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業界ニュース 2018.7.25

ニスモが手掛けた日産「リーフNISMO」、EVの走りにさらなる可能性も

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■近年は変わらないTOP5の人気ナンバー

 日産の電気自動車「リーフ」に、新たに「ニスモ」(NISMO)というグレードが追加されました。

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 ニスモは、日産のモータースポーツ活動を始め、モータースポーツ向け自動車部品の設計・製造・販売などを行なう日産の子会社。そしてモータースポーツだけでなくニスモの名前を冠する日産の各モデルの監修なども行なっています。そんなニスモが手がけたリーフが今回の「リーフ・ニスモ」となります。

 リーフ・ニスモではまず、様々な専用パーツが与えられるのが特徴です。外装では、前後のバンパーをノーマルとは異なる形状に変更。これは見た目にスポーティさを加えるだけでなく、ノーマル以上に優れた空力特性を実現するための対応です。

 リーフ・ニスモはノーマルよりもスポーティな走りを実現するために、このようにバンパーを専用のものに変更することで、走行時にクルマが受ける空気を用いて車体をより地面へ強く押し付け、高速道路を走った時やカーブを曲がった時に、高い安定性を確保しています。

 他にも外装ではフロントのグリルやトランクに、ニスモのロゴを与えています。またボディには各所にニスモのカラーである赤を差し色として使うことで、ノーマルとの差別化をはかって一層スポーティな装いを演出しています。

 内装もニスモの持つスポーティな世界観を演出するための数々の専用品が与えられています。まずドアトリムやシートなどには、赤いステッチを配してスポーツモデルの典型的な設えを構築しています。加えてハンドルは専用のアルカンターラというスウェード調で手触りの良い人工皮革を巻いて、触感に優れたものとしています。加えて電動シフトゲートやコンビネーションメーター、カーボン調フィニッシャーといった専用装備品を与えて、スポーティな雰囲気を作り上げています。

 リーフ・ニスモを走らせると、まずノーマルに比べて力強い加速が印象的です。リーフはもともとノーマルモデルでも、電気モーターで走るがゆえの静かで滑らかで力強い走りが印象的で、これは内燃機関を搭載した従来の自動車には実現できない優れたフィーリングを提供してくれます。それがこのニスモにおいては、さらに胸のすく力強い加速を味あわせてくれるわけです。

 また加速や減速に対しての応答が、ノーマルモデルよりも素早くなるように制御の変更が加えられているため、アクセル操作に対して、さらにキビキビとした反応を見せてくれるところもノーマルと違う印象を生みます。

 実はこのリーフ・ニスモ、使っているモーターとバッテリーはノーマルと全く変わらないものなのです。

■コンピューターチューンで全く別物のクルマに

 ではなぜ、ノーマルよりも力強くアクセルに対する反応が早いかといえば、VCM(ヴィークル・コントロール・モジュール)と呼ばれる制御用コンピューターをチューニングしているからです。

 電気自動車の場合、モーターが同じ出力、バッテリーが同じ容量だったとしても、それをどのように出力してどのように使うかを制御用コンピューターで自在セッティングすることができます。そしてこれは内燃機関を制御するのとは比べものにならないほど、幅広くきめ細やかにチューニングすることが可能となっています。

 そこでリーフ・ニスモでは、通常の走行で使うノーマルモードでのDレンジを、ニスモ専用の力強い加速を実現するモードになるようチューニングを施しました。加えて回生ブレーキを多く使うBレンジがありますが、ここではさらに力強い加速と素早い加減速の応答を作り込んだモードへと専用のチューニングを施しています。

 これにより特にBレンジでは、アクセルを踏み込むと相当に俊敏な加速レスポンスを実現し、一方でアクセルを離すとより素早く減速になるような味付けになっています。

 さらに車台では、足まわりを構成するサスペンションのパーツが専用チューニングとなっており、こちらでもノーマルモデルよりも高い操縦安定性と乗り心地を両立しています。これはサスペンションを構成する、ショックアブソーバーというパーツをチューニングすることに始まり、専用デザインで空力性能も向上するアルミホイールの採用。そして装着されるタイヤを18インチのコンチネンタル・スポーツコンタクト5に変更するなど多岐に渡ります。

 この結果、乗り心地はスポーツモデルらしいハードなフィーリングが生まれていますが、高速域で姿勢をしっかりと安定させるフラットな乗り味が作り込まれており、どこまでも突き進む感触を手に入れることができました。

 そしてコーナリングでも、ノーマルよりもさらに高い旋回性能を手に入れており、もともとのリーフの低重心がゆえの安定感の高さと相まって、カーブを曲がる際にはかなり踏ん張りがきくようになっています。

 そして上記のようなハードウェア的なチューニングを施すだけではなく、車速感応式電動パワーステアリング、電動型制御ブレーキ、インテリジェントトレースコントロールといった制御を行うソフトウェアに関しても専用のチューニングを施しているのです。

 実際に試乗した際に、リーフ・ニスモはモーターとバッテリーがノーマルと同じにも関わらず、まるで別物といえる走りの印象を生み出すのはこうした変更によるものなのです。

 この技術を応用すれば、様々なドライバーが運転することを想定した際に、ドライバーによって異なる操作の精度や曖昧さを、クルマ側でもっと積極的にフォローして、誰もが安心して安全に走れる、人に優しいドライビング環境が構築できそうです。

 その意味では、リーフ・ニスモは新たな電気自動車のスポーツグレードにとどまらず、電気自動車の走りにおけるさらなる可能性を感じさせる1台でした。

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(くるまのニュース 河口まなぶ)

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