独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は4日、カーシェアリング事業に参入する計画を発表した。顧客プラットフォーム「WE」を立ち上げ、顧客ニーズに応じてカーシェアリングなどさまざまな移動サービスを提供していく。当該サービス(ビークル・オン・デマンド・サービス)は、2019年にドイツで開始し、2020年には欧州、北米、アジアの大都市にも拡大する。また、同サービスに使用する車両は全面的に電気自動車とする計画。
VWのユルゲン・スタックマン販売担当取締役は新サービスの立ち上げに際し、「我々はカーシェアリング市場にはまだ潜在性があると確信している。だからこそ、数分の短距離移動から数週間の休暇旅行まであらゆる移動需要(モビリティニーズ)を網羅する包括的なコンセプトを提供する」と説明した。「WE」では、カーシェアリングのほか、電動キックボードや駐車支援アプリなども利用できるようにする。
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「WE」を通して提供するサービス(ビークル・オン・デマンド・サービス)は、VWの100%子会社UMIUrbanMobilityInternationalGmbH(ベルリン)が統括する。同子会社は差し当たり、従業員約30人の体制でスタートする。
モイアのサービスを補足
VWによると、「WE」を通した移動サービスは、VWの子会社モイア(MOIA)が提供するライド・ヘイリングおよびライド・プーリングサービスを補う形となる。モイアのサービスは、乗客のニーズに合わせて車両を運行するオンディマンド方式のサービスで、目的地が同じ方向の人が共同で車両を利用することができる。
モイアは2017年10月からドイツのハノーバーで試験運行を実施しており、2018年6月26日のプレスリリースで同市から正式の営業許可を取得したと発表した。具体的なサービス開始時期は後日発表する予定。モイアは2019年にはハンブルクでもサービスを開始する予定。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]
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