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業界ニュース 2018.7.14

夏休み中は要注意!十勝型事故って、知っていますか?

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もうすぐ夏休み。長い休みを利用して、普段行けないところにドライブする計画を立てている方もいるでしょう。特に、普段は都市部を運転しているドライバーは、広々と視界の良い場所で、運転に油断がでてしまう…なんてことが、あるかもしれません。そんな見通しの良い場所で問題になっているのが、”十勝型”または”田園型”と呼ばれる交通事故なのです。文・吉川賢一

十勝型事故とはどんな事故?

    20年前と現在の衝突基準。クルマのつぶれ方は、こんなに違う!

拓けた田園地帯の道路同士が交わる、信号のない交差点で発生しやすい交通事故を、「十勝型事故」、「田園型事故」と呼びます。
北海道十勝平野で、この種の自動車衝突が多発したことで、こう呼ばれるようになったようですが、十勝平野に限らず、同じような条件を満たす場所では、比較的発生しやすい事故であり、毎年数多く発生しています。
その原因はおもに3つ。ひとつは「コリジョンコース現象」と言われるものです。これは、交差する道路(衝突してしまう一点)に向かって、お互いが等しい速度で移動していると、ドライバーの視界の中(広い風景)では相手の車両があたかも動いていないように見え、脳が認識しづらいという特性が関係しています。
2台のクルマや航空機同士が、周囲が明るくて視界が良い場合であっても、お互いを認識しにくくなってしまう現象のことです。
もうひとつは、車両の死角に相手が入っている場合。多くは、Aピラーに相手が隠れており、直前まで気づかずに衝突してしまいます。
そして最後は、自分の走っている道路をお互いが優先される側にあると錯覚するケース。お互い自分側が優先なので、相手は止まるだろうと勝手に思い込み、交差点に進入。衝突事故になってしまうというものです。


事故に年齢は関係ない

2017年5月午前7時頃、福島県棚倉町内の町道で、交差点を進行していた乗用車と軽乗用車が出会い頭に衝突しました。
福島県警によると、現場は棚倉町堤付近にある、車線区別がない道幅約3.5mの直線区間で、交差点に信号機は設置されていませんでした。乗用車と軽乗用車は両方とも、減速をせずに交差点へ進入し、出会い頭で衝突してしまいました。
双方のクルマとも路外へ逸脱し、道路沿いの田んぼへ転落してクルマは大破。この事故によって、双方のドライバーが重傷を負いました。
ドライバーは、それぞれ37歳と24歳という若い男性同士。若くて反射神経があったであろう世代だとしても関係ないのです。


ノーブレーキで交差点に進入した2台

2015年6月、午前5時ごろ、岐阜県養老町内の町道で、交差点を進行中の軽ワゴン車と軽トラックが、出会い頭に衝突しました。この事故で、軽トラックを運転していた66歳の男性が死亡してしまいました。
岐阜県警によると、現場は養老町田付近で幅員約3mの直線区間であり、田んぼの中にある交差点でした。信号機や標識は設置されておらず、軽ワゴン車と軽トラックの双方は減速しないまま交差点に進入。出会い頭に衝突をしました。
双方のクルマは破損し、軽トラックを運転していた66歳男性は頚部強打によりまもなく死亡。軽ワゴン車を運転していた53歳男性も、軽傷を負いました。現場は見通しもよく、周囲に建物などはありませんでした。警察は、コリジョンコース現象によって起きた事故として調査をしました。
軽ワゴンと軽トラックという、近しいサイズのクルマ同士であったことも、原因のひとつかもしれません。


このコリジョンコース現象は、航空機や相対速度の低いヘリコプター等でも起こることがあり、しばしば空中衝突事故の原因ともなります。
今後、コネクティッド技術が進み、CartoCarによる連携が進めば、減りゆく事故形態であるのかもしれませんが、最終的には、我々ドライバーの認知・判断が大切です。
視界が良好な道を走行する時であっても、気を引き締めて運転しましょう。

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