2018年のルマン24時間レースは、ついにトヨタ・ガズーレーシングがワンツー・フィニッシュで総合優勝し、世界中をおおいに湧かせた。
レースが始まる土曜日の正午、サーキット内の特設会場でお披露目されたのが「GRスーパースポーツコンセプト」である。
トヨタはなぜ1000馬力のハイパーカーを作るのか?──プロジェクトリーダーが語るその理由
このクルマのすごさは、ひとことで言って公道を走る「TS050 HYBRID」というところにある。つまりルマンで勝利したマシンをベースに開発された、まさにスーパースポーツカーなのだ。
「レーシングマシンであるTS050 HYBRIDの魅力を、可能な限りダイレクトに盛り込み、そのうえで扱いやすくしたスーパースポーツカーを世に出すことが、トヨタのWEC参戦を意義深いものにすると考え、このGRスーパースポーツのプロジェクトをスタートさせました」
ガズーレーシングカンパニーの友山茂樹プレジデントは、まもなく始まるレースへの期待で熱気をはらむレース会場において、そうスピーチした。“ガズーレーシング”はトヨタ自動車のなかでモータースポーツとスポーツカーを担当している。
プロトタイプは2018年1月に幕張で開催された「東京オートサロン」でお披露目され、大いに話題を呼んでいた。今回は市販に向けた開発に着手した、とプロジェクトが前進していることが発表されたのだ。
プロトタイプはTS050 HYBRIDとほぼ同じ主要パーツで構成していると発表されている。V6ツインターボエンジンと、ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載している。
希薄燃焼エンジンと、高効率のEVシステムの組み合わせにより「究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指して」いると、ガズーレーシングカンパニーでは述べる。
「レースカーが早いタイミングで市販化され、ルマンで優勝したマシンと同じような内容のモデルに一般の方も公道で乗れるというのはすばらしいことだと考えています」
TS050 HYBRIDの開発に積極的にかかわったドイツ・ケルンのトヨタモータースポーツGmbHの古場博之チーフエンジニアは、会場でそう語った。
「ガズーはレーシングカー・カンパニーなのでレースの技術を積極的に市販車にも採用して、ファン・トゥ・ドライブを実現していきたいと思っています」と、古場氏は言葉を続ける。
スタイリングは「今回はあくまでもコンセプトモデル」と関係者は語る。実際はどうなるか、現在検討中とのことだ。
WECマシンベースというと2つの方向性が考えられる。ひとつは、公道を走るレースカー。もうひとつは主要技術を応用したクルマの開発。エアコンなどの快適装備は用意されるそうなので、今回は後者の可能性が高いのではないだろうか。
ガズーレーシングといえば世界ラリー選手権でランキング3位(2018年第7戦終了時点)につけるヤリスWRCの活躍でも知られる。
さらに、今回のスーパースポーツコンセプトの発表前に、3月のジュネーブ自動車ショーでお披露目された「GR SUPRA レーシングコンセプト」もある。
これが次期「スープラ」としてGRブランドで発売されるという噂もある。この次期スープラでGTレース参戦などが実現すれば、おもしろいことになりそうだ。ガズーレーシングカンパニーは、フォーミュラを除く主要レースと強く関連性を持った市販スポーツモデルを手がけていく、希有なブランドなのだ。
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