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業界ニュース 2018.8.5

6500箇所にもおよぶ大幅改良を行った最新「Cクラス」が登場──フルモデルチェンジばりのその進化のほどは?

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モデルライフの半ばで、単なるフェイスリフトとは言えないほどの大改良を施してくるのが、最近のメルセデス・ベンツの常套手段だ。2014年にデビューした現行Cクラスも、やはり例外ではなかった。変更は実に6500箇所。開発陣によれば、車両全体の半数以上のパーツが新設計されたことになるというから驚くばかりである。先日、日本でも発表されたその新型メルセデス・ベンツCクラスを、ルクセンブルク~ドイツにて開催された国際試乗会にてひと足先に試してきた。

見た目にすぐ解る変更点は、ごくわずかで、前後ライトの内部デザイン、バンパー形状、ホイールなどが新しくなったぐらいに留まる。しかしながら、これらは単なるお化粧直しではなく、左右それぞれ84個のLEDを使ったマルチビームLEDヘッドライトの採用、空気抵抗を低減するエアロホイールの設定等々、機能面の確実な進化をもたらすものとなっている。

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インテリアも同様で、デザインの大枠は変わらない。最近のメルセデスでは定番のワイドスクリーンコクピットは使われていないが、メーターナセル内には12.3インチTFTモニターの採用により、表示内容の自在なカスタマイズを可能にしたデジタルインストゥルメントクラスターが組み込まれ、センターディスプレイも10.25インチに拡大されるなど、機能的には同等のものが揃えられた。ただし、タッチパネル化は見送られ、ボイスコントロール機能も従来通りと、新型Aクラスに搭載された注目のMBUXが用意されなかったのは、ちょっと残念ではある。

何より大きく変わったのは中身。とりわけパワートレインだ。今回試すことができたC 200、C 220 d、メルセデスAMG C 43 4MATICは、いずれも新エンジン、もしくは改良版ユニットを搭載している。

C 200の新たな心臓が、直列4気筒1.5ℓターボエンジンと、48V電装系と組み合わせて減速エネルギーの回生、駆動力のアシストなどを行なうベルト式スタータージェネレーター(BSG)で構成されるマイルドハイブリッドシステムである。その走りっぷりは、実に興味深いものだった。

C 180が積む1.6ℓより排気量が小さいこのエンジンは最高出力184ps、最大トルク280Nmを発生するものの、そのぶん単体では、特に低回転域のトルク感は薄めである。しかしながら、その分を最大14ps、160Nmのモーターアシストが補い、さらに9速ATがこまめな変速で回転数をトルクバンド内に保つおかげで、発進そして加速は十分に余裕を感じさせるのだ。

実はBSGは、この変速のスムーズさにもひと役買っている。シフトアップ時には抵抗となってエンジン回転を素早く落とし、逆にシフトダウン時には回転数を素早く高めるようアシストしているのである。一方、減速の際には最大12kWのエネルギー回生を行ない、次の加速に備える。さらに、ECOモード選択中には、アクセルオフでのエンジン停止による惰性走行も行なうが、そこから再加速する際にも無粋なショックは皆無で、ことさらにそれを意識することなくスムーズに走ることができる。

要するにC 200の新しいパワートレインはエンジン、AT、そしてBSGが連携して非常に高効率な、それでいてドライバビリティを犠牲にすることのないドライブを可能にしているわけである。情感をかき立てるような部分こそ濃くはないが、その巧みな仕事ぶりは見事というしかない。

C 220 dが搭載するのは、排気量を従来ユニットの2.2ℓから2.0ℓに縮小しながら最高出力を24ps増の194psに引き上げ、アルミブロック化により重量を約16%削減した最新のクリーンディーゼルだ。こちらはアイドリング付近からトルク豊かで、しかも振動、騒音がきわめて小さく抑えられているのが特徴。エンジン回転数が低く抑えられることもあって、室内はC 200よりも静かと言ってもいい。しかも燃費も良いのだから、文句無しである。

当然、メルセデスAMG C 43 4MATICも用意される。V型6気筒3.0ℓツインターボエンジンは、最高出力が367psから390psにまで引き上げられているが、さすがに単体で乗って23psの差を実感するのは難しい。しかしながら、専用プログラムの採用により素早い変速を行なう9速ATとの組み合わせにより、スムーズ且つパワフルな走りを楽しめた。

いずれもシャシーにはほとんど変更は無いが、多くのモデルがランフラットではなくノーマルタイヤになっていることもあり、快適性には磨きがかかっている印象だ。さらに、メルセデスAMG C 43 4MATICはESPのプログラムに手が入れられ、「SPORT」モードではよりスライドを許容するようになったという。C 43でも、そういう走りを求めるオーナーが一定数いるということなのだろう。

今やクルマ選びの重要なポイントである運転支援システムも、車線変更支援を行なうアクティブレーンチェンジングアシストを搭載するなど、Sクラス、Eクラスなどとほぼ同内容の最新版とされている。このように、内外装のデザインの輪郭こそ変わらないが、中身はほぼ全面的に刷新されているのだ。

登場4年を経て、Cクラスは後発のライバルたちをも再び凌駕する実力を身につけた。今や世界4拠点で生産され、年産50万台という大ボリュームセラーとなっているクルマを、これほどの規模で進化させてくる、メルセデス・ベンツの底力に恐れ入るばかりの新作である。

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(GQ JAPAN 島下泰久)

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