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業界ニュース 2018.7.10

福祉車両は5ナンバーと8ナンバーどちらがオトク?

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クルマの仕様や使用者で変わる税制面8ナンバーの自動車税は一律1.45万円

高齢化社会を迎えるにあたって注目を集めているのが福祉車両。各自動車メーカーからもいろいろな福祉車両が発売されているのだが、これらには5(3)ナンバー車と特殊用途車を指す8ナンバー車が存在する。この8ナンバーでは標準の自動車税が1万4500円となるのだが、これは排気量問わずのことなので大排気量車には有利なことと言えるだろう。なお、継続車検時の自動車重量税も2年自家用の2トン以下・エコカー減免なし・車齢13年以下の場合、乗用車が3万2800円のところを8ナンバー車は1万6400円とお得だ。

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このように8ナンバー化するメリットはあるが、実は福祉車両については8ナンバーかどうかよりも「クルマを誰が使うか」や「クルマの仕様がナニか」が税制面で大きな違いが出る。

そもそも福祉車両とはだが、これは身体等に障害のある人が専ら利用するためのクルマのこと。車いすでの乗降が容易になっている車いす移動車や、身障者が自ら運転するための装置が付いたクルマなどのことを言う。こうした車両を体の不自由な人、もしくは家族が購入するときには「身体障害者(障がい者手帳等を持つ人)が使用するクルマを対象にした自動車税、自動車取得税の減免制度」という措置があるものの、ナンバーの区分は関係なし。なお、”減免”が適用されるのは前記したように、障がい者手帳を持つ身体障害者もしくはその家族が購入したときのみ。高齢で足腰が弱ったことや、病気で車いす移動車を使うというケースには適応されないのだ。

ただし、車いす移動車には車両購入時の消費税が新車、中古車を問わず非課税になる制度もあって、こちらは身体障害者以外でも適応。この制度は「助手席や後席のリフトアップ機構」が付くクルマならば、車いすが載らなくても適用されるが、助手席が回転する機能のみの場合はその機能だけでは対象外となる。ほかに「車いすを載せる要件」を満たしていれば適用されるなど、ちょっとややこしい話だが、つまり「車いす移動車」であれば消費税は免税となるのだ。

ちなみに、車いす移動車であることの構造要件だが、簡単に解説すると「車いす利用者が、車いすに乗ったまま容易に乗降できる出入り口やスロープなどを持ち、なおかつ車内の安全な場所に車いすを固定でき、車いす利用者用の座席ベルト等の安全装備があること」となっている。

さて、次ページでは「ナンバー区分」の件について解説しよう。

【↓次ページへ続く↓】

“車いす移動車の定義”で変わる登録の区分

福祉車両で8ナンバーが付くのは「車いす移動車」となるのだが、この「車いす移動車」には5(3)ナンバーのクルマもあるので、区分けがどうなっているのかわかりにくい面もある。

例えば、日産自動車が販売する軽自動車の車いす移動車「日産NV100クリッパー チェアキャブ(以下クリッパー」と「NV100 クリッパーリオ チェアキャブ(以下リオ)」との比較。この2台は車いす移動車としての装備を比べるとほぼ一緒で、乗車定員の変更もない。しかし、登録区分が異なるのだが、理由は”車いす移動車の定義”が関わっているのだ。そもそも、8ナンバーを取得するには”車いす専用”となる専有面積が2分の1以上であることが条件。軽バンの「クリッパー」は、車いす移動車に仕立てるとリアシートが1席分しかなくなるので、車いすの専有面積が2分の1となり8ナンバー取得の条件を満たせる。それに対して「リオ」は車いすを載せる装備を付けても、載せないときにはリアシートが標準車と同じように展開できるのでこの部分が専有面積と見なされない。その理由から8ナンバーが取得できないのだ。

ちなみに、ミニバンの「日産セレナ」にも車いす移動車を設定している。こちらも5(3)ナンバーと8ナンバーがあるが、床面積が広いセレナで8ナンバーとなるのは車いす用の電動リフト付きのモデルのみ。これはリフトが動作する都合上、3列目のシートが取り外されるので、そのスペースも「車いす専用」と見なされ、車いすが載るスペースと合わせると専有面積が2分の1を超えるためだ。

このように福祉車両の8ナンバーとは車体仕様の違いによるもので、8ナンバー化することで税制面の優遇を考慮したものではない。確かに税制面ではお得なのは8ナンバーではあるが、福祉車両として本来の目的にあったクルマ選びをしてほしい。

では最後に、題材として取り上げたNV100クリッパーチェアキャブなどの「ニッサンライフケアビーグル」シリーズを販売する日産自動車に「日産が作る福祉車両の特徴」と「福祉車についてこれから目指すこと」について聞いたので紹介しよう。

「福祉車両についてはユーザーの声からアイデアを発掘し、商品企画、開発、生産、販売、アフターサービスまでの“一貫したもの作り”を実現しています」とのこと。実際にユーザーからはハイブリッド車の福祉車両を望む声もあったので、セレナe-POWERに「昇降シート」や「車いす仕様車」を設定しているが、この流れは「セレナに留まらず“ニッサン インテリジェント モビリティ(最先端の技術で乗る人を未来のワクワクへと導く)”を福祉車両に順次採用していく」とのことだった。

現在のところ、軽自動車からワンボックス車まで福祉車両を1社でフルラインアップしているところは日産自動車のみ。福祉車両を必要とする人のみならず、今後の高齢化社会を見据えて日産のホームページでチェックしておくとよいだろう。

(レポート:深田昌之)

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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