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業界ニュース 2018.8.2

Aピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラー…どこまであるの?

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自動車の紹介文などでよく見る”Aピラー"、"Bピラー”という言葉。クルマのどの部分を指すのかはご存知でも、その役割について考えたことがある方は少ないのではないでしょうか。今回は、ピラーの役割と、最近登場したピラーレスの秘密について紹介していきます。文・立花義人

ピラーとは?

    クロカンカスタム車にある、Aピラー横の煙突の正体とは?

ピラーとは、英語のpillarのことで、柱、支柱の意味です。クルマに関しては、ボディとルーフ(屋根)をつなぐ、柱を指して使われます。
ピラーを表すアルファベットは、クルマを側面から見て、一番前方にある柱がAとなり、そこから後ろに向かってB、C、Dと続きます。セダンは、Cピラー、ステーションワゴンやミニバンは、Dピラーまであるものがほとんどです。大型バスやリムジンでは、H~Jピラーまであるものもあります。
このピラーは、単に屋根を支えるだけのものではありません。ほとんどがモノコック構造のボディを採用している最近のクルマでは、ピラーもボディの強度を保つための重要な部品のひとつとなっています。
また、ピラーは、その位置によって役割が異なります。クルマのデザインを左右する部品でもあり、各メーカーがさまざまな工夫を凝らしている部分でもあります。
それぞれのピラーの役割や特徴を、Aピラーから順に見てみましょう。


フロントガラスの両脇にある「Aピラー」

Aピラーは運転席、助手席の付近にあるピラーで、「フロントピラー」とも呼ばれます。Aピラーには、万が一の事故の際、前方からの衝突による衝撃から乗員を守り、生存空間を保つという大切な役割があります。
強度を上げるためにはピラーを太くする必要がありますが、運転席からの死角が増えてしまうというデメリットが生まれます。そのため、必要な視界を確保しつつ、強度を追求する、という難しい設計が求められる部分でもあります。
各メーカーでは、その死角を減らすため、Aピラーの付け根あたりに三角窓を設けたり(トヨタプリウスやノア/ヴォクシーなど)、Aピラーを2本に分割して視界を確保している(ホンダフリードやN-BOXなど)クルマもあります。
またAピラーは、その角度によって車体の空気抵抗や空間効率にも関わってきます。そのため、なるべく空気抵抗を減らしたいエコカーなどは寝かせ、ミニバンなど居住空間を確保したいクルマの場合は、ピラーを立たせるような設計になります。


車体中央部に位置する「Bピラー」

前後にドアのあるクルマであれば、そのドアの間、後部ドアの付け根にある柱がBピラーです。「センターピラー」と呼ばれることもあります。
車体側面から見てちょうど中央あたりに位置するピラーですから、側面衝突の際の安全確保に重要な役割をはたします。また、Bピラーはシートベルトを固定している部分でもあるので、十分な強度が求められます。
1970年代から90年代にかけて、ハードトップというカテゴリー(スタイル)のクルマが流行しましたが、スタイリッシュなデザインを優先させているため、Bピラーがないという特徴がありました。たしかにスポーティな雰囲気はありましたが、ボディ剛性や安全性の面に問題があったため、現在では見られなくなりました。


車体後部にある「Cピラー」

Cピラーは車体後部にあり、ボディの強度を保つために重要な部品です。一部のセダンタイプの高級車は、Cピラーが極端に太くなっており、後席乗員のプライバシーを守るという役割も担っています。


ミニバンやステーションワゴンに多い「Dピラー」

後部座席の窓の後ろにもう1枚窓があるクルマであれば、ピラーがさらに追加されることになります。これは、ミニバンやステーションワゴンに多い設計となります。
最後端のピラーはフロントよりも太くすることができますから、その車種によってデザインの自由度がかなりある部分と言っていいでしょう。傾斜させた設計によってスポーティなイメージにすることもできますし、荷室空間を確保するためにピラーを立たせた設計をすることもあります。


利便性を追求したピラーレス

ここまで読んで、Bピラーをなくしてボディサイドに大きな開口部を実現した最近のミニバンに疑問を持った方もいるかもしれません。
たとえば、ダイハツタントが採用する「ミラクルオープンドア」は、本来あるべき助手席側のBピラーをフロントドア後端とリアのスライドドアの前端に内蔵して最大1,490mmの開口幅を実現していますし、ホンダの新型N-VANも助手席側ピラーレスを採用し、商用車としての利便性を追求しています。
タントもN-VANも、ドアを閉めた状態であれば、ピラーが付いた状態とかわらない強度や安全基準を確保しているとのことです。



クルマのピラーは、ボディの強度や乗員の安全確保に非常に重要な部品です。最近ではAピラーの死角をなくすための新技術も開発中のようですから、さらに安全でデザイン性の優れたピラーが、今後誕生することを期待したいものです。


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文・立花義人
フリーライター。5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。

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