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業界ニュース 2018.8.6

このボルボは上質だ! と思わず声が出る──新型V90クロスカントリーのディーゼルモデルで東北を走る

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ボルボが得意とするものはいくつもある。ひとつはXCシリーズというSUV、もうひとつがステーションワゴン。そして、その2つを合わせたような「クロスカントリー」シリーズが3つめだ。

最新の大型ステーションワゴン「V90クロスカントリー」はまさにボルボのいいところが凝縮したようなモデルといえる。

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そもそもクロスカントリーというシリーズをボルボが始めたのは2001年だ。

ステーションワゴンをベースに、少し車高を上げたりオーバーフェンダーでスポーティに仕上げたりする手法は、ファンが多い。

何を持ってクロスカントリーの嚆矢とするかは諸説あるかもしれないが、思い浮かぶのは1990年の「フォルクスワーゲン・ゴルフ・カントリー」だ。

ジャンルを定着させたのは、スバルが1994年にシリーズ化した「(レガシィ)アウトバック」である。

続いてアウディは99年に「オールロード・クワトロ」を発表。比較的大型ボディのA6アバントにエアサスペンションを組み込み、合成樹脂性のオーバーフェンダーを取り付けた。

ボルボはそのなかでは後発組だが、クロスカントリーをラインナップで大きく展開した点では、ちゃんと独自性がある。

新型V90クロスカントリーを、ベースになったV90と比較すると、後者の車高が1475mmに対して1545mmとなっている。グラウンドクリアランスもおなじく155mmから210mmへと上がっている。

こうするとサスペンションのストロークが制約を受けて乗り心地が悪化することが往々にしてある。しかしV90クロスカントリーについてそれはなかった。

今回、仙台でクルマを受け取り、半日かけて宮城県から山形県へと足を伸ばした。田園地帯や丘陵地帯や高速道路と、舞台は刻々変化。このクルマを味わうにはいいドライブである。

まず印象ぶかかったのが、さきに触れた乗り心地のよさだ。2940mmもあるロングホイールベースを持つシャシーに約1900kgと重い車体がのっかっていることの恩恵もあるだろう。

くわえてサスペンションアームの動きに余裕がある。動きと、ダンピングがよくきいて、乗り心地がビシッとしている。

ステアリングホイールを切り込むと、ロールはやや大きめだ。ぼく個人としては好みである。ステアリングが正確であれば、ある程度車体がロールしたほうが操縦を楽しめる。

もうひとつの魅力がエンジンだ。乗ったのは新たにくわわった「D4 AWD」で、1968cc直4ディーゼルに小型と大型の2基のターボチャージャーを組み合わせる。

ボルボのディーゼルエンジンは本当にいい。BMWとどちらがいいだろうかと考えるのも楽しい。

最高出力は140kW(190馬力)で、最大トルクは400Nm。低回転域から力がたっぷりあるうえ、スムーズに回るのが爽快なのだ。

回転が上がっていく途中でトルクが落ち込むトルクの谷がなく、この比較的重量級のボディを軽々というかんじで、ぐいぐいと加速させていく。

スロットルレスポンスが機敏になる「ダイナミック」なるスポーツモードもスイッチで選べるのだが、「コンフォート」モードが、乗り心地と加速のバランスのよさが持ち味のこのクルマのよさをじっくり味わうのにふさわしい。

騒音レベルも低く、シートは座面の前端部も上がるなど細かい調整を受け付け、長時間ドライブにたいする対応幅がひろい。

ボルボの車内を評して北欧家具のよう、というのは使い古された比喩だけれど、古いとしても当たっている。室内の質感といい、色づかいといい、ボルボが最も得意とする部分のひとつだ。後席の乗員を含めて、思いっきりリラックスしていられる。

仙台から山形の銀山温泉へドライブし、建築家の隈研吾氏が手がけた「藤屋」を“見学”してきた。尾花沢市にあるこの町は足利幕府時代に銀山が開かれ、江戸寛永期まで栄えた歴史を持つ。

いまは温泉が人気で、大きな旅館が多く、街並みの景観が大事にされている。そこに隈氏の現代的な「藤屋」は異色なのだが、それを受け入れたことが、新しい時代への足がかりになっていると見ることも出来る。

ボルボV90クロスカントリーも、長年の経験によるサスペンションやシャシーの設定に、最新の制御技術を組み込んだパワートレーン。加えてモニターでほぼすべてをコントロールする「SENSUS(センサス)」というシステムも搭載する。“過去”と“現代”を組み合わせての、未来へ向けた新しい提案は「藤屋」に通ずるところがあると思う。

そんなV90クロスカントリーD4 AWD(739万円~)のライバルとしては、価格的には「BMW523dツーリング」(780万円~)が思いつくが、後者は後輪駆動車であり、クロスカントリー車というよりスポーツワゴン車の性格が強い。

「メルセデス・ベンツE220d 4MATICオールテレイン」(875万円)は4WDで製品コンセプトが近い。「アウディA6オールロードクワトロ」もコンセプト的には近いが、969万円なので価格差が大きい。

こうしてライバルと比べるとV90クロスカントリーはバランスのとりかたが上手だし、ドイツのライバルにだってけっして負けない仕上がりだ。そして、“気持ちがいい”というのは、さらになかなか得がたい価値であった。

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(GQ JAPAN 小川フミオ)

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みんなのコメント

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  • ess*****|2018/08/07 00:05

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    広報用に撮った写真で良く撮れていると思うが銀山温泉は基本車両進入禁止では?
  • zoo*****|2018/08/06 22:35

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    新世代ボルボになって全車に言える事は、非常に洗練されたエクステリア&インテリアデザインと、抜群の癒しを感じさせる乗り心地。
    特にディーゼルエンジンはデンソーの技術も取り入れ、高性能で低燃費。
    今回のV90CCもいいが、最も優れたトータルバランスを見せるのはXC60ディーゼル。試乗して久しぶりに心から感動したクルマだった。
  • oku*****|2018/08/07 07:01

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    写真を見れば一目瞭然。
    ボルボ、横幅有り過ぎ。田舎の道で迷惑だよ。
    安全装備で世界一の技術が有るのだからもっと小型で使いやすさを優先させてほしいね。

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