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プロレスを初めて生観戦して見えた「面白さ」とクルマとの意外な共通点とは?

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プロレスを初めて生観戦して見えた「面白さ」とクルマとの意外な共通点とは?

過日。いわゆるひとつのプロフェッショナル・レスリング、平たく言うところの「プロレス」を生まれて初めて生観戦してきた。結論として非常に楽しい時間を過ごすことができたわけだが、同時に「プロレスとクルマとは、少々ではあるが似ている部分があるのだな」とも思った次第だ。

プロレスラーの「手加減」から見えてきた面白さ

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今さら言うまでもなく、プロレスとは、武道家などが行う試合とはかなり様相が異なる「興行」である。自分は門外漢の素人ゆえ、プロレスのマッチにおけるいわゆる筋書きというのがどこまであるのか、あるいは無いのか、そこは知らない。

だがひとつだけ確実に言えるのは――まぁ今さら声を大にして言うことでもないのだが――選手らは明らかに「手加減」をしているということだ。

無論、例えば試合中に繰り出される逆水平(いわゆる空手チョップ)は、胸板がペラッペラな自分などが受ければ即座に肋骨が折れるだろうレベルの力が込められている。選手にもよるが、生で見る気合の入った逆水平は恐ろしいほどの迫力だ。

だがそれでも、わたしが観戦したマッチにおけるすべての技は「なるべく重篤なダメージは残らないように」という基本ポリシーの下、きわめて冷静なプロフェッショナリズムに基づいて慎重にマネージされていた。

もちろんテレビジョンや雑誌、書籍などを通じてそのことは知っていたわけだが、改めて生でその「手加減」を見たわたくしは、果たして興ざめしただろうか?

とんでもない。逆に「これは凄い! そして面白い!」と思った。

手加減しながらも必然的に見えてしまう「実力」

本気を出してしまうと興行が成り立たないため、選手各位は決して相手を潰すための打撃技や絞め技等は繰り出さないわけだが、それでも選手それぞれの「真の実力」は確実に透けて見えた。そこが、非常に面白いと思った。

そして「考えてみればクルマもそうだよな」と思ったのだ。

大昔のクルマはさておき、近年の乗用車というのは大衆車レベルであってもなかなかどうしてハイなパフォーマンスを有しているため、本気でアクセルを踏んでしまうとけっこう大変なことになる。

一例として言うなら、わたくしの私物である2017年製スバルXVもカタログスペック的には最高出力154psぽっちのショボいエンジンでしかないわけだが、それでも「Sモード」にしたうえで本気でアクセルを踏めば、あっという間に90日免停になる程度のスピードには達してしまう。

で、当然ながら免停になるわけにはいかないので、普段のわたくしはSモードではなくIモード(ゆるふわモード)で、最大時でもせいぜい半分程度のアクセル開度でもってユルユルと走っている。

しかしそれでもXVというクルマが備えているポテンシャル(潜在能力)はビンビンに感じ取ることができるため、何の不満もない。

わたくしに限らずマトモな神経のドライバーであれば、日々のドライビングなんてたいていはそんな感じのアクセル開度だろう。

まぁ非力な軽自動車だとベタ踏みだったりするのかもしれないが、普通車の場合はメルセデスであろうがBMWだろうがレクサスだろうが、ごく稀な瞬間を除いてはアクセルペダルにそっと足を載せる程度の踏み方で、つまりかなり「手加減」をしながら、我々は走っているのだ。

だがそんな状態であっても、そのクルマの「真の実力」というのはビンビンに伝わってくる。

そしてその「手加減しながらもヒシヒシと伝わってくる実力」が高いクルマであればあるほど、所有し、そして運転する際の満足度は高いと断じていい。物事をわかりやすくするためあえてダサい例で説明するが、最高出力100psのクルマよりは300psのクルマのほうが、基本的には何かと満足できるものだ。

だからこそ「中古車」に注目したい

だがそういったクルマ、つまり高性能なクルマの新車価格というのは、端的に言って「高い」場合がほとんどである。それゆえ、例えばわたくしのようなド庶民にはなかなか買えない代物だったりもする。

しかし世の中には「中古車」という非常に便利なモノがある。

中古車であれば、そういった高性能車であっても思いのほか手頃な予算で入手することができる。もちろん中古(ちゅうぶる)の品であるがゆえの難点は当然存在するわけだが、「まぁそこは価格とのトレードオフですから」ということで割り切るほかないのだ。

……プロレスを観に行ったつもりが、結局は中古車のことをツラツラ考えながら帰りの電車に乗っていたわたくしは、自分では決してそうは思っていないのだが、端から見れば「クルマオタク」でしかないのかもしれない。

残念なような光栄なような、なんとも微妙な週末であった。

[ライター/伊達軍曹]

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