排気熱などで高温にさらされた薄い金属が収縮している音
走行後クルマを止めて降りたときに、ボディの下あたりからキンキンとかカンカンという音が聞こえたことはないだろうか。大きな音でなくて、小さなものなので気が付かないかもしれないが、一度気になるとなんとなく気になってしまう。
原因としては走行時の熱によって膨張した金属が、止まったことによって温度が下がり、収縮することで発生する。逆ではあるが、昔の台所にあったペコペコのシンクにお湯を急に流すとポコンと音がしたのと同じだ。
具体的に音が出る部分というのは、マフラーに付けられた遮熱板やマフラーのパイプ部分など。つまり熱の影響を受けやすい薄い部分が主となる。同様の部分としては、エンジンのエキゾーストマニホールドに付いている遮熱板もある。
しかし、薄いといってもボディそのものは高熱にさらされないし、エンジン本体は高熱にさらされるもの、大物だけに急に伸縮はしないので、音は出ない。それでも比較的大物としては超高温になるターボまわりは音が出やすい箇所だろう。
いずれにしても音が出ても問題なく、遮熱板はちゃんと仕事をしている証ともなるだけに、気にする必要はないだろう。ちなみに創成期の古いクルマだと素材が今のように良くなかったため、夕立に遭って急に水がかかると、パキンと音がしてマニホールドが割れたりするということもあった。
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