■ダイハツ初の女性主体プロジェクト
今回、ダイハツから発売された新型「ミラ トコット」は、『男性から見た女性らしいクルマではなく、女性目線によるクルマ』を作るべく、ダイハツ初となる女性社員が主導し開発したクルマだといいます。そんな「ミラ トコット」を私(吉田由美)が女性目線で実際に試乗してチェックしてみました。
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まず新型「ミラ トコット」のエクステリアデザインは、丸みがかったスクエアボディと丸いヘッドライトがチャームポイント。
全体的なサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1530mm(4WDは1540mmm)で、ラゲッジルームは必要最小限という感じですが、その代わり車内は広々しています。特に後席の足元空間、頭上空間はゆったり。ドアは華奢な印象を受け、ドア内側の開閉レバーの周辺が浅いのが気になる部分です。
インテリアを見てみると、インパネは水平基調でスッキリしていますが、目に留まるのはポツンとあるハザードスイッチ。これなら万が一の場合でもすぐに見つかります。車内への乗り込みは、シートの着座位置が前席、後席共とも低め。子どもや小柄な女性は乗り降りしやすい高さです。
シートは、座面が濃い茶色、背もたれやヘッドレストが明るめのグレーという2トーンのファブリックシートです。これは、流行りのインテリアを意識して敢えて違う色にしたそうですが、この生地は年間を通してどんな季節にも不快さを与えないイイ感じのシート。座ると見た目以上に柔らかいのですが、腰の後ろ部分にあるサポートが骨盤を支えてくれます。
他にも、USBポートが前席に2つ装備されているのも嬉しいポイント。さらに、安全のための先進装備も「スマアシIII」に誤発進抑制制御機能や6つのエアバッグを標準装備しています。
新型「ミラ トコット」のボディカラーは全8色。加えて2トーンのバリエーションもありますが、私がトコットの開発陣にリサーチしたところ一番人気は淡いグリーンの新色セラミックグリーンメタリック。個人的には、サニーディブルーメタリックが好きです。
■女性にとって重要なハンドル感覚
実際に、乗り込んでハンドルを握った感想は、華奢イメージでした。女性では、太めのハンドルが好きな人もいますが、私としてはこれぐらいのほうがしっかり掴めて好印象。アソビが少し大きいかなとは思いますが、ふわふわした感じではなく、これは敢えて狙ったそうです。
ハンドルの感触について、操安を担当したダイハツの大井戸智美さんは次のように答えてくれました。
「女性の運転の仕方をリサーチしたところ、駐車が苦手な人が多く、何度もハンドルを切り返すということがわかりました。それに対応するには操作系が軽いことが必要です。そこが一番のこだわりでした。
それと運転時の不安感を無くすことが重要。そのためには街乗りでは乗り心地がソフトで安全性が高いことが求められます。それと乗り込みをしやすいようにしたり、天井の圧迫感を取り払ったり、車両感覚がわかりやすいように窓ガラスを工夫したり。ハンドルも軽いだけではなく、真ん中がふわふわさせないように、しっかり重さも加えました」といいます。
今回、新型「ミラ トコット」を試乗させていただいたのは、「G“SA III”」というグレードです。私としては、足回りはこのままで、ハンドリングだけもう少しシャープなほうがいいかなと思います。腕力の弱い女性だからこそ、とっさにハンドルを切った時にしっかりクルマがアシストしてくれたほうが安心です。
運転席に座ったとき、助手席側のサイドミラー脇から外が見えるので、死角は少ないです。ただ、シートの背もたれの角度が私には少し微妙なので、もう少し角度調整が細かくできると嬉しい印象です。
今回の試乗で、気になった部分は、走行中の音です。遮音材が少ないのか、荒れた路面だとかなり風切り音や地面からのノイズが聞こえ、車内での会話も聞き取りにくくなるのが気になりました。
せっかく女性主導で開発したのですから、おしゃべりが好きな女子たちが全席で会話が楽しめるクルマにして欲しかったと思います。
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