現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタがモデルチェンジ!? 「みなさん、私達と一緒に自動車の未来を作りませんか」

ここから本文です

トヨタがモデルチェンジ!? 「みなさん、私達と一緒に自動車の未来を作りませんか」

掲載 更新
トヨタがモデルチェンジ!? 「みなさん、私達と一緒に自動車の未来を作りませんか」

■ユーザーとトヨタの接点を増やすものがコネクティッドカー

 6月26日に行われたクラウンとカローラ スポーツの発表会は「THE CONNECTED DAY」というコネクティッドカーにかける長年の意気込みを、豊田章男社長と友山茂樹副社長の2人が語るものとなり、豊田氏がモビリティカンパニーへのモデルチェンジを宣言しました。

レクサス「RX」3列シートモデルの売れ行きに困惑? 富裕層が求める理想的なSUVとは

 発表された新型クラウンと新型カローラ スポーツに搭載されたコネクティッドの機能とは、通信機の「DCM」を搭載、クルマの状態をトヨタで把握、ユーザーサポートなどに活用する機能です。

 具体的には車両の状態から故障時は自動的に修理提案を行ない、オペレータとの会話の上で修理入庫予約を行なったり、万一の事故などの際に自動的に緊急通報を行なったりできます。クルマの状態を示すセンサーともつながっているので重大事故の場合はクルマが上げた情報からドクターヘリ派遣を検討する対応も可能です。

 また、クラウンやカローラ スポーツに対応カーナビをセットすれば、音声認識や、困りごとなどを人間のオペレータと会話して目的地設定をしてもらうなどの機能があり、特に注目されているのは自分のクルマをLINEの「ともだち」として設定、トークで行きたいところを伝えてナビの目的地設定ができるなど、つながりを強化していることが特徴です。

■クルマを情報家電みたいにしてしまったらおしまい

 発表会は応募して招待された一般の人も参加した形式で行われ、豊田氏と友山氏のトークセッションでは、2人が1996年に業務改善支援室で出会い、GAZOOの立ち上げ、コネクティッドカーの原型であるWiLL サイファの話、モータースポーツの話なども話題に上がりました。

 発表会の最初は豊田氏が、クラウンとカローラスポーツのクルマの出来がよいことを説明しながらも「今、クルマに求められる楽しさの概念が大きく変わってきていると思います。走る、曲がる、止まる、という、これまでの性能に加え、つながる、新たな性能が求められているのです」とコネクティッドの必要性を訴えました。

 続いて友山氏はコネクティッドカンパニーとGAZOO レーシング カンパニーの2つのカンパニープレジデントを兼務していることを説明し、豊田氏から「これからのクルマにITは必要不可欠、だけどIT屋がクルマを情報家電みたいにしてしまったらおしまい。だから、コネクティッドのトップがモータースポーツのトップもやれと」と言われたことを紹介しました。コネクティッドカーの普及を推し進めるもの、自動車メーカーとしての姿勢は守りたいとの強い意志が伺えました。

 そして、コネクティッドカーの機能を紹介し、その先には人間がいることで友山氏は「最先端といいながら、意外と人間臭いねと思われた方もいるのではないでしょうか、そこがポイント」と話し「24時間見守ってくれるリアルな人間がいるのです。その人といつでもつながっているのです。トヨタのクルマを購入したらあなた専用のコンシュルジュがついてくる」と説明しました。

■顧客との接点を追求した結果、コネクティッドに突き当たった

 友山氏はさらに「トヨタが理想とするコネクティッドサービスは、情報家電で見られるようなITやAIが表立って前に出てくるのではなく、ヒューマンコネクティッドサービスだと考えています。お客さまの期待は無限に広がる、だから、こそ、人間も、鍛錬し、カイゼンし続けていかなければならない。つまり、トヨタ生産方式のカイゼンそのものなのであります」と訴えました。

 その上で友山氏はコネクティッドの原点がトヨタに昔からあったものという点を強調、「お客様にクルマをご利用いただいている間にも、ジャストインタイムサービスを提供できてこそ、本来のトヨタ生産方式ではないか。インターネットもろくに普及していなかった時代に我々はそう考えたのであります。その思いを原点に、限りなくお客さまの接点を追求していた結果、我々はコネクティッドに突き当たりました」と経緯を説明しました。

■自動車を作る会社から、モビリティカンパニーにモデルチェンジ

 豊田氏はコネクティッドのサービスは「お客様とつながりたい、がスタート」と説明、「全世界で1000万台が10年間、1万キロ走ったとするとたいへんな走行データ」とし「規模感をうまく活用すれば、ちょっといい未来が作れるのではないか」と希望を語りました。

 また、発表会の最後は豊田氏が未来を語り、「100年に一度と言われる、大変革の時代を生きるために、私はトヨタを、自動車を作る会社からモビリティカンパニーにモデルチェンジをすることを決断いたしました。」と宣言しました。

 そして「みなさん、私達と一緒に自動車の未来を作りませんか? ご賛同いただける方は、この指止まれ!」と指を高々と上げ、来場者から大きな拍手を受け、発表会は終了しました。

こんな記事も読まれています

ヒョンデの最新「ハイパフォーマンスモデル」6月5日発売! 見た目も中身もスゴい「IONIQ 5N」とは?
ヒョンデの最新「ハイパフォーマンスモデル」6月5日発売! 見た目も中身もスゴい「IONIQ 5N」とは?
くるまのニュース
トヨタディーラーでスノーピークが買えるとは! ガチな品揃えはもはやスノーピークストアじゃないの!
トヨタディーラーでスノーピークが買えるとは! ガチな品揃えはもはやスノーピークストアじゃないの!
ベストカーWeb
スズキ「アドレス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「アドレス125」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
宮田莉朋が午後トップタイムを記録。総合首位はレッドブル育成マルティ/FIA F2バルセロナテスト2日目
宮田莉朋が午後トップタイムを記録。総合首位はレッドブル育成マルティ/FIA F2バルセロナテスト2日目
AUTOSPORT web
「全然効果ない」「やってよかった」 ボディコーティングの“口コミ評価”が真っ二つに分かれる理由
「全然効果ない」「やってよかった」 ボディコーティングの“口コミ評価”が真っ二つに分かれる理由
Merkmal
史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!? 
史上最恐の盗難ツールとして話題の[ゲームボーイ]だが……ほぼ100%盗まれない方法は果たしてあるのか!? 
ベストカーWeb
スズキソリオの「とりあえずこれ買っておけば間違いない」感じがすごい
スズキソリオの「とりあえずこれ買っておけば間違いない」感じがすごい
ベストカーWeb
210センチの広いフラットスペースが自慢! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
210センチの広いフラットスペースが自慢! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
インディカー開幕戦で違反が発覚。勝者ニューガーデン含むペンスキー勢が失格、オワードが繰り上がりウイナーに
インディカー開幕戦で違反が発覚。勝者ニューガーデン含むペンスキー勢が失格、オワードが繰り上がりウイナーに
AUTOSPORT web
WR-V・トライトンが売れるなら……もう1回どうだ[バレーノ]!! 再上陸ならスポーツ全フリのスイスポ兄貴分的存在でいかが!?!?
WR-V・トライトンが売れるなら……もう1回どうだ[バレーノ]!! 再上陸ならスポーツ全フリのスイスポ兄貴分的存在でいかが!?!?
ベストカーWeb
フェラーリF1、HPとの複数年のタイトルパートナー契約締結を発表。チーム名が『スクーデリア・フェラーリHP』に
フェラーリF1、HPとの複数年のタイトルパートナー契約締結を発表。チーム名が『スクーデリア・フェラーリHP』に
AUTOSPORT web
井戸田潤、NSXに乗る!ミッドシップエンジン初体験に「楽しいすねぇ!」
井戸田潤、NSXに乗る!ミッドシップエンジン初体験に「楽しいすねぇ!」
グーネット
オフロード感ヤバ!! ゴツゴツ感たまらん!! 装着率めっちゃ低かったけど……[初代アウトランダー]のオプション超絶カッコいいやん!! 今こそ復活してよマジで
オフロード感ヤバ!! ゴツゴツ感たまらん!! 装着率めっちゃ低かったけど……[初代アウトランダー]のオプション超絶カッコいいやん!! 今こそ復活してよマジで
ベストカーWeb
フォーミュラEが4駆化で大幅進化!? 来季デビューの”Gen3 Evo”を発表。充電専用だったフロントモーターでも駆動
フォーミュラEが4駆化で大幅進化!? 来季デビューの”Gen3 Evo”を発表。充電専用だったフロントモーターでも駆動
motorsport.com 日本版
トヨタ 新型BEV「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開!北京国際モーターショー
トヨタ 新型BEV「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開!北京国際モーターショー
グーネット
マツダ 新型EV「EZ-6」&「アラタ」世界初公開!EZ-6は約600キロの航続距離
マツダ 新型EV「EZ-6」&「アラタ」世界初公開!EZ-6は約600キロの航続距離
グーネット
フィアット 500/500Cに1.2L エンジン搭載の新グレード追加!特別限定車も設定
フィアット 500/500Cに1.2L エンジン搭載の新グレード追加!特別限定車も設定
グーネット
レンジローバー初のEVモデル!プロトタイプ車両を公開 過酷なロケーションで走行テスト
レンジローバー初のEVモデル!プロトタイプ車両を公開 過酷なロケーションで走行テスト
グーネット

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.8873.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

26.8873.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村