■新車発表には“セオリー”となるタイミングがあります
2018年6月26日(火)に15代目となる新型「クラウン」が発表されました。では、なぜこのタイミングでの発表だったのでしょうか。
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一般的に、新型車の発表タイミングを左右する事情としては、「開発」「生産」「マーケティング」の3要素が存在します。最近のフルモデルチェンジはおよそ6年程度の周期で行われる場合が多く、先代「クラウン(14代目)」が2012年に登場したことから、2018年には新型「クラウン」が登場することは以前から想定されていました。
もし、仮に「開発」や「生産」で発表タイミングがズレ込む場合、数ヶ月から1年単位でのズレが生じてしまうことになります。
新型「クラウン」の場合は、おおよそ予定通り、2018年半ば頃の発表を目指して順調に進んでいたようです。そして開発・生産体制が整ったところで、いよいよ具体的な発表タイミングの決定となるわけです。
実際には、関係各所との綿密で複雑なやり取りがあります。国産車の場合は、夏・冬のボーナス商戦や年度末の決算期に間に合うように、「5月から6月・10月から11月・1月から2月」が新型車の発表ラッシュになりやすいと言われています。
輸入車の場合は、本国での生産の事情や為替による影響などの要因もあり、必ずしもこの通りではありませんが、いずれにせよ「売れる時期」を狙って新型車を投入できるように各自動車メーカーは苦心をしているのです。
■「クラウン」ブランドならではの事情
2018年6月に発表された新型クラウンですが、夏のボーナス商戦前という意味では、“セオリー通り”のタイミングです。新型「クラウン」には「売れる時期」の理由以外に、「クラウン」ならではの事情があるようです。都心部のトヨタ系ディーラー社員に話を伺ってみました。
「特に都心部においては、『クラウン』は法人車両としての需要も多く、大手企業が役員車両として大量に納入することがあります。日本企業の場合、ほとんどが3月決算で、5月から6月の株主総会を経て、7月に新役員が正式に選任されるというスケジュールです。実際には3月頃には、新役員が決まっている場合がほとんどなので、7月に向けて新しい役員車両を配備するためには、新年度に入った4月から5月頃には予約受注をとれる状態になっている必要があります」とのことです。
販売現場では、新型車発表の1、2ヶ月前から情報公開や予約受注の獲得がはじまっていることも多く、新型「クラウン」の場合も例外ではなかったようです。
前出のトヨタ系ディーラー社員は「法人車両(役員車両)の場合、細かいオプションやグレードをじっくり選んできめるというよりは、カタログ情報をもとに定番グレードを大量発注することが多いため、実車を見ないで決めることがほとんどです。それでもお客様が満足されるというところは、『クラウン』というブランドがあるからでしょう」といいます。
日本を代表するトヨタ「クラウン」ですが、発表のタイミングにも特有の事情がありました。ちなみに、今回お話を伺ったディーラーでは、新型クラウンの契約のうち半分以上が法人契約とのことです。
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