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業界ニュース 2018.7.15

ドライバーの眠気、同乗者の有無で変わる? 知っておきたい助手席の作法

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居眠り発生時、助手席の人が「起きてた」「寝てた」ほぼ同数

 信号機がなくカーブも少ない高速道路では、一般道よりも眠くなりがちかもしれません。高速道路の課題研究に取り組む高速道路調査会(東京都港区)が2015年3月に発表したドライバー1000人を対象とするアンケート調査によると、全体の78%が、高速道路を運転中に眠くなった経験があると回答。渋滞のない直線区間などで、眠気あるいは居眠り運転が特に発生しやすい傾向があると見られています。

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 同調査では、高速道路で眠気あるいは居眠り運転が発生した状況の集計結果から、「同乗者(の状況)」という項目もまとめています。これによると、助手席に「誰もいなかった」と答えた人が43%を占めるものの、「眠っていた」28%に対し、「起きていた」は26%と僅差です。この結果をどう捉えるべきか、日本交通心理学会(東京都新宿区)の太田博雄会長に聞きました。

――助手席に同乗者がいることは、ドライバーの眠気防止に役立つのでしょうか?

 コミュニケーションが期待される意味では役立つかもしれません。しかし、隣の人が寝ていればコミュニケーションがなくなるので、ドライバーは脳への刺激が少なくなり、結果として眠くなってしまうこともあり得るでしょう。

――助手席の人が「眠っていた」という人と、「起きていた」という人が僅差ですが、これはどう捉えるべきでしょうか?

 一概にはいえませんが、助手席の人が起きていても会話がなければ、状況は同じかもしれません。これは、ドライバーと同乗者との関係にもよります。気の知れた友人や家族といった緊張を感じない関係性の相手で、かつ会話もない状態であれば、ドライバーがひとりで運転しているのと同じような状態にもなり得ます。

そもそもなぜ眠くなる 助手席の人はどう振る舞うべき?

――そもそもなぜ眠くなるのでしょうか?

 視覚や聴覚といった感覚器からの刺激は、脳幹網様体(のうかんもうようたい)という器官を通して脳の各所へ伝えられますが、感覚刺激が減少すると、この脳幹網様体が刺激されなくなり、ひいては脳全体の覚醒水準が低下して眠くなっていきます。

 たとえば、人は光も音もない環境で生活すると、すぐに眠くなります。これは「感覚遮断実験」という意図的な実験の結果ですが、刺激がある環境であったとしても、高速道路走行中のエンジン音やタイヤの摩擦音といった単調な刺激ではあまり効果がなく、感覚遮断のような状況に陥ってしまうこともあるのです。

――助手席の人はどう行動すればよいのでしょうか?

 ある程度のコミュニケーションを取れば、眠いドライバーには何らかの効果を与えます。「眠くない?」などと問いかけ、それに答えるといったやり取りもよいことです。また、たとえば飲食物を口にすれば、それを噛むことで刺激がもたらされますし、冷たい・熱いといった感覚も脳の活性化につながります。

※ ※ ※

 ただし、こうした眠気対策は一時しのぎにしかならないと、太田さんは付言します。

「眠気には疲労も大きく関係します。疲労を回復するには、同じ作業をせず中断すること、つまり運転作業から離れることが有効です。ゆっくり休む環境にない長距離ドライバーなどは、SA/PAで10分から15分程度休んだり、外気に当たって体を動かすだけでもよいでしょう」(太田さん)

 ちなみに、景色が単調で運転操作が少ない高速道路では、疲労や睡眠不足の状態でなくても意識がもうろうとすることがあるとされ、この現象は「高速道路催眠現象(ハイウェイヒプノシス)」と呼ばれています。太田さんによるとこれも、刺激の少ない環境で眠くなってしまうことと同じ原理だそうです。

【グラフ】日中も「眠くなりやすい時間帯」が

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(乗りものニュース 編集部)

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