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業界ニュース 2018.8.1

EV車の意外と知らない査定基準 中古車価格は「バッテリー劣化」が重要!?

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■走行用バッテリーの劣化具合が重要項目

 一般的な中古車の価格を決める基準は、クルマの古さを示す年式や、使われ頻度を示す走行距離を中心にしてきました。しかし、電気自動車ではもうひとつ別の基準があり、価格に大きな影響を与えています。それは走行用バッテリーの劣化具合です。

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 電気自動車にとって、走行用バッテリーは非常に重要で、走れるかどうか、そして長距離まで一気に走れるかどうかの鍵を握る重要な部品です。しかも、部品としての価格が高く、気軽に交換できるものではありません。

 反対に電気自動車は、機械的な劣化部品が少なくなっています。電気モーターの構造はシンプルで、エンジンやトランスミッションのように複雑な部品が絡み合う機械がないので故障も少ないといわれています。また、モーターは回転数の範囲も広く、逆回転もできるのでエンジン車のようなトランスミッションが不要です。

 ハイブリッド車でも同じことがいえますが、発電の抵抗力で速度を落とす回生ブレーキがあるため、ブレーキパッドの減りが少なくなります。結果的に、走行距離による劣化場所が少ないということになり、余計に走行用バッテリーの劣化が中古車価格に重要な影響を与えてくるというわけです。

■低走行でもバッテリーが劣化した中古車がある

 電気自動車の中古車市場には、旧型の日産「リーフ」が多く出回っています。リーフの中古車を見ていると、走行距離が少ないのに低価格であったり走行距離は多めなのに高価格のものが見受けられます。

 その理由は、走行距離よりもバッテリーの状態を反映しているからです。実際に、販売されている走行距離1万キロ未満の中古車を確認したところバッテリーの劣化が進んでいました。

 反対に、走行距離3万キロのクルマはバッテリー劣化がほとんどありません。車両本体価格には、バッテリー劣化が反映され、走行3万キロのクルマのほうが倍ほど高くなっていました。

 走行距離が少ないにも関わらずバッテリーが劣化する原因としては充電方法や使い方の差もあります。クルマとしては、ほとんど動かさずV2H(ビークル・トゥ・ホーム)といった自宅の蓄電池装置として使っているクルマもあると考えられます。また、従業員のリーフを会社にある電源を使用し、退勤時までに充電して元にもどして返すといった実験をしている事業所も存在します。

 バッテリーは、充電と放電を繰り返せば走行はしていなくても充電池の劣化は進んでいきます。バッテリーの使われ方は、クルマを見ただけではわかりませんので、見比べる段階でバッテリーの状態を正確に把握する必要がありそうです。

■日産リーフは電池の劣化がひとめでわかる

 中古車の数が多い、旧型リーフの中古車情報を見ていると、説明文に「12セグ」「10セグ」「2セグ欠」などの文字が並んでいることに気づきます。リーフの場合、電源を入れた後にバッテリー残量の右横に表示される目盛りの数を数えることで走行用バッテリーの劣化の進み方がわかります。

 新品時は、赤が2個、白が10個の合計12個表示されていて、これが“12セグ”と呼ばれている状態です。使っているうちに減ってくると、例えば11個になれば“11セグ”や“1セグ欠”といわれます。

 リーフを扱う中古車販売店のスタッフは、「セグ欠のクルマは、後続距離が短い程度の説明しかできません。セグ欠けが起こるのは経年劣化として仕方がないのですが、早まったり遅くなったりする原因はメーカーでさえ明快な回答をしておらず、販売店レベルで詳しい話はわからないのが現状です」といいます。

 そのため、走行距離だけ見てお買い得と判断して購入すると痛い目に合う可能性があります。幸い、旧型リーフはメーター内にわかりやすく表示されるので判断がしやすいことが救いです。

 なお、日産によるバッテリーの保証は、旧型リーフの世代によって変わりますが、初期型など24kWhバッテリー搭載車が新車から5年または10万キロの早い方。30kWh搭載車は8年または16万キロの早い方となっています。

 しかし、保証は8セグまで落ちないと対象にならず、対処も「9セグメント以上へ復帰」としか規定されていません。不自由のない航続距離を保証しているのではなく、最低限の走行保証をしていると捉えるほうが良さそうです。

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(くるまのニュース くるまのニュースライター 正田拓也)

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