スライドドアの快適さと室内高はミニバン同様!
かつて日本には、ミニバンブームに乗ってコンパクトさを売り物にする「無理やり」3列シートミニバンが氾濫した。しかし、使ってみれば3列目席は緊急席以外の何者でもなく、畳んで2列シートのコンパクトカーとして使わざるを得なかった。
3列シート+スライドドアでもダメ! 人気ジャンルなのに売れないミニバン5選とその理由
今ではミニバンの主流は3列目席にもしっかり大人が座れる(快適度には差があるけれど)Mクラスボックス型。ミニバンと呼ぶからには、3列目席が「取りあえずある、座ろうと思えば短距離なら我慢できる」じゃ商品力に欠け、売れるはずもない。
その象徴……といったら失礼だが、ホンダ・ジェイドはスタイリッシュさと低全高パッケージを前面に出し、走りもいい3列シートモデルだったものの、売れ行きは月200台と低迷。で、ついに2列シートモデルをラインアップ。乗って、使ってみると、じつにいい。3列目席を排してラゲッジにしたことで、走りのいいスタイリッシュワゴンとして生まれ変わったのである(3列シートモデルも残されているが)。
もともと3列シートのミニバンゆえ、後席エアコン吹き出し口もあり、ベンチシート化された後席は広々、クッションの厚みまで増して快適至極。そもそもストリームではなく、US時代のアコードワゴンの後継車的ポジショニングもあったわけで、ジェイドは本来あるべき姿になった、とも言えるのだ。
とはいえ、もっとコンパクトなユーティリティカーを……というなら、日本にはなかなか魅力的なプチバンが存在する。見た目は両側スライドドアを備えたボックス型ミニバンをスケールダウンしたようなデザインで、しかし2列シート。そう、たとえばスズキ・ソリオだ。
両側スライドドアで後席の乗降性は文句なく、しかも想定外に走りが上質。ハイブリッドもあって(2種類)、燃費性能、走行時の静かさなども満足できるレベルにある。もちろんラゲッジスペース、シートアレンジ性もミニバンさながらに優秀ときているのだから、個人的にもかなり気に入っている1台なのである。
かつてミニバン王国を築いたホンダには、フリードというコンパクトな3列シートミニバンがある。このクラスとしてはトヨタ・シエンタほどではないにしても、3列目席は実用的。
とはいえ、ステップワゴンほどじゃない。ならば、と用意されているのが、2列シート+ガレージライクで広大かつ使い勝手抜群のラゲッジスペースを持つフリード+(プラス)。こちらももともとはミニバンパッケージだから、後席を含む室内空間はミニバン同様のゆとりがある。
走りはともかく、2列シートのコンパクトカーで後席の乗降性やゆとりで文句なしなのが、トヨタのスペイドだ。
大開口スライドドアを備え、助手席ロングスライド(最大700mm)、後席左右分割クッションチップアップ機構などによって、子どもが車内で立って着替えができたり、スライドドアから室内に自転車が積めたりするのだから超便利。
ミニバンっぽい使い勝手には魅力を感じるけれど、コンパクトなサイズは譲れない……というなら、いっそ3列シートをあきらめ、割り切って2列シートのプチバン、またはワゴンタイプを選択するのもアリだと思う。どうしても3列目席が必要なら、Mクラスボックス型を狙うのが正解でもあるからだ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「角川61式戦車」未だ現役 映画『ぼくらの七日間戦争』で活躍 直近ではとんでもない場所に登場!?
素朴な疑問! 電柱に巻かれた2色のしましまカバーって何の意味があるのか?
ホンダ新型「“車中泊”軽バン」発売! めちゃ「オシャ」な内装も新登場! 睡眠の質「爆上がり」なアイテムも設定!?
日産「新型高級ミニバン」初公開! 全ドア「スライドドア」&フルフラットフロア採用! 次期型「エルグランド」と呼び声高い「Hツアラー」タイに登場
レトロ顔の新型「最安価トラック」公開! 「ジムニー」のような「箱型」デザインが超カッコイイ! オシャすぎる「ベースなウルフ」米で発表
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?