現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > モノコックベースの先駆者的存在! フォレスターなどスバル歴代SUVを振り返る

ここから本文です
業界ニュース 2018.7.12

モノコックベースの先駆者的存在! フォレスターなどスバル歴代SUVを振り返る

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 レガシィベースの派生車がSUV界に新風を巻き起こした

 1980年代後半からアメリカで巻き起こったのがSUVブーム。SUVに関して、スバルは間違いなく出遅れていた。後発組である。だが後発だからこそ、かえって個性的なSUVを送り出せたのだ。

    新型フォレスター北米仕様、国内お披露目会 今後ターボあるかも?

 スポーツ・ユーティリティ・ビークルの略がSUV。この言葉は1980年代のアメリカで広まった。アメリカではフォードFシリーズなど、頑丈なラダーフレーム構造を採用するピックアップトラックの人気が伝統的に高い。あるとき、ピックアップの荷台にFRP製の屋根(シェル)を装着して販売したところ、これが意外にヒット。だったら最初から屋根付きにしたらどうだろう……ということでSUVが生まれた。当時のSUVは皆トラックベースで、2ドアモデルが多かったのもこのせい。次第に4ドアモデルも設定され、いよいよアメリカで本格的なSUVブームが訪れる。

 アメリカで利益を得るためには、SUVをラインアップすることが急務だった。だがスバルには問題があった。ベースとなるピックアップトラックがなかったのである。

 そこでスバルは掟破りに打って出る。それは、乗用車のレガシィをベースにSUVを作ってしまおうというもの。それがレガシィ・グランドワゴンだった(海外では当初からアウトバック)。今でこそ人気のクロスオーバーモデルだが、当時は斬新すぎた。SUV感も薄い。そこでインプレッサをベースにSUVらしいフォルムを持つクルマを新設定する。それがフォレスターだった。

 当時の多くのSUVのようにラダーフレーム構造ではなく、乗用車と同じモノコック構造を採用したフォレスター。トラックを持っていなかったための苦肉の策だったが、それが逆に功を奏す。トラックベースのSUVに比べ、フォレスターは「走る・曲がる・止まる」に関して圧倒的に優位。日本ではクロスカントリー4WDの人気が高かったが、それらに比べてフォレスターはオンロードで抜群に快適だった。加えてスバル伝統の確かな4WD性能もあり、クロカン性能も高い。高速道路から悪路まで、オールラウンダーとして極めて高い性能をフォレスターは持っていた。フォレスターはモノコック構造を採用するクロスオーバーSUVの嚆矢と言える。

 1977年 ブラット

 ユニークすぎるピックアップトラック

 スバルにはフレーム構造を持つ通常のピックアップはなかったので、SUVへの進出が遅れた。だが変わり種ピックアップはあった。乗用車のレオーネをベースに荷台を設定した「ブラット」である。モノコックボディを大幅に改造し、荷台に固定シートを装備することで厳密にはトラックではなく乗用車。のちに3代目レガシィベースのダブルキャブ「バハ」も設定した。ともに海外向けのみ。

 1995年 レガシィ・グランドワゴン

 クロスオーバーモデルの先駆け

 ピックアップモデルのなかったスバルは乗用車のSUV化に取り組み、フォレスターよりも早く登場させたのがコレ。2代目レガシィ・ツーリングワゴンの車高を上げ大径タイヤを履かせることで、200mmの最低地上高を確保し、ヘタなSUVをしのぐ悪路走破性を誇った。北米ではこのモデルから「アウトバック」を名乗った。現在花盛りのクロスオーバーモデルだが、その先駆け的存在。

 1997年 初代フォレスター

 クロスオーバーSUVの元祖的存在

 レガシィ、インプレッサに続くスバルの主力。スバルらしくオンロードでも快適な走りを確保した。当初は250馬力のDOHCターボのみだったが、のちにNA車も追加された。2000年には専用チューン&最低地上高を30mm下げて170mとしたSTI仕様も設定される。

 2002年 2代目フォレスター

 より扱いやすく、より快適に街乗り重視

 キープコンセプトでフルモデルチェンジ。ターボモデルのパワーを220馬力に下げるなど扱いやすさを重視したが、高い走行性能をキープ。全高が1550mmに抑えられ街乗り重視の「クロススポーツ」もラインアップした。

 街乗り重視の「クロススポーツ」。外見も通常モデルと差別化された。

 2004年登場の「STIバージョン」。265馬力を発生する2.5Lターボエンジンを搭載し、ブレンボ製ブレーキや専用6速MTトランスミッションなど装備する快足SUV。

 2000年代後半、スバルはグローバル化の波に飲まれた。SUV人気は北米からヨーロッパへ飛び火、ますます高まっていた。

 スバルのクルマはどれも比較的コンパクトだった。レガシィも4代目までその大きさをほとんど変えなかった。2代目までのフォレスターも同様。日本で扱うにはちょうどいいサイズだったが、世界を見るとライバルはモデルチェンジのたびにサイズを拡大していた。ライバルに比べてスバル車は小さくて狭い、と海外で思われるようになってしまった。

 国内ユーザーとの葛藤もあっただろうが、スバルはグローバル化を決意する。2007年に3代目インプレッサが登場。このモデルでスバルは新しいシャシーを採用する。スバルが「SI-シャシー」と呼ぶこの新シャシーはポテンシャルが高く、大きなボディにも対応できるものだった。

 このシャシーを用いて同じ年の2007年に3代目フォレスターが登場。初代&2代目のワゴン的なルックスに比べると、SUVらしい力強さにあふれ、室内は格段に広くなっていた。さらに2009年には同じシャシーをベースにした5代目レガシィが登場。こちらもボディが大きく拡大され、完全にグローバルサイズとなった。

 ある意味では賭けだったが、スバルはその賭けに勝った。フォレスター&レガシィは海外で大いに受け入れられ、スバルの経営安定化に大きく寄与した。グローバル化路線は大当たりし、スバルは現在も毎年のように過去最高益を更新し続けている。

 世界で初めて「カー・オブ・ザ・イヤー」を設定したのが、アメリカの老舗自動車雑誌「モータートレンド」。同誌は1999年から「SUVオブ・ザ・イヤー」を設けている。2009年には3代目フォレスター、2014年は4代目フォレスターが栄冠を手にしている(ちなみに2010年はアウトバック)。フォレスターがSUVの本場でも確かな評価を受けている証左だ。水平対向エンジンと4WDにこだわり抜いてきたスバルの技術&情熱は、SUVにも脈々と生きている。

 2005年 B9トライベッカ

 海外向け大型3列シートSUV

 コンパクトで日本でも扱いやすいサイズのフォレスターだが、日本以外、とくに北米では「小さすぎる」という評価。そこで登場させたのがさらに大型のSUV。当時のスバルらしい「スプレッドウイングスグリル」を持つB9トライベッカだった。水平対向6気筒エンジンを搭載し、3列目シートを備えた。現在はその後継モデル「アセント」が登場している。

 2007年 3代目フォレスター

 新シャシーで室内スペース劇的拡大

 シャシーが一新され、ボディもひとまわり大きくなった3代目。ホイールベースは90mmも伸ばされ、リヤシートのレッグスペースが拡大した。スタイリングもゆったりとしたよりSUVらしい雰囲気に。NAエンジン搭載車は、エンジンがそれまでのEJ型から後期モデルでは新世代のFB型に換装されている。

 2012年 4代目フォレスター

 グローバルサイズとなり力強さが増した

 3代目よりさらに外観は力強さを増し、SUVらしく変貌した4代目。エンジンはFB型2リッターNAに加え、FA型直噴ターボも設定。ターボ仕様は280馬力と高性能。衝突回避支援システム「アイサイト」も搭載され、安全面も大きく進歩した。

 2014年 フォレスターtS

 究極のロードゴーイングフォレスター

 初代モデルから設定されてきたSTIバージョン。3代目以降は「tS」と呼ばれるようになっている。2010年に3代目フォレスターにtSが設定され、2014年には4代目フォレスターtSが登場している。専用ダンパー&コイルにBBSの19インチホイール、ブレンボ製のブレーキ、フレキシブルタワーバーなど装備満載。エンジン&ミッションのコントロールユニットやアイサイトにまで専用チューニングが施されるという凝りよう。まるでスポーツカーのような究極のフォレスターと言える。限定300台。

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(WEB CARTOP office mushroom)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します