(クルーズコントロール使用):23.3km/L

 なんと! 高速道路と峠道では自然吸気車よりもわずかですが優れた燃費になりました。これは驚かずにはいられません。

 当日の気温は車両の温度計で23~26度。道路は、市街地、高速道路、峠道のいずれも交通の流れは順調で路面は乾いていました。エアコン設定はオートで25℃に固定して常に作動させ、「ECON(イーコン)」と呼ぶトランスミッションや空調の制御を燃費重視にするモードはオンにして走りました。運転はいつも通りに燃費を意識することなく、特別なテクニックなどを使わずに走って計測しています。それではセクションごとの状況を見ていきましょう。

 市街地区間は東京西部を東西方向に貫く世田谷通りを郊外から都心方向に向かって12.4km走行。昼過ぎなので日中としては道路がもっとも空く時間帯でしたが、信号も多いので頻繁に停止&発進を繰り返す状況でした。そんな状況で18km/L台の燃費を叩き出したのは立派といえます。

 これは発進加速時の燃費を大きく左右する車両重量が軽い軽自動車だったことに加えて、信号待ちの停車中はもちろん、完全に停車する前にエンジンへの燃料供給を止める停車前アイドリングストップ機構も貢献したと考えられます。

 同じ道を走って比較した自然吸気車に比べて1割強しか燃費が低下していないことからも、N-BOXはターボでも意外に燃費がいいということが分かります。

■ターボ車ならでは パワーが燃費向上につながることも

 21.4km/Lをマークした往路の東名高速道路では、東京インターを入ってクルーズコントロールを使わずに制限速度をキープ。しばらくは制限速度が100km/hですが、山岳区間に入りきつい勾配が始まるとともに制限速度は80km/hに抑えられます。そしてそこから御殿場インターチェンジまでの83.8kmを走りました。

 運転していて自然吸気との大きな違いを感じたのがこの高速道路の山岳区間。気を抜くと気が付かないうちに速度が低下する自然吸気車と違い、トルクの大きいターボ車はきつい上り坂でも車速維持が楽で運転していて疲れにくいのを実感しました。

 結果的に自然吸気車よりも良好な燃費を記録できたのは、この力強いトルクのおかげでエンジン回転を上げるシーンが少なかったからと思われます。

 峠道区間も自然吸気車とまったく同じコースを走りました。御殿場インターからはしばらく急な上り坂が続き、そこから箱根を抜けて「箱根ターンパイク」を小田原へ下る合計47.6kmのルートです。

 箱根の峠を登り切った、ルート上で最も標高の高い場所を通過する際の燃費値は16.3km/L。そこから峠を下る間に燃費計の数値はぐんぐん上昇し、峠区間を終わる際は21.1km/Lとなりました。ここでの燃費値も、十分に優れた数値というだけでなくわずか5%程とはいえ自然吸気車を上回りました。燃費が良好なのはやはり車両重量が軽いこと、自然吸気車を超えたのは高速道路の上り坂と同様に低回転でも力強いターボエンジンのおかげでエンジン回転を上げる状況が少なかったからと考えられます。

 68.4km走った復路の高速道路の燃費も、わずかですが自然吸気車を超えました。走行状況はクルーズコントロールを使いながら制限速度を守って運転。ルートは全体を通して上り下りがわずかですが、前半の小田原厚木道路は制限速度が70km/hなので燃費低下の原因となる空気抵抗が少なく、燃費値は最高で26.0km/Lまで上昇。後半の東名高速道路は制限速度が100km/hまで上がるので空気抵抗が増えて燃費は若干落ちたものの、それでもトータルで23.3km/Lという値はまるでハイブリッドカーのような優れた燃費です。

■燃費向上のためにはドライバーのテクニックも重要

 今回の燃費テストからは「N-BOXはターボ車でも燃費がいい」そして「ときには自然吸気車の燃費を超えることもある」ということがわかりました。それにしても一般的には燃費が悪いと思われているターボ車ですが、条件によっては同じ車種で同じ排気量の自然吸気車よりも優れた燃費になるとは驚きです。

 ただし、今回の走行時路面は乾いていましたが、自然吸気車で走った際はほぼ濡れた路面だったので今回よりもエネルギーロスが多く、燃費に影響した可能性も否定はできません。

 ちなみに今回のテストでは、後半の高速道路セクションの後に少し走った市街地走行も含めて241.6km走り、そのトータル燃費は21.2km/Lでした。カタログ記載のJC08モード燃費(ターボエンジンのFF車)は25.6km/L 。これは国土交通省が定めた条件で計測された数字のため、あくまでも目安ですが、実際に走った市街地や峠道の燃費がカタログ記載値に対して2割も落ちないというのは立派です。

 ターボエンジン搭載のN-BOXで燃費を伸ばすポイントは、まず街中での加速時に太い低回転トルクを有効に使ってあまり回転を上げずに滑らかに車速を上げていくこと。アクセルを踏み過ぎてはいけません。またガソリンを多く節約できるよう、停車前アイドリングストップ機能を有効につかうのもコツ。停止直前はスーッと減速しながらエンジンがかからないように滑らかに停車すると無駄な燃料を使わずに済みます。

 また高速道路では燃費低下の原因となる空気抵抗を抑えるために速度は控えめに(ただし高速道路の流れの邪魔をするほど低い速度で走るのは安全面からもやめましょう)。オススメは全車に標準装備している追従型クルーズコントロールの活用です。これは設定速度内で前を走るクルマにあわせて一定の車間距離を開けて速度を自動調整してくれる機能で、一定速で左車線を走る大型トラックの後ろでクルーズコントロールを使いながら巡行すると簡単に省燃費運転ができます。

 さらにホンダの純正ナビにはルート設定時に「省燃費ルート」というもっとも燃料消費の少ないルート(実際に走った車両の燃費から統計を取ってビッグデータとして活用している)も選択できるので、ガソリンを節約したいならそのルートを選ぶのも手です。

 いずれにせよ、N-BOXを選ぶ際は、燃費を心配してターボエンジンを敬遠する必要はないといえるでしょう。

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(くるまのニュース 工藤貴宏)

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