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業界ニュース 2018.8.5

ポルシェで2000kmのグランドツーリング! 第2回「国境を越えて700km! 目指せマレーシア」

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ポルシェでバンコクからシンガポールまでの2000kmを走り抜ける旅も半ばに。初日の混沌のタイ交通事情の先例を受けつつ、今日は700kmを走っていっきにマレーシアを目指す。REPORT◎島下泰久(SHIMASHITA Yasuhisa)

■DAY2 チュムポーン~ペナン 714.5km

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 翌日も出発は早い。前夜からの雨がまだ降り続いていて、700km以上を走ることになる行程に少し不安になるが、よく眠れたこともあって気分は高まっていた。何しろこの日は国境越えも待っているのである。

 ホテルを出発した一行は、チュムポーンの街を抜けて、昨日走ってきた高速道路4号線へと再び合流し、更に南を目指す。ちなみに筆者が高速道路と書いているのは現地ではMotorway、つまり自動車道路という扱いで、アジアハイウェイ2号線にも属しているのだが、厳密には一桁国道とでも呼んだ方が良さそうな道だ。基本、片側2車線が確保されており、料金は無料。何と、平面交差している。タイでは国道は重要度によって三桁まで整備されていて、更に四桁の数字が振られた地方道が走るかたちとなる。

 バンコクからタイ最南端のサダオまでを貫く国道4号線は、この辺りではバンコク周辺に較べれば交通量が落ち着いているから、ペースは順調。但し、右側車線をスローペースで走るクルマが塞いでいたかと思えば、一番マナーが良くないと言われている改造ピックアップが右へ左へ進路変更しながら猛然と迫ってきたりで、相変わらず緊張感は抜けない。ここでは、半ばスラロームのようにクルマとクルマの間を縫って走っていかなければいけないようだ。

 前述の通り、一桁国道とはいっても平面交差で、街に入ると信号停止させられることもある。それは、そういうものだと思っていれば問題無いのだが、驚いたのは定期的に右側レーンの脇にUターン車線が現れること。ここが詰まっていると当然、右側車線にまでクルマが連なってきて、いきなりのペースダウンに見舞われることになる。しかも、当然ながら対向車線からUターンしながらこちらに入ってくるクルマも居るのだから気が抜けない。

 いや、驚きはそれぐらいでは済まなかった。何しろ、路肩を逆走してくる二輪車に出くわすことはしょっちゅうだったし、中央分離帯にいきなり人が歩いていてヒヤッとさせられることもあった。草地になっているこの中央分離帯を、対向車線側から2人乗りのバイクが渡ってきて……というのに出くわした時には、驚いたというよりもはや笑ってしまったが、まあ確かにそこで生活する人にとっては、遠回りしていってUターンするより、そこを横断してしまった方がラクなのも解る。彼らにとっては、これが日常なのだ。まあ正直、ポルシェの高いブレーキ性能が、心の保険としてとても大きく作用していたのも確かである。

意外と快適なタイ式高速ドライブ

 とは言え、常にそんな風に走りにくいというわけではない。路面状況はそれほど悪くはないし見通しも上々。流れが良いところでは思い切りハイペースで走っていけるから、あるいは日本の高速道路を走っている時以上にポルシェに乗っている醍醐味を満喫しやすいかもしれない。2台のポルシェの、望めばすぐに鋭い加速が得られる好レスポンスにはずいぶん助けられたし、楽しめた。

 高速道路沿いに定期的にサービスエリアが設置されていたのも有難かった。あまり下調べしていなかったので、途中の食事、休憩、トイレに給油などは一体どうするのかと思っていたのだが、タイではこの点はまったく心配は無用である。なんだかんだ文句を言いつつ、この頃にはすでにタイ式高速ドライブ、大いに楽しんでいた。

 600km近くを走ったところで、遂にマレーシアとの国境付近に到達した。ずっと交易で栄えてきたのだろう。古い街並みには活気があり、様々な商店やホテル等々が連なり、人もクルマも多い。そんなエネルギーに満ちた市街をポルシェで進んでいく。

 陸路で国境を越えるのは、島国日本では絶対に味わえない体験である。手続きを経て、遂にマレーシアに入る時には胸が高鳴るのを実感した。

 国境の先では、交通環境が一変していて驚いた。端的に言って、とても走りやすいのだ。道路は良く整備されていて舗装も良く、逆走二輪車や不意の歩行者と遭遇することは無くなった。遅いクルマが右側車線に居座っていたりはせず、もし居ても近づけばスッと避けてくれる。俄然、一定ペースを保ちやすくなったのだ。

 この辺りは水田が一面に広がるマレーシアの穀倉地帯。遠くの山々、夕暮れの柔らかな日差しには、どこか郷愁をそそられるものがあった。そんな景色を満喫できたのも、この流れの良さあってこそ。その後、いきなりの豪雨に遭遇する瞬間もあったがペースはさほど落ちることなく、国境からこの日の宿泊地であるペナンまでは、まさにあっという間に着いてしまった。街も清潔で、気分がアガる。今夜は少し街に出てみることにしよう。

(つづく)

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(MotorFan GENROQ編集部)

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