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業界ニュース 2018.7.18

車が勝手に動く「クリープ現象」ってなに?

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AT車のシフトをDレンジに入れて、ブレーキを緩めると、クルマはゆっくりと前進をする「クリープ」現象が起きます。クリープは、どうして起こるのでしょうか。トルコンの構造や機能も含めて説明していきます。文・わんわんエンジニア--------------------------------------------------------------------------いつもCarMeをご覧いただき誠にありがとうございます。一部、記事内容を修正いたしました。読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。(2018年7月19日)

トルコンの役割とは?

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AT車やCVT車で、エンジンの駆動力をトランスミッションに伝達するのがトルクコンバーター(トルコン)です。
これは、流体クラッチと呼ばれる機構で、エンジンの回転力でオイルを回転させ、動力をトランスミッションに伝達したり遮断したりするクラッチの役目と、駆動トルクを増幅する機能も兼ね備えています。
トルコンは、ドーナツのような形をしています。内部はポンプ、ステーター、タービンで構成され、それぞれにプロペラがついています。これら3つのプロペラは、直接つながってはいませんが、内部に満たされたオイル(作動油)の回転力によって、動力をスムーズに伝達する仕組みになっています。
エンジンの動力によってポンプのプロペラが回転し始めると、なかのオイルも同時に回転を始めます。オイルは遠心力によって、ポンプの外側へと流れ始め、タービンのプロペラにあたり、タービンも回転し始めます。タービンは、回転軸を介してトランスミッションとつながっているため、駆動力となってクルマを前進させます。
エンジンの回転が上がると、オイルの遠心力が強くなり、ポンプ回転とタービン回転が同等になります。無駄なく、タービンへ動力を伝えることができるので、トルコンのトルク増幅効果と相まって、スムーズで力強い発進・加速ができます。


クリープはなぜ起きる?

Dレンジの状態でクルマが止まっているとき、エンジンはアイドル回転数で回っています。当然、トルコンのポンプも回転し、トルコン内のオイルを回転させ、タービンもポンプ回転に比べると低いながら回転しています。
この結果、エンジンの動力は少しだけトランスミッションへ伝えられます。わずかな動力ですので、ブレーキを軽く踏んでいれば、前に進むことはありませんが、ブレーキを緩めると人が歩く程度のゆっくりしたスピードで前進を始めます。
この「アクセルを踏んでないのに、クルマが進む」というトルコン付きAT車特有の、わずかな動力伝達現象が『クリープ』です。
トルコンを使っているセミAT(変速は手動だが、クラッチ操作が自動)車やCVT車でも、同様のクリープが発生します。


クリープのメリット・デメリットとは?

クリープのメリットは、次の通りです。
・クリープ力を利用してスムーズな発進ができる
・渋滞や車庫入れなど極低速走行が、ブレーキ操作だけで可能
・傾斜の小さい坂道で、クリープ力がクルマの後退りを防ぐので、坂道発進が容易
一方、デメリットは、アクセル操作なしでクルマが動くので、なんらかの原因でブレーキが緩んだり、踏み外したときに、衝突事故が起こりやすいことです。特に、寒い冬の始動直後はアイドル回転が高いので、クリープ力が強くなります。冬の朝イチの運転はちょっとだけ注意が必要です。



AT車を運転するドライバーは、クリープの名称は忘れていても、つねにお世話になっている現象です。ただ、このトルコン式ATの構造まで理解できている方は少ないかもしれません。よくできている機構ですので、トルコンの実物の分解模型を見る機会があれば、ぜひ確認をしてみてください。

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(CarMe カーミー)

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